Wednesday 6 November 2024

こればっかりは誰にも代わってもらえない

 全身全霊で子育てに関われたらいいのかもしれない、と思うことがある。仕事もほどほどにして、たとえばパートタイムで働き、子が帰宅する時間にはいつも家にいて、宿題を一緒に見てあげて、夕方にはすでに時間ができていて、夕飯を何にするかは日中から考える時間があって、そのための買い物に行けて、子の通院予約は仕事の予定を気にせず、子ども最優先で決めることができる、など。

ゆっくり暮らせていいだろうなと思うけど実際にそうしたいかというと、子から離れた時間も自分にとっては必要なので、この働き方を変えるつもりはいまのところない。そして家族のサポートがあるので、たとえば洗濯物の心配をすることがないし、子が帰ってくる時間に私がいなくてもなんとかなっている。

ただ、週に1回、週末以外の日で、半日だけでも余裕があると、家のいろいろなことが片付き、心にも体にもやさしい、ということを最近あらためて感じている。というのも先月、腰のMRIをとってから以降、休めるときは休もうと決めた。10月は、偶然だけど、平日、水曜に代休がとれることがたくさんあって、有給休暇も使いながら毎週1回、水曜または木曜に休んだ。仕事が片付くかというと片付かないのだけど、職場から離れることで少し心の余裕がうまれた気がする。子どもにおやつを作ってあげたり、本を読んだり、片付けをしたり、という少し時間がかかることが、できた。11月もできる限りだけどそうしてみようと思っている。

ということできょうは出勤しない。堂々と出勤しない。

軽度ではあるけど腰椎がよくないということを還暦過ぎた同僚と話した。「これから、いろいろ堂々と断ろうと思います」というと「それがいいよ、うん」と言われた。「身体大事にしないとですね」というと「こればっかりは誰にも代わってもらえないからねえ」。

当たり前のことだけど、ハッとした。そう、代わってもらえない。義務と責任感のもと、周りからどう思われるかを考えて迷惑をかけないように頑張り過ぎた結果に身体がボロボロになってしまってももう遅いのである。優先順位を、あらためて考え直すときにあると思っている。

Monday 4 November 2024

朝の習慣、11月の連休

 11月は良い。三連休の初日は、一日中雨だったが、きのうときょうはしっかり晴れていて気持ちがいい。空気が澄んでいて、気温もちょうど良い。朝、5時過ぎにもう少し横になってようかなと思うときもあるけど、朝焼けが見たいので体を起こす。ほんの数分のあいだに、真っ暗な東の空が、だんだん赤くなってきて、朝が来る。これが見られるのはいまの季節から冬にかけてのみ。ちょっとした楽しみである。

この季節だけの楽しみは紅茶。別にお茶好きでもないが紅茶を飲むのはこの季節だけ。イギリスにいたときに身についたことだ。濃い、もはや黒い紅茶。あればヨークシャー・ティーを飲む。ティー・バッグを入れてから7分タイマーをかける。その間に「杉田敏のビジネス英会話」を再生する。1レッスン分だけ。words & phrasesを書き取る。そのときには万年筆を使う。万年筆は使わないでいるとあっという間に乾いて書けなくなるので、毎朝つかうようにしている。使っているのは無印の、裏うつりしないA5のリングノート。今まではききながら買ったテキストを眺めたり知らない語にマーカーをひいたりしていたが、どうやら書き取るほうが集中して聞くということがわかった。ここ最近はこの方法にしている。いずれにせよ1レッスンは7分くらいで終わるので紅茶を待つ時間にちょうどいい。

そのあと相変わらずwordleを解き、6時になったらduolingoを解く。duolingoもフランス語だけをとりあえず解いていたけど、最近は韓国語もやっている。イタリア語と英語とラテン語もやっている。知っている言語であっても解いてみることにしている。知っているからいいやと思っていたけど、やってみると知らないことはまだまだあって、じゅうぶん価値はあるということがわかった。英語であっても、だ。「自分は大丈夫」と思わないことだ。謙虚であるべし。

spelling beeにじゅうぶん時間がとれず、解ききることができない。週末まで溜めがちである。これは仕方ないかな。

きのうはりんごのタルトを焼いた。その前の日はチーズケーキと食パンとショートブレッドを焼いた。心配せずともちゃんと消費できる。

きょうはきのう読み始めた本を読み切るつもり。「わたしは、あなたとわたしの区別がつかない」。読書家ではないが、毎週読みに行く「週刊文春」の読書コーナーに書いてある本の紹介は本当に面白そうなので、携帯にメモして帰り、図書館でリクエストをする。

Wednesday 23 October 2024

41歳。腰椎その後。

 誕生日。アラームが聞こえないことが最近多い。5時15分に起きた。空は暗いけど向こうのほうが少し赤い。明るい、じゃなくて赤い。

足のしびれが気になっていたのでふたたび整形外科に行き、21日にはMRIを撮りに行き、22日、きのうは診察にいった。MRIを撮った保健センターの所見では

「腰椎の生理的湾曲は減少しています。

L4/5では椎間板膨隆にて左右椎間孔の軽度狭小化を認めます。」

と書いてあった。医師からは、日常生活で気を付けることと、有効なストレッチや運動を受けた。毎日続けられる程度の負荷でやること、と言われた。それは得意とするところなので地道にやっていこうと思った。

