Thursday, 30 April 2020

バイリンガル日記

こどもメモ。

とにかく英語に興味があるらしい。最近「マンマ、英語しゃべって」と言われることがあまりにも多く、当然ながら何をしゃべれば良いかわからない状況でそれを言われるのでとりあえず
"What do you want me to say?"  (なんて言ってほしいの?)
と答えている。

我が家はイタリア語と日本語のバイリンガル環境なので、この2つに関して我が子はとにかく上手に使い分ける。住んでいるのが日本なので日本語のほうが強い。保育園で過ごす時間が長く、友達や先生とは当然日本語で意思疎通している。

が、保育園休園以来、イタリア語の流暢さが増してきたことに気づいた。それはそうだろう、日中の日本語インプット量がだいぶ減ったのだから。

これは細かい話だが、「ジェルンディオ」と言う動詞の形がある。「〜しながら」とか「〜しつつ」とか言いたいときに使える動詞の形。(英語にもある。分詞構文と呼ばれる。)ふと気づくとこどもがこの形を使うようになっていた。"Mangiando, vediamo il video." (食べながらビデオ観よう)とか。私のイタリア語学習歴を考えてみると、この形を使えるようになったのはだいぶ後だったのではないかと思う。

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で、英語に興味がある。上に書いたとおりイタリア語と日本語の環境なので特に英語を使う機会はないのだが、聞いている音楽やYoutubeの動画に使われている言葉には英語がたくさんある。意識的に聞かせているわけではなくてももはや避けられないのだなと思う。

「〜〜て、なんて言うの」と聞かれることも多く、簡単なフレーズなら英訳できるがこれが結構長かったりするので「えーと、ちょっとまって」と戸惑うこともしばしば。適当にごまかしてはいけないと思いながらも勝手に短縮して訳することもある。

そうやって、ほぼ放っておいた状態だったが、これが結構できるようになってきた、というか文法が組み立てられはじめたので驚きだ。"Mom, bus is coming!"と言う。語彙も結構増えてきた。きのう二人で散歩していると、"Look, mommy, bicycle!"と言う。「おお、すげーな」と思いながら"Yes, it's a bicycle."と答えると次はTruck, motoecycleも出てきた。モーターサイクル言えるのか…。

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"No"の言い方、発音の仕方については本人のなかできちんと区別ができているらしい。イタリア語だと「ノ」だが英語だと「ノゥ」だ、と。確かにその通りだがそこまで意識しているとは、こどもの耳はなんと素直に聞き取れるのだろうと関心した。

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きのう、遠山顕の英会話楽習を聞いていたときのこと:
こども「このひと、日本語もしゃべるの?」
私「そうなんだよね、どっちも同じくらい上手にしゃべるんだよ。」
こども「なんでイタリア語はしゃべらないの?」
私「うーん、ふたつ言葉をしゃべる人がみんなイタリア語をしゃべるとは限らないんだよねえ。●●はしゃべれるけどね」

こう答えながら、あらためて、この子はバイリンガルなんだよなと実感した。

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今のところ、他の子に比べると確かにこの点は劣っているとか優れているとか、思うことはある。保育園に行ってそういう様子を見ると比べざるをえない。「え、この子はこんなことができるのにうちの子はまだなのか」と。でもその点についてはとりあえず放っておくことにして、我が子のもつ特別なところを大事にしてあげようと思う。これまた強制するわけではなく。本人の興味関心はもはや親がどうにかできる部分ではない。個人として、その個性はとっくの昔にスタートを切っている。その関心の進む方向へ、見守りながらもいいタイミングで関わっていけると良い。

そういえばきょうで3歳8ヶ月。この、可愛くて仕方ない3歳もだんだん終わろうとしている。

お父さんの回復、12月の疲れ

父が入院している。経過は良いようで、退院が見えてきたらしい。よかった。毎日のようにテレビ電話で様子をきいているが、話す様子が1日、1日と元気になっていくのがわかる。人間の身体はすごいなあ。 話を聞くたびに、普段の姿勢とか、動き方とか、注意しなければと思う。身体に負担をかける動きを...