先日、赤ちゃんとお風呂に入ることについて、両親と少し話題になった。
母親は「親子の大事なスキンシップ」だと言う。
確かにそう思う。
生後1ヶ月まではでっかい桶をつかって沐浴をさせていたのだが、実家にいて母親の助けを借りれるのもあり、1ヶ月を過ぎてからは一緒にお風呂に入っている。お湯に触れている間はまず泣くことがなく、とても機嫌が良い。気持ちがいいのだろう。そのせい、というわけでもないだろうがとにかくこちらも幸せな気持ちになる。やわらかい皮膚に触れて、洗ってあげると、その間こどもはきょとんと、まるい目で、こちらを見つめている。せっけんのいいにおいがする。おたがいに身体は温まり、肌はきれいになる。恍惚、とでも言おうか、たまらなく幸せな時間だ。
確かに大事なスキンシップだと思う。
が、お風呂に浸かる文化の無い人々が世界にはたくさんいるわけで、その人たちが愛情を得ずに育ったかというとそういうわけでもない。だから、人によって違っていいのでは、と私は言った。
そこで疑問が湧いた。
むしろ、シャワーで済ませる(たとえば)欧米人のほうが日常的にスキンシップがあるのはなぜだろうか。
日本人のスキンシップはとても少ない。というかほとんど無いと言ってもいいくらいだ。家族どうしで触れ合うことは、例えば私の場合、まずない。(これは家族にも寄るだろうけど、平均的に、ということ。)日本人がこれだけ毎日お風呂で赤ちゃんとのスキンシップをはかるのに、成長したら、世界一と言っても良いくらいスキンシップの少ない民族になる。
そもそも「親とお風呂に入る」ということが、日本独特だと思う。(データがあるわけではないので印象に過ぎませんが。)
もっと言うと、温泉や銭湯などで他人とお風呂に入ることが文化となっていてそれに抵抗を感じないのは日本人ならではだと思う。
だけどやっぱり挨拶のハグもキスもしないし、一般的に、他人との距離は結構ありますよね…。
それとも、日本人が幼いときにお風呂で得たスキンシップを通じた愛情は、どこかに別の形でたくわえ(?)られていて、別の形で生きているのかもしれない。
これに関する賛否両論は、きっとすでにあちこちでたくさん出ているはずで、たぶん論文なんかもあるのではないだろうか。
いずれにせよ、赤ちゃんとお風呂に入るのは、とーってもいい。自分にも、赤ちゃんにもいい。これをいつまで続けるのかという問題も出てくるだろうけど、それはまたいつか考えることとして、繰り返すけど、赤ちゃんとお風呂に入るのは、とーってもいいです。
Sunday 23 October 2016
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