Tuesday 14 April 2020

雨の月曜にベビーカーを押して消防署まで行く

月曜。雨。在宅勤務。保育園自粛。

これらが重なった。どうやって1日を送ろうかと前日から懸念してはいたが金土日とずっと家にいたのでなんとなく慣れてきた感じはある。朝、睡眠不足が重なっていた我が子は8時近くまで寝ていた。まあいい。私も一人の時間が持てる。

午前中「ちょっと玄関まで行ってみよう」と言ったら、「エルモとカバさんと消防署いく」ということになった。参った。実は前日、消防署からの帰り、ベビーカーを押して家まで帰る、ということをやり遂げたのだが、その時に「こんどはエルモとカバさん乗せてあげようね」という話になっていたのだった。エルモとカバさんというのは、ぬいぐるみ2体のこと。でも雨なんだよね、と思ったけど、実行してみることにした。

私と散歩すると言ってもちっとも動こうとしないのに昨日に限って(しかも雨の日なのに)やたらやる気である。普段は嫌がる真っ黄色のレインコートを羽織った。長靴が無いけどまあいっか、ということで外へ。「じゃあ、ベビーカー押すってことは、どうやって傘さすの?」ときくと「え、マンマ」と答える。参った。中から見て思っていたよりもずっとひどい雨だ。

大きな傘と小さなビニール傘を、こどもがぬれないように、そしてベビーカー内のエルモたちがぬれないように、さしながら歩いた。歩きにくい。もはやカニ歩きになっている。

消防署は近いはずだが、ずいぶん遠く感じた。横殴りの雨。「もう帰ろうか」と何度か尋ねたが「ううん」という。あと少しというところで「私がベビーカー押そうか」というと「うんいいよ」とあっさり答えた。さすがに辛かったらしい。

消防署では、2台の救急車が中身を総入れ替えしている最中だった。きのうとは別の救急隊員にたくさん話を聞いてもらって、さらに質問をうけてもらって、子供は満足そうだった。「なんでたくさん救急隊員いるの」「なんであそこにベッドあるの」などなど。

帰りはさらに雨が強まっていた。ベビーカーは私が押すことにして、それぞれに傘をさして歩くというだいぶチャレンジングなことをやった。本当はベビーカーに乗りたかったらしいがもはやずぶ濡れなので乗せるわけにはいかなかった。子は、そもそも傘をさして歩き慣れていない上にこの大雨となると、厳しいものがある。子はだいぶゆっくり歩いていて、「はい、がんばろう」「あとすこしだよ」と言いながら歩いたが、寒いのなんのって。私もだんだん口数が減ってきた。足元は川のように水が流れていて、普通の靴を履いたこどもの足はもうずぶ濡れである。

なんとか家へ着いた。「おー、よくがんばったねえ。エルモとカバさんも嬉しいって。」とぐっしょり濡れたぬいぐるみを持って私が言うと、こどもはぬいぐるみに顔を近づけて「エルモ、かばさん、たのしかった?あれが救急車って言うんだよ」とキラキラした目で話しかけた。胸がつまるような、涙が込み上げるような感じがした。なんてかわいいんだろうな。こういうの忘れないでおこう、と思った。

家に入って、全部着替えて、髪を乾かし、お昼を食べることにした。こないだの残りのカレー。

風邪気味だったのを悪化させた気もするが一大イベントはこうして終了した。1日の終わりにもこのことを語り合った。たぶん「時間が経って思い出すと泣きそうになるイベント」の一つになった。

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