Sunday 11 September 2011

日曜朝のうれしいできごと

今日は早く起きてしまった。7時半ごろだったと思う。
日曜なのに。
もっと身体は寝たがっていたのだが、なにせ、電車がうるさい。そして暑い。
あきらめて、起きる。コーヒーを飲む。
先日、富澤商店で入手したりんごジャムサンド(気まぐれにしか扱っていないのでいつも手に入るとは限らない)をざくざくと食べる。

混まないうちに、と思って9時過ぎからプールへ。

その帰りにふらりと立ち寄ったスーパーにて。
日曜はいつも朝市でにぎわう。
チーズケーキでも作ろうかと思って、タカナシの生クリームを手にし、レジへ。

すると、後ろからおばあちゃんが「ちょっと」といいながらついてきた。
赤い口紅と、赤いマニキュアをぬった小柄な女性だ。
帽子をかぶっている。
きれいなひとだ。

私に用があるらしい。

「はい」
と返事をすると

「あなた、姿勢がいいわね!」

と褒められた。
たいそうびっくりした。
それほど姿勢に気をつかっていたつもりはなかった。

私「ありがとうございます」
おばあちゃん「あなた、日本のかた?」
私「はい、そうです」
お「めずらしいわ、今の若い子はみんな背が曲がっちゃってねえ。姿勢わるいもの。なにか、スポーツでもやってらっしゃる?」
私「さっき、プールいってきました」
お「あのね、エアロビはいいわよ」
私「はあ、そうなんですか」
お「そうよ、人生変わるわよ」
私「へえー やったことないですけど」
お「私なんか80になるんだけどね」
私「えっ、80歳…!?」

おばあちゃんは人差し指を口にあてて、「内緒よ」と言うようなジェスチャーをした。
これには驚いた。
肌がつやつやしている。
足腰もしっかりしているようだ。

(そこでわたしが「じゃあ一緒にエアロビやります」とでも言えばよかったのかもしれないのだが今のところ残念ながら興味は無いので、まあご参考までにというレベルで話はおさまる。)

「なかなかこんなに姿勢のいい若い人を見ないものだから、これは伝えてあげなくちゃと思って、うしろからおっかけてきた」

のだそうだ。
なんとも光栄なことではないか。

さらに、私は赤いTシャツを来ていたのだが
「赤がとってもお似合いね。赤は元気をくれるわよね。」
と言っていた。

実際に、好きな色はと訊ねられたらと、赤と答えるのだが、似合うといわれると嬉しい。

おたがいに「これからも元気でがんばってください」と言って別れた。

そのあとも私は、このおばあちゃんのおかげですこぶる気分良く過ごせた。

「姿勢がいい」と言われた、ただそれだけなのに、こんなに嬉しい!

やっぱり良いと思ったことはその人に伝えないと、もったいない。
会いたいと思った人には会いたいって言わないと、もったいない。
今浮かんだこの感情を、そのまま流してしまうのはもったいない。
大学生ごろこういうことをよく思っていたし、言っていたし、書いていたのに、今になってそれを思い出した。
ここ数年間忘れていた。

こうやって明るく人とコミュニケーションをとることができるのは、私の経験では、たいていお年寄りである。若い人は、話しかけられるとぎょっとした顔をする場合が多い。まさに「こころの準備ができていない」ような感じだ。

むかしはきっと、もっと、話しかけやすい社会だったのかしら、と想像する。
今80歳ということは、1930ごろに生まれたわけだ。
隣近所どうし、助け合っていかないとやっていけなかった時代、東京はどんな感じだったのだろうか。

もっと住みよい世の中にするには、そんなに難しいことはしなくていいのかもしれない。
意外とシンプルなやりかたで、人は、ご機嫌になれる。
とりあえず今日おきたことと、思ったことを、人に伝えようと思った。

ありがとうとカルボナーラ

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