9月13日は、たしか、留学に旅立った日だったと思う。
2004年のことだ。かれこれ…7年も前になる。
留学のことを話すときはいつも「5年くらい前」と、きまり文句のように口にしていたというのに、実際のところ「5年前」は2年前に過ぎていた。
あの日は両親がとても心配していた。
家族が空港までついてきた。
朝早くに家を出た。
母親が、例によって、緊張のあまり眠れなかったらしかった。
おにぎりを作っていた。
家族のなかで海外に住んだ経験のある者は誰もいない。
それどころか日本を出た経験さえ乏しい。
ほとんど頼りになる情報の無い状態で、両親は私を送り出した。
空港まで父親が運転をした。
みんなで、空港で食事をした。
ろくに準備もしないまま、そして着いて最初の日にどこに寝るかも未定のまま、スイス行きのシンガポール・エアラインに乗り込んだのだった。
当時は、北周りでヨーロッパに行くのは南回りでいくのよりも断然時間が短縮されるし疲れずに済むのでよい、なんてことも知らなかった。
1度もヨーロッパに行ったことがない状態で、ヨーロッパに住もうと決めたのである。
怖いもの知らずだったなあと本当に思う。
ただ、大げさな言い方かもしれないが、あの日から色々なことがまわり始めた。
人生が大きく転換しはじめた時だった。
若干、20歳。
いつか自分に子供ができたら、地球の裏側に、ひとりで、送り出してやることができるだろうか。
不安ながらも私に留学を許してくれた両親に感謝してもしきれない。
彼らの援助がなければ今のわたしは無い。
(なんだか英文法の教科書に出てくる例文みたいですね。)
さて今日は、クロスタータを作っている。(この、写真の、アプリコットジャムがいちばんおいしい。)
夕飯はゴーヤ・チャンプルーだった。
ゆっくり、時間がとれるときは、洗濯をして、ちょっと片付けをして、お菓子を焼く。
こういう生活が好きなんですよ、本当は。
今の生活は、標準的な日本人にとっては「ふつうじゃないですか」レベルだろうが、私にはちと忙しい。
願わくば、DVDを見る時間もあると良い。
だからと言って主婦になりたいとは思わないのだけれど。
ということは、あれですね、午前中で仕事終了、というのが望ましいのかしらん。
さてと、ラジオ英会話を聞いて、ストレッチングをして寝るとしよう。
そういえば最近眠りの質が良い気がする。
もしかして、そして願わくば、ストレッチングのおかげなのかもしれない。
Tuesday, 13 September 2011
「どんな思い出もとっておきたい」
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