やれやれ。年をとるというのはこういうことなのである。こうなると、同じように生活していて腰椎に問題のない人たちがうらやましく思えてくる。わたしは、人のことを「うらやましい」と思うことがあまりない。お金のある人や容姿のよい?人をうらやましいとも思わない。母が私の子をみて「髪の色がうらやましい」と言うのだがこの感覚がまったくわからない。

しかし、だ。身体の不自由さとなると、自由のきく人たちをみて「いいなあ」という感じがする。これが「うらやましい」にあたるのかはわからない。腰椎の症状は軽度なのでもちろん自分も自由がきくのだけど。なぜ自分がこうなってしまったのかなとか思ったところで過去は消せないのでこれから努力していくしかない。

年をとるというのはこういうことだ。41歳。冗談じゃない年齢になってきたなと思う。

ここ数年、父が「脊柱管狭窄症」になっていて、よくその話を聞いていた。聞いているうちに自分の症状も同じ感じがしていたのだが、まさにそれだった。脊椎の特徴は遺伝もある、と前に頚椎を診てもらったときに言われたので、遺伝の要素もあるだろう。父は、40代から座った姿勢での仕事が増えた。振り返ってみるとそこに原因があるとも言えるわけだ。40代のわたしが何に気をつけなければいけないかがわかる。

避けなければいけないことリスト:

・中腰、前傾姿勢

・床に座る。どうしても座らなきゃいけないときは正座。

・座りっぱなし、立ちっぱなし、歩きっぱなし。姿勢を変えればそこで「リセット」されるらしい。

というわけでそろそろ書くのをやめて立ち上がるべき。

41歳。体重60.5kg。体脂肪26%。視力、左目だけ悪い。物欲、それほどなし。昼食は毎日、玄米、にんじん、葉野菜、ナッツ、卵。がんばっていること、歯磨き。もっぱらの課題、子育て。

Tuesday 1 October 2024

病院2件。腰椎と骨盤が接触。

月曜。午後休みがとれるのでチャンスと思って皮膚科の予約を入れておいた。紫外線の多い4月から9月までは、肌は休憩中。つまりあれこれ試さない時期。10月になるので顔の写真をとったり、これからの相談をしたり。

終わったのは確か4時前。まだ時間があるなと思って通りの向かい側にある整形外科へ。首の右川が痛いのと、足のしびれと、右のおしりらへんの痛さと、右の腰から股関節にかけて変な音がするのを、思い切って相談しようと思った。こういうのは急ぎじゃないので「まあいっか」と思って先延ばしにしがちだが、きょうは勢いがついたのでえいやっと行くことにした。脊椎専門の整形外科で、4月に怪我をしたときに緊急でかかったことがある。予約をしていなかったけど4番目に案内できるということだったので待った。

相談をしたけど、首としびれは別件だろうし、どれがいつから始まった症状なのかはっきりしないし、痛い箇所もはっきりしないので、自分の言っていることがとにかくぼんやりしているのがわかる。これでは医師もたいへんだろうな、とさえ思う。

首は4月にレントゲンを撮ったのでまあいいとして、腰のレントゲンを撮ることになった。正面、横、斜めで4枚。

結果:

腰椎の5番目、右側と、骨盤が接触してしまっている。腰椎というのは羽みたいなものが左右に出ているのだが、それと骨盤が「くっついちゃってる」と言われた。通常、腰椎は5つで動くべきところを、右側だけ4つで動いている。食器を洗うときに右腰の上あたりが痛すぎて継続できなくなることがあるのだが、これが原因だった。自覚症状としてはこどもが産まれて以降である。右側に負担がかかりすぎてとにかく痛かったが、こどもが小さいとどうしようもなかった。右の腰の奥の辺りからする音も、もしかしたらこれなのかもしれない。関節が問題かと思っていたがそうではなかった。おかしいと思うところとだいたい一致している。

気をつけるべきこと:

・同じ姿勢を20分〜30分以上続けない。座りっぱなしもよくないし、立ちっぱなし、歩きっぱなし、すべて負担がかかる。

・運動はしてよいのか、ときくと、陸上の運動で腰に良いものは一つもない。水泳はいいけど、やるならバタ足。平泳ぎは反るので腰によくない。

・寝るときは、右に負担がかかっているわけだから右を上にして寝る。脚をまっすぐ伸ばすのも腰によくない。脚の下にクッションなど敷いて、まげて寝る。

今後:

MRIを撮ってみてもよいけど、それほど痛くなければ様子をみて、日常の生活で改善できることを改善していく、でもいいよと言われたのでとりあえずそうすることにした。しびれについても、どうしようもないレベルのしびれではないので。先生に言われて気づいたのは、しびれがあるので足首より下の部分だけで、ふくらはぎや腿のしびれはないようだ。意識していなかった。

