Thursday 22 March 2012

エビングハウス、フリーダムばんざい、食べて寝るだけで幸せ

「エビングハウスの忘却曲線」

と聞くだけでなんだかワクワクしませんか。エビングハウスというのが人名なのか地名なのか家の名前なのか知らなくても、このリズムと響きがかっこよくて私はどきどきする。小学校2年生のときに「ジャンクション」ということばを初めて聞いたとき、興奮して仕方なかった。それがいったい何なのか分からなかったというのに、どこかしら都会的な響きが猛烈に、私の言語センスを刺激したのだ。それに少し似ている。

それで、いったい何のことかというとこれは文字通り忘却曲線のことです。心理学用語です。

学習直後は100パーセント覚えていることが、時間が進むごとにどんどん忘却されてゆき、
1時間後には覚えていることが45パーセント、
9時間後には36パーセント、
1日後には26パーセント、
6日後には24パーセント、
1ヵ月後には21パーセントになる

ということを示したグラフです。
復習はなるべく早く、と言われるゆえんです。
しばらく前まで私は「系列位置効果」のグラフと混同していました。

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今日は仕事に行ったけど9時にはやるべきことが全て終わったので有休を摂って帰った。
天気も良かったし、平日の昼間だし、ということで途中下車して散歩/ショッピングをしようと思い立った。
この、「時間もあるし天気もいいし、どこへ行こうか、どこの駅で降りようか」という自由な感じをこよなく愛する。フリーダムばんざい。

用があるわけでもないけど原宿で降りた。
山手線のドアが閉まる直前まで新宿で降りようと思っていたのに、「えいやっ」と降りた。
そういえば3,4年前はそうやってあちこちで途中下車していたことを思い出したのだ。
ふと気づくとやっぱり腰が重くなっている。

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夕方からプールに行った。
軽く30分くらい泳いで、着替えていると(おそらく)中年の女性が入ってきて元気に「こんにちわ~」と挨拶をした。返事をしたら
「もう、終わったの?」
と聞かれて、はい、と答える。軽めに泳ぎました、と。

女性「スイミングがね、いちばんいいらしいわよね」
私「ああ、体が軽くなりますよね。短時間でカロリー消費するし」
女性「そうなのよ、それで、食べすぎちゃって結局太っちゃうのよ」
私「いいことですよ」
女性「そうよね、食欲無いっていうのは病気につながったりするしね」
私「はい」
女性「それに、熟睡するのよね、泳いだ日の夜は」
私「分かります、眠りの深さが違いますよね」
女性「食べて寝て、それが一番!!」
私「ははは」
女性「地震があろうと、何が起きようと、食べることができて、寝られるってだけで、んもー、幸せよー」
私「そのとおりですねえ」

笑いながら、たくさん話した。
何歳なのかは分からないけど、とにかく元気な方だった。

「食べられて、寝られるっていうだけで幸せ」

このくらいに幸せの沸点(?)が低いのが理想だ。
私もたいてい、簡単に幸せを感じられる体質だと思っているが、彼女は(おそらく)50歳をすぎてもそうなのだ。
知り合いでも何でもないし今日初めて話したというだけの人だが、実際に言葉に出すということは、ある程度、幸せの沸点が低いことの信頼性があるはず。

その証拠に、と言うべきか、この女性、身体はひきしまり、肌もぱつんぱつんしていた。笑ったり話したりするたびに眉がよく動く(日本人にしては珍しい)人でした。

最後に、かぱーっと口をあけて「んじゃ、また会いましょ!!!」と言ってプールに去っていった。


ところでこういう、明るくて元気な中年の方って、男性より圧倒的に女性のほうが多いですよね。
少なくとも私の知る限り、日本人の場合は。イタリアだったら逆もあるかもしれんけど。

いっさいはんは最強

 1歳半。 めいは1歳半である。26日から帰省していて、弟の一家と一緒に過ごしている。姪が2人。ひとつ屋根のしたに8人がいる状態。たいへん賑やかでいつもどこかから泣き声やわめき声が聞こえている。こどもの声は高くていい。なかでも1歳半の姪は、もうどこを切り取っても、おもしろくて、た...