25日のこと。続き。
美容院から帰ったあと、少し掃除と洗濯をした。先日、洗濯機が動かなくなったのでこれはそろそろ買い替えが必要かと思っていたらまたちゃんと動くようになった。助かった。
昼から神田へ出かけた。ライブハウスで吹奏楽部の演奏が聴けるという。
ジャズがメインのライブハウスで、高校生が、部活として演奏という、滅多に聞かない組み合わせにひきつけられた。
お昼は神田で食べようと思って、家では何も食べずに出かけた。
冷たいうどんが食べたい気分だった。
しかし、いざ着いてみると、その希望の実現は難しそうだということが分った。
というのは、蕎麦屋だらけなのだ。
チェーン店も含めて、視界に入ってくるのは蕎麦屋ばかり。
大人しく、つめたい蕎麦を食べることにした。
ごまだれせいろ蕎麦。
あまり期待していなかったのだが、これがとても美味しかった。
演奏自体は3:30スタートなのだが、リハーサルが公開されるというので1時半からずっと見た。
演奏しているのは10代の少年少女である。
プロの演奏を聴くよりもずっと心を打たれる。
表情が輝きを放っている。この子たちは可能性のかたまりなのだ。
高校時代、顧問のことが嫌いで吹奏楽部を退部した。
我慢して続けていれば良かったかなとも思うが、あのときの自分には無理だった。
そのことを後悔してはいない。
指導者の重要性というものをそれ以来、身をもって理解しているつもりだ。
可能性を伸ばすもつぶすも、指導者次第であるところは大きい。
この子たちの可能性をつぶしてはいけない、と心底思う。
いい音楽を聴いたら心が満たされた。
いい映画や、音楽や、本は、心の栄養である。
美味しい食事をすると身体が元気になるのと同じで、いい文化に触れると心が元気になる。
文化に触れることは、目には見えないけど、化粧品や洋服を買う以上に大きな影響をもたらす。
神田周辺はとにかく静かで、歩行者も車も少なかった。
風を感じられるくらい。
主に新宿、渋谷で動く私にとっては新鮮で、歩くのも気持ちが良かった。帰ってから少し買い物をして、注文していた本を買って、ブレイキング・バッドを見た。