きのうはリハビリの4時間勤務で、3時ごろには帰宅できた。
職場で子育て中の同僚が「終わった?宿題」と聞いてきた。毎年のことだ。子の宿題は終わったがこれから自由研究が待っている。
というわけで夕方から張り切って自由研究に取り掛かる。もはや親である私の仕事になっている。これを言い始めるとキリがないが「私が小学生のころはこうじゃなかった」。すすんで自分でやっていたし親に手伝ってもらうことは、もはやなかったと思う。これがどの子にも当てはまるわけではない、ということはこの数年で身に染みて理解している。宿題は、もはや親の宿題。お膳立てをしなければいけない。
もっとも意味と価値があり、効率よくできる自由研究は、イタリア滞在のまとめだ。はさみとのりを持って、作業が始まる。
「きょうこそちゃんと眠りたいよね」とお互いに話す。前夜のことを考えると、もう辛さしかない。
キャベツを買ってきたことを話すと、お好み焼きが食べたいというので、冷凍してあった豚バラを使って夕飯にお好み焼きを作った。大きなのを2枚焼いて、1枚は明日にでも食べられるようにしておく。久しぶりに作ったけどうまくいったようだった。
そしていざ夜になり、9時に横になった。「ぼくより先に寝ないでよ」と言いながら子はさほど問題なく眠りについた。よかった。きょうこそ眠れているじゃないか。
問題は私である。全然眠れない。少し眠りがやってきたかと思うときがあるけど結局眠れない。11時半ごろ、諦めて起き出すことにした。
こういうときはやはり単純作業が良いので、自由研究の続きをやることにした。のりとはさみを持って、無心に作業をする。ちょうど12時になったので、寝てみたら、それほど長い時間経たずに寝られた。
翌朝、これで7時まで寝てはいけないと思い、自分に鞭打って5時過ぎにアラームをセットしておいた。なんとか起きてきて今にいたる。当然、睡眠不足。
気づいてみたら自分が帰国してもう1週間以上経っている。この1週間は寝不足に起因する便秘肌荒れ頭痛もずっと続いている。しかも暑い。
通常運転に戻るには、やっぱり1週間以上かかる。
先日ふとコーヒーの香りがしたときに「あ、イタリア…」と思った。嗅覚は記憶と結びつきやすいというが、本当にそうだと思う。帰国して数日はイタリアが恋しいと思わなかったけどここ最近はすでにイタリアのいろいろなものが懐かしい。今すぐ戻りたいというわけでもないけど、食べ物と、テレビの音と、外の空気と、石けんのにおいと、空の色と…と日常のいろんなものが、今自分の手に届かないところにあることがもどかしい。すでに来年の夏もきっとイタリアに行くんだろうなと思っている。