夏休みなのにどこにも行けない。Facebookが毎日「5年前のきょう」みたいな感じで過去の投稿を知らせてくれるのだが、この10年間くらいの投稿によれば7月末はすでにローマにいる、という場合がたいていである。ちなみに5年前のきょうはウクライナにいた。1年前はそろそろローマへ出発するころ…とか、たくさん思い出して「本来なら今頃…」と考えてしまう。今年は実家にすら帰ることができない。東京に残る夏、というのはこれまでの人生で3回目になる。1回目は卒論執筆中の21歳ごろ。2回目は妊娠中。それから3回目がコロナ。
しかし、だ。それほど悲観的にならずに済んでいるのは4月と5月の経験があるからだろう。4月末に緊急事態宣言延長になり保育園休園と、在宅勤務要請が出た時ほどの絶望感はない。「あと1ヶ月か!長い…」と思ったことを覚えている。それでもなんとかやっていけた、という経験と自信がある。「どこかバカンスに行けたはずの期間にじっとしている」のも二週間くらいなものだ。「どこにも行けない」こと自体よりも「夏といえば旅に出るはずなのに」という部分が大きい。そのうち涼しくなって秋がやってきて、あの夏はコロナでどこも行けなかったね、という話になっていくだろう。
さて、土曜日。きのうは朝から3人でプールへ行ってきた。最高の天気である。それほど暑くない上に、比較的カラッとしている。自転車に乗ると爽快感を得た。
こどもはまだちっとも泳げないが水の中にいるだけでやっぱり楽しい。パパとママがいる、というそれだけでとても幸せそうだ。1時間近く遊んで、3人で蕎麦を食べに行った。それからゴロゴロして過ごした。
子がアンパンマンの紙芝居にすっかりハマっていて、図書館からいくつも借りてくる。読んでと言われると断れず、読むのだが、1日に同じものを3回も4回も読むことがあり、これが結構疲れる。発声練習にはちょうどいいと思ってやっている。