感想:

長く生きるといろんなことがあるなあ。ひずみもゆがみも出てくる。

Saturday 28 September 2024

授業参観

今朝。2週間ぶりに合気道に行った。涼しくなったからそんなに汗をかかないだろうと思っていたら大間違いだった。いわゆる「滝のような汗」をかく。基本の動きが多くてとても良い稽古になったと思う。大きく動き堂々と構えることを意識した。

子の授業参観。9時前から国語の授業に行ってみた。想像していたとおり、ついていくのが相当大変そうだと思った。「書いたら見直す」という授業で、作業が中心だった。一番後ろに座っていたので、少しいっしょにやってあげた。先生がつきっきりになるわけにもいかないだろうから。

なんとか形を仕上げて提出。常時、ぐにゃぐにゃの姿勢。次の授業では箸の使い方の練習。これも、本当に下手。思うように手先が動かない。しかし家での訓練だけではもはやあきらめることも、学校でならやれる。練習用の厚紙を使うと、改善された。

2時間分みて、こちらも結構疲れてきた。中休みになり、運動場で走り回る姿を見届け、帰ろうとしたときにご近所さんと会った。カメラマンをされている。ヨーロッパに住んだこともある人。「どうでしたか」とお互いに話して、「いやー、大変だなこれはと思いました」と答えた。すると「でも◯◯は個性的でいいですよ。父ちゃんがあんな感じで育ててるし、愛情いっぱいだし、めっちゃいいなって俺思ってます」と。「なにかにintoできるってすげーいいから。うちの子にはそれはない。いまはもしかしたら、ただのへんなやつかもしれないけど、ねえ、これからがすごいたのしみなんですよ。あとから絶対開花するから。」

なにげない一言がすごく嬉しかった。素直にありがとうございますと言えなかったのを悔いている。「そうですね、ゆくゆくは、ですね〜」と答えた。2人で歩いて帰った。彼のこどものクラスは、図工の授業だったらしく「自由度が足りないし、個性に欠けるし、いろいろ言ってきちゃいました」と。まあそうでしょうね、と笑った。

Friday 27 September 2024

おやすみのあとはつかれる

首も肩も腰も痛い。首が特に痛い。右側の、首と肩のあいだ。一時的なものだと信じたい。きのうの夜は全然眠れなかった。仕事のいろいろもあるが、主に、蚊のせいだ。まだ蚊がいるなんて!いったん起きるとそのあと、そんな簡単に眠れなくなる。家族もあまりよく眠れていないようだった。こういう日ってあるよね…。

「ながいおやすみのあとは、どうしてつかれるのでしょう?」

きのう受け取った、小学校からのおたよりにこういう一言があった。相談室からのプリント。月1で配布される一枚の紙にほっとすることがある。「だよね、やっぱりそうだよね」と思うことがある。子ども向けに、短く、わかりやすく書かれている。

息子の素行について、担任の先生と電話で話す。連絡帳でもまめにやりとりをしている。授業中にしゃべったり遊んだりすること。状況を知らせてもらえるのが本当に助かっている。先生と話さないと本当の状況はわからない。というのも当然ながら本人は自分に都合の悪いことは言わないから。ひたすら頭を下げて、ありがとうございます、よろしくお願いします、と言う。先生への疑問も要望もなにも、ない。先生と話すと、学校でやるべきこと、家庭ができることを整理することができる。

小学校からはいろいろとヒントをもらっている。

それにしても疲れる。疲れが取れない。

Thursday 26 September 2024

「アンダーグラウンド」村上春樹

 少しずつ読んでいた、村上春樹の「アンダーグラウンド」を読み終えた。1週間なにも読まないときもあるくらいなので、3ヶ月くらいかかった。夏休みに結構読み進めた。電子書籍なので、いつの間にか終わりがくる。著者によるあとがきがたいへん深いものだった。読んでよかった。久しぶりにズシンとくるものを読んだ。すべての村上作品、ことばに通じている一つのものがあると、あらためて思った。これが書かれたのが1997年。そこからこれだけの歳月が経っても大きく響く。その時に読んだらまた違ったのかもしれないけど。すごい作品を残したものだと思う。マスメディアで報道されることではなく、そのとき地下鉄で「ほんとうに」何が起こったのかを知りたかった、という村上さんの、この本を書くにあたっての動機だが、実際にそのとおりにできているのだということがわかった。アンダーグラウントという言葉が、「地下鉄」という意味だけではないということも、あとがきまで読んでわかった。

さて、きょうはきのうより5度くらい暑くなるらしい。いってきます。

こればっかりは誰にも代わってもらえない

 全身全霊で子育てに関われたらいいのかもしれない、と思うことがある。仕事もほどほどにして、たとえばパートタイムで働き、子が帰宅する時間にはいつも家にいて、宿題を一緒に見てあげて、夕方にはすでに時間ができていて、夕飯を何にするかは日中から考える時間があって、そのための買い物に行けて...