ドイツ。
この、長身の、肌の白い人々の集団を見ていると「ゲルマン魂…」とつぶやきたくなる。見たことも無いかつてのナチスとかドイツ軍とかヒトラーとかを身近に想像できる。いや、ドイツ人としてはそんなの連想されても困る、と思うかもしれないけど、身近に感じることが無い極東の国の者としてはそうせずにはいられない。たぶんドイツ人が日本人を見てサムライを連想するのと同じ?
そして平均身長が本当に高い。そして独特の顔立ち。圧倒されてしまう。(イギリス人も背が高かったけど、顔立ちがあんまり強そうではない。)ちょっとやそっとひねったぐらいでは痛くも痒くもないし倒れないだろう。
そしてドイツ語をしゃべるとますます強そうに見える。そう、めちゃくちゃ強そうなのだ。フランス語、イタリア語、スペイン語にはまず無い響きを持っている。
ここで私とドイツの関わりを振り返ってみる。
ドイツ語は勉強したことがない。特に勉強に取り組んだこともないし、趣味程度に始められる場合はたいていロマンス語系の言語に手を出すことが多かった。というのもドイツ語をしゃべれなくて困ることはまず無い。(私の経験では)英語のしゃべれないドイツ人に会うのは稀だから。相手が日本語をしゃべらないとしても英語で事足りる。
ドイツには行ったことがある。ただしベルリンにしか行ったことが無いので、ドイツがどういう国か、という自分の感想みたいなのは語れない。東京にしか行ったことの無い外国人が日本のことを語れないのと同じだ。
ドイツ人の友達はいるし、ドイツ人と結婚した日本人の友達もいる。ドイツ語が流暢な友達もいる。私自身、興味が無い訳ではないのだ。ただ、周りにあるちゃらんぽらんないくつかの国々が気になってしまって放っておけないのでドイツに手が回ってないというだけ。
というわけで私にとって少し遠いように思えるドイツという存在だが、ひとつ、10年以上にわたる深いつながりがある。
それは…ルフトハンザ!
日本からヨーロッパ(というかイタリア)に行くときは常にドイツ経由で行く。そのため、フランクフルトやミュンヘンに降り立った回数はもう数えきれない。ルフトハンザは、スターアライアンスでマイルがたまる。さらに、これも勝手なイメージだが、ドイツの会社なので(他より)なんとなく信頼できるのだ。
ルフトハンザとの関係はこれからも続いて行くと思う。
ゲルマン魂に圧倒されたのを機会に、もう少し知ったり勉強したり調べたりしたいと思った。