Wednesday 13 August 2014

見知らぬ人と話すことは難しいか

カナダに来てのんびりできているかというと意外とそうでもない。

もちろん東京にいるより何倍もくつろげてはいます。それは事実。
一人分のスペースが広いので、すぐに芝生(こういうところ↓がいっぱいある)に寝転がったり外で物書きしたりすぐにできる。最高。

だけどスケジュールは結構"つめつめ"な状態で、たとえば日本の大学生なんかと比べたら断然忙しいと思う。
どういうスケジュールかというと、午前中は8時半〜12時半まで講義が2つ。
間に20分の休憩が入るのみなので、1コマなんと110分。
長い。
それからお昼を食べてホッとしたのもつかの間、1時半か2時ごろ〜次のワークショップが始まる。
これは日によるのだが、少なくとも2時間は続く。
今日なんて1時半〜4時半までだった。
これはさすがに疲れる。

だから、終わってからスーパーに買い物に行ったりでかけたりしようと思っても、もう時間が無い、という場合が多い。
昨日はかろうじて、ほぼ一週間ぶりにスーパーに行って買い出しすることができた。

だけどもし洗濯をしようと思ったら、ランドリーまで行って仕上がりを待たなければいけないのでその間ここを離れることはできない。

今日こそダウンタウンに行こうと思っていたのだが、これまた時間がなかった。
というよりも、余裕が無くなるのがいやで、あきらめた。

少し書き物をしてから、シャワーをあびて、映画を見に行った。
映画と行っても、キャンパス内に映画館があるのだ。
きょうはとても変な映画を見た。
stress positionというカナダの映画。
チケットを買うときに「これ、怖いですかね」と聞いたら
"Yeah, maybe, but I think it's rather intense. I wouldn't say 'scary'." と言われた。

なるほどこういうときにintenseという言葉は使うのか、と思った。
やっぱりただ単純に単語を丸暗記しても意味は無いのである。
どういう状況で、どういう感じで使われた語なのか、というのは結構、これが一生記憶に残る。ほんとに。

で、「せっかくカナダにいるんだからカナダ映画を見ようと思って」と言ったらとても喜んだ様子だった。
日本にいてカナダ映画なんてなかなか見ることはない。

ちなみに今日はその監督が直接、映画館にやってきて挨拶やQ&Aをするという特別な日だった。
どのくらい人が来るかなと思って行ってみたらなんと全部で10人未満だった。

話の内容は書かないけど、それにしても変な映画だった。
確かに、怖いのとは違う。けど、結構、不快。
途中で抜け出そうかと思ったぐらい。

だけど、映画が終わったあとのQ&Aは結構よかった。
政策秘話みたいなのを聞いたら、「面白い映画だったな」という感想に変わった。
シアターの様子はこんな感じです。↓
(ほらね、人いないでしょう。)

で、私は主人公に関して根本的なことを理解していないかもしれない、と思ったのでこれをQ&Aで聞いてみようかと思ったのだがあまりにも根本的すぎて聞くことができなかった。

ちなみに、質問ありますか、と言われてどんどん手が挙がる。
途切れないまま30分以上みんな聞きたいことを聞いていた。

監督に個人的に聞こうかとも思ったのだが直接話をしたいほかのお客さんたちがたくさん周りにいたのであきらめた。
出口のところにいた、どうやら映画を見ていた女の人に尋ねてみたら丁寧に説明してくれた。
私はかなり大きな勘違いをしていたらしい。
結構笑った。
最後に "I hope you liked it. Have a good evening." と言われた。
笑顔で分かれた。

これもうほんとに冗談じゃなくて、ここにいると、面識の無い人と会話することが、全然難しくない。
30秒くらいの会話を誰かと交わすことが、日常生活でごく普通にある。

なんでこれが日本だとあんなにハードルが高いんだろう??
お店で店員は「お客さま」を扱う用の顔しか見せない。
自分の考えをしゃべることを許されていない。
マニュアルに書いてあること以外は。

1対1の、普通の人間どうしの会話がどうして生まれにくいんだろう??

知らない人には話しかけない、話しかけられても答えない、それが当たり前です、と言われてしまうかもしれないけど、私の考えでは全然当たり前じゃない。

なんかやっぱりすごく大きな部分が欠けていると思わざるを得ないのである。

ありがとうとカルボナーラ

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