Wednesday, 1 April 2015

ニューヨーク6日目: Metropolitan Museum of Art part 2

昨日は朝から晴れた。大したことはしていないようだがあっという間に自由行動のできる最終日になってしまった。

10時過ぎにメトロポリタン美術館に入場。この前も行ったのにどうして行くのかというと、全然まわりきれなかったから。今度はやっぱり朝から行こうと思った。

列にも並ばずに入館できて、見たいものを静かに鑑賞することができた。これは正解だったと思った。前回行くことのできなかったセクションを中心に回る。同じ場所でも2回目だと前回通ったはずなのに見てなかったものが目に入って来る。やっぱり1回では足りない。

で、カタカナ表示の「メトロポリタン」からふとあることを思い出した。頭の中に流れる音楽…「メトロポリタン・ミュージアム♪」

あれだ、「みんなのうた」だ。
「エジプトでは ファラオねむる」てやつ。館内にいる間に気づいたので、ipadを取り出して、どういう歌だったかもう一度その動画を見て、確認した。ミイラと踊ったり、彫刻が動いたり、怖いイメージがあった。私の世代で、日本で幼少期を過ごして、あの曲を知らない人はたぶんいない。

最後に「大好きな絵の中に閉じ込められた」とあったので、あれは一体どの絵だったのか、調べてみた。すると、出て来た。ドガの踊り子である。

実物はどこにあるのだろうと思って探し出した。その絵は、ほかのドガの作品よりもだいぶ小さかった。ここにはドガの作品がかなりたくさん所蔵されている。前回、どうやらこの部屋まるごと見逃していたようだ。

それにしても30年前の「みんなのうた」でこの場所の、この絵が扱われていたとは。当時のみんなのうたはいろいろと意味深な歌が多かった気がする。この歌を口ずさんでいた頃は、この美術館がどこにあるのか、どんな場所なのかさえ知らなかったわけだが、怖いながらも楽しげなメロディーで、なんとなーく素敵なイメージがあった。

30年を経て、その場所に身を置いて、「だいすきな絵」の前に立っているわけだ。ふしぎな縁である。途中で思い出してよかった、と思った。

2回目なのにかなり長時間を費やした。昼もカフェテリアで食べたので午後3時すぎまでここにいた。

結局一番気に入ったのはどこかというと、中世ヨーロッパの展示である。特に有名な作品があるというわけでもないのだが、居心地の良い空間だった。なかでもタペストリーが面白い。ローマでも似たようなものはみたことがあったがこっちのほうが、描かれている人物がより中世っぽかった。表情はあまり無いが動きがコミカルだ。
捕われたユニコーンを描いたものをミュージアム・ショップなどで何度も目にしたので、こんなのあったっけと思ってもう一度係の人に尋ねてみたら、クロイスターズ美術館まで行かないとだめだと言われた。ここには無い、と。しかもメトロポリタンの入場券があればクロイスターズも無料で入場できるらしい。しかしそれを知ったのは昨日で、時既に遅し。仕方ない。ユニコーンの絵の存在を知ったのがおとといで、しかもクロイスターズは遠い。次回にまわそう。これでニューヨークを訪れる理由がまたひとつできた。

「○○があるから」と、有名な絵画を見ることを目的としてその美術館に行くこともある。たとえばルーブルならモナリザ、とか。たぶん10年前だったらそんな感じ。しかし見ている間に面白い絵、気に入った絵にばったり出会うことがある。本で見るだけではなく実際に美術館を訪れる意味はそういうところにあるのかもしれない。

さてそろそろ空港に向かいます。

お父さんの回復、12月の疲れ

父が入院している。経過は良いようで、退院が見えてきたらしい。よかった。毎日のようにテレビ電話で様子をきいているが、話す様子が1日、1日と元気になっていくのがわかる。人間の身体はすごいなあ。 話を聞くたびに、普段の姿勢とか、動き方とか、注意しなければと思う。身体に負担をかける動きを...