Wednesday, 22 April 2020

おさんぽのおとも

きのう。朝から3時ごろまで、子供と二人で過ごした。パパが出かけるとなると子は泣きわめくことも多いのだが、きのうは出かけるときに「"Buon lavoro!"って言うんだよ」と伝えたらとても明るく「ブォン・ラヴォーロ、パパ!!」と言って送り出していた。それから前向きになったのか、私が「お買い物に行こう」と誘うとてくてく歩いてついてきた。

これはとても珍しいことで、普段だったら歩きたがらない。自転車かベビーカーを使いたがる。都会で育てているので自分の脚で歩く量と自然に触れ合う時間が圧倒的に少ないことを常々懸念している私は、ここ最近なるべく歩かせるように誘導していた。雨あがりの土曜と月曜に3人で歩いたことが良かったのかもしれない。昨日は何も抵抗しなかった。

買うものをリストに書いた。「にんじん ヨーグルト ひじき」。それから「ケーキ屋さんに、ポイントカードの後づけに行きたいんだよね」とつぶやいていたのを聞き取って覚えていたらしく「それと、ケーキ屋さんでしょ」と子供が言ったのでおおすごいなと思った。

歩いていると案の定「おしっこ」と言うので、ドラッグストアでトイレを借りて、そこからケーキ屋に行った。きょうは買わないんだよ、と言うと納得してすぐに店を出た。なんていい子なの〜、と感動していたら駅前で「セブンイレブンのサンドイッチ」と小さくつぶやいている。あまりにいい子だったのでご褒美に買って、いつものベンチで食べることにした。かわいさに負けた。

それからスーパーへ。近くに保育園があるので、行ってみたけど、庭に出ている園児は3人くらいだった。今は基本的に休園中で、ライフラインに関わる職業等の家庭のみ保育をすることになっている。入り口で園長先生に会った。庭をみながら「○○くん、いるかなあ」とつぶやいている。「お休みだとおもうよ」と言うと「うーん、たぶん、お部屋にいるかもしれない」と言う。そりゃ気になるだろう。みんなに会いたいだろう。こんなに長く、元気なのに保育園に行かないなんて今までで初めてのことだ。

保育園前で交通整備をしている工事現場のおじさんに久しぶりに会った。「はい、これお散歩のおともにね」と言って、たくさんお菓子をくれた。

それからスーパーへ。今日は逃げ回ることもなく一緒に歩いた。「マンマ、だいすきだよー」と言いながら手をつないで歩く。なんて可愛いんだろうなあ。

家に帰って、お菓子食べたいと泣きわめいたものの、こちらも断固として「後から」と譲らなかったので、諦めた様子だった。

そのあと一緒にクッキーを作った。私はこういうの、思い切ってやらせることができない。汚れるとか散らかるとか、そっちが気になってしまうし、やりかたが違うと結構イライラして結局自分がやってしまう。なんだかんだで焼けたけど。

夕方ちょっと面白いことがあった。お風呂に入れる前に子供を抱えて「かわいい人」を歌っていた。歌詞はこんな感じ:

かわいいひと
かわいいひと
ぼくの ぼくの ことも ことも
かんがえておくれ〜

それを聞いてこどもが「きょうあのおじさん、おとも、って言ってたねえ」と言った。最初はなんのことかちっともわからず、おじさん?とも?と何度か聞き返していたら、ようやくわかった。確かに「これ、お散歩のおともね」と言ってお菓子を渡してくれたのだ。歌の「僕の ことも」の部分でそれを思い出したらしい。そして「おともってどういう意味」と言うので、お散歩するとき一緒に持ち歩いて、ってことだよと教えた。こういうとき「えー、あれ覚えてたのー?すごいなあ」と言われるのがことさらに嬉しいらしく、得意げにニコニコしていた。かわいい。

お父さんの回復、12月の疲れ

父が入院している。経過は良いようで、退院が見えてきたらしい。よかった。毎日のようにテレビ電話で様子をきいているが、話す様子が1日、1日と元気になっていくのがわかる。人間の身体はすごいなあ。 話を聞くたびに、普段の姿勢とか、動き方とか、注意しなければと思う。身体に負担をかける動きを...