Sunday 4 October 2015

「演奏止めないと警察呼ぶよ」

あっという間に週末が終わってしまった。とても過ごしやすい天気だった。今日は暑いくらいだったけど、明日は今日より6度ぐらい低くなるらしい。10月は最高だと思う。ちょっと肌寒くて切なくなるけど、それでも過ごしやすさとしてはこの上ない。

ここ最近はほぼ毎日出かけていたので、家でろくに掃除や洗濯ができなかった。今朝は目覚ましをかけずに7時すぎに目覚め、気持ちよく掃除と洗濯をした。ChicagoのSaturday in the Parkをきょうもまた聴いた。それからLooking GlassのBrandi, you're a fine girlなど。確か、チャーリーズ・エンジェルズのサントラ。ああ、素敵な曲だ。ドゥールル・ドゥルル…♪
午前中のうちに泳ぎに行った。合気道ばかりやっていたら、脚が太くなってきた気がするので、水泳も週に1回はやってバランスを取ろうと思う。水に入るとすっきりする。こんなに爽快なスポーツはなかなか無い。午後は少しサックスの練習をした。10月の公園は気持ちがいい。

で、ここからが本題。
夕方、下北沢にて、ギターを演奏している男性がいた。どうやらジャズを弾いている。私の好きなタイプの音楽というのもあるかもしれないが、とても上手かった。人が寄って来て、拍手をしている。

私もそこに聴きに行った。

近くで聴いていた男性はどうやら日本語がしゃべれない。どうやったらきみの演奏をもっと聴けるか、と、演奏している男性に英語で尋ねていた。たいそう気に入ったらしい。

このミュージシャンは、プロでもなんでもなく、会社員だそうで、あべさんと言う。"I am a lawyer."と言っていた。確かに、弁護士事務所の名刺を持っている。かつてプロ・ミュージシャンを目指した法律家。ほほう。

その音楽を聴いていた外国人が流暢な英語で私の名前を尋ねてきた。あとから、彼は韓国人であることが分かった。少し韓国語をしゃべったらとても喜んだ。

ちょうどそのとき、黒い服を来た人が、ギタリストに歩み寄って来た。何か言われて、そのあと演奏をやめた。何だろうと思ったら、「怒られちゃいました」だって。

「今すぐ止めないと警察呼びますよ」って言われたらしい。

えっ??こんなに上手いのに?そしてみんな聴いているのに?確かに、許可を取って演奏しているわけではないかもしれない。けど、うまいよ、彼?路上でこんなに素敵な音楽が聴けるというのに、追い払うだなんて。

もしかしたら常識が無いのは私のほうかもしれない。けれど、ギターの音色が響き渡る駅前は、下北沢をよりシモキタっぽくさせていた。

耳に入れるのが苦になるほど下手なら、あるいは、パンクロックみたいなタイプの音楽なら(ファンの人、失礼!)、注意して演奏を止めさせるのも分かる。

しかし、とても耳に優しい。
近くの店にとっても、邪魔になっているとは到底思えない。
騒音ではないのだ。

そこで、ニューヨークを思い出した。路上で、公園で、地下鉄の構内で、堂々とコンサートばりの演奏を始める人々。

あのパフォーマンスを誰か止めようとするだろうか?
警察呼びますよと脅したりするだろうか?

結局ギタリストは、懲りずに別の場所へ移動して演奏していた。路上で弾いていると怒られるのは日常茶飯事らしい。許可もとらずに公共の場で演奏するということは怒られるのかなとなんとなく分かってはいたものの、実際に目の当たりにしたら、とてもショックだった。

こんなことで文化は育たない。
日本の、なんでもかんでもルールに当てはめようとするところがどうしても受け入れられない。
ゼロか100かの判断を下そうとする柔軟性の無さが、人が本来持つクリエイティビティをどれだけつぶしてしまっていることか。演奏をやめろと指示したあの男性は一体どういうつもりで言ったのだろう。正直なところあの音楽に対してどういう感想を抱いていたのかとても気になるし、冷静に話をしてみたいくらいだ。

いったん私はその場を離れたものの、久々に大阪屋のたこやきを買ってから、またギターを聴きに行った。今度こそは誰かに止められている様子は無かった。「枯葉」を弾いてくれて、周りの人々も拍手をした。ギタリストよ、素敵な夜をありがとう。理不尽なことの多い、行きづらいこの世だけど、音楽の喜びは世界共通です。これからも人々の心を満たして欲しいと思った。

ありがとうとカルボナーラ

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