Friday, 28 August 2020

仕事はいつから楽に感じられるようになったか

 この二週間くらいずっと出勤している。夏休みなのに。しかも、今週は実際に「やること」がある。がっつり。疲れてはいるけど、楽しい。

休み中の静かな学校が好きだ。新聞を広げたりして同僚とどうでもいい話をするのが至福の時間。

いつごろから「労働が苦」みたいな感覚がなくなったかなあ、と考えるとそれはたぶん30代に入ってからだろう。いわゆる「20代女性」にかけられる期待というのはほかと違った、というのが30代のいまは分かる。いつもきちんして、ミスもなく、すべてにyesと答えることが当たり前だった気がする。勝手に背負いすぎていたかもしれない。それでも、今より断然生きづらかった。

それとも、子が生まれてからかもしれない。仕事よりも断然大変な、思い通りにいかないことに人生で初めて直面した結果、仕事がだいぶ簡単に、かつやりがいのあるものに見えてきた。なんてったって、たいていのことは予測できるのだ。あとは、妊娠出産を経て、怖いものが減った気がする。あんなに(文字通り)「重い」ものを身体が抱えたことはなかったし、命以上に大事なものは本当に、ない、ということが身をもってわかった。まわりからどう思われるか、とか、陰口とか、そういう小さなことについては、以前以上にどうでも良いと思うようになった。

twitterで「子どもが産まれてからが人生の本番」というのをみた。もちろん子どもを持たないケースもあるので、誰でも持つべきとかそういうわけではない。そして誰でも持てるわけではないのでこういう言い方は批判を浴びるのだろうとは思う。ただ、子のいる今となってこの言葉は身に染みる。ほんとにそうだと思う。子がいることで、あらゆることにおいて視点が一気に変わる。

子はもう少しで4歳になる。あれから4年。現時点ですでに、いろいろなことが思い通りには行っていない。生まれる前に思い描いていたことは見事に、ことごとく、打ち砕かれている。自分にはこんなに精神的なゆとりがなかったのか、と初めて知っている。この歳になって、初めて。そして周りには結構偉そうにしゃべってしまうのをメタ的に見て「どうしようもないな」と、自分自身について、思う。完璧な親なんていないのだ。そして時間が経ったからといって完璧になるわけでもない。ただ、与えられた条件、環境、時間のなかで、小さくてもいいから楽しみをみつけて過ごして行こうと思っている。

お父さんの回復、12月の疲れ

父が入院している。経過は良いようで、退院が見えてきたらしい。よかった。毎日のようにテレビ電話で様子をきいているが、話す様子が1日、1日と元気になっていくのがわかる。人間の身体はすごいなあ。 話を聞くたびに、普段の姿勢とか、動き方とか、注意しなければと思う。身体に負担をかける動きを...