From sozoro uta |
外国語を学ぶにあたり、苦労することはたくさんある。語彙が増えない、とか、文法に立ち向かう気力が無いとか。両者とも、自分の場合、当てはまるのだが、それよりも何よりも、苦手とするものがひとつある。
それは、数字に出くわしたときである。瞬時に読むことができないのである。そもそも母語を使っているときでさえ、数字に対してはとにかく「センス」の欠如を感じるのである。いわんや外国語をや。
1998 などという年号なら結構すぐに読めるのだが、例えば「日本の人口は」と訊かれたときに、英語やイタリア語だと、瞬時に出てこない。1億2000万という数字を、瞬時に変換できないのである。
…えっと、100万が、millionだから、一、十、百、千、万、一億…あれ? やっぱ書かんと分からんわー、 120000000だから…いち、じゅう、(再び数える。) 100万が、million で、ミリオン が…12個? ていうことは120 ミリオン? いや、 12ミリオンか。えーと…
毎回、こういった具合である。ただ、日本の人口についてだけは、すぐに「12ミリオン」と答えられるようになった。あまりによく訊かれる、お決まりの質問なので、そのうち暗記してしまったのである。
どうやら、ゼロの数が4つを超えると、頭があっぷあっぷしてくるらしい。povera...
ところで、つい昨日、40はfortyと綴るということを知った。いや、前から知っていたかもしれない。ただ、「4がfourなのだから40はfourtyじゃないのか」と他人から訊かれて、ふと、これまで自分が常識と思っていたものを疑い始めたのである。そうだよなあ、そりゃそうだよなあ、fourだからfourtyかもしれないよなあ、と思いながら辞書をひいたら、fortyが正解だった。知識や常識って、そういうものなのだ。
母語だって確信の持てないことはたくさんあるのだから、そんなことはしょっちゅう起きる。
言語に限らず、本当に確信の持てることなんて、ほんのわずかなのだ。何かに対して自信を持ったつもりでも、結局その期間って、長くは続かなかったりする。
自分のことすらよく分かっていない。まして他人のことがよく分かるわけが無い。それでも分かろうとする。共感して欲しいし、共感したい。ただ、そのバランスがとれていないから、世間はぐらつく。不安定なままどこかに進んでいる。
mm, adesso mi va a leggere Dazai.. 太宰治でも読んでから寝ようかな。
A proposito, sembra che abbia avuto rafreddore. Ho mal di gola... 風邪を引きはじめている。喉が痛いのだ。カモミールでも飲もうかな。