Thursday 31 December 2020

箱根とゴーストバスターズ

 今年は帰省せずに東京で年末年始を過ごす。変な感じだ。帰省しないのは留学していた2004年以来のことだ。まあ仕方ない。子も「まあしかたないか〜」と言っている。

せめて、と思って箱根に一泊してきた。家族3人で。楽しかったけどなかなか疲れる旅だった。自分の意志で気軽に動けないのは苦痛なのです。他人と旅をするのはやはり苦手だとあらためて思い知った。それでも後から振り返れば良い思い出になるだろう。

きのうは、午前中で移動を終え、昼には帰宅していた。散歩にでも出ようかと思ったけど子も動きたがらないのでまあいっか、と家にいることにした。「ゴーストバスターズ2が見たい」と言い出す子。なんとなく見たことはあったけどちゃんと見てなかったのでいっしょに見ることにした。以前見たときは怖がって早送りしてと頼んでいた子がきょうは「早送りしない」と言って全部みた。2度目だけあってストーリーもよくわかっているようだった。面白かった。クリスマスから年末にかけての話なので、今見たのはタイミングがよかった。

見た後からは、子は案の定さらに興奮してゴーストバスターズの話をしていた。興奮しすぎて話しながらぐるぐる回っていた。子どもというのは一般的に興奮したときはこういう動きをするものだ。

はっきり言ってこの話題についていける4歳児の友達はいない。保育園の先生のなかでも、20代の先生となるとほとんど知らないのではないか。先日、「クリスマスのプレゼントはゴーストバスターズのファイヤーハウスなんだよ」と副園長先生に言ったらしく、先生は喜んで「なんで(ゴーストバスターズを)知ってるの??」と興味津々で私にきいてきた。それはそうだろう。そんな園児はほかにきっといない。箱根の宿でも、ほかのお客さんに突然ゴーストバスターズの説明を始めていた。「あらそうなの〜」と、子の相手をしてくれたおばさま、ありがとうございました。

登場人物の名前が全て言える。「ゴーストバスターズ」と「ゴーストバスターズ2」の違いがわかる。ちなみに子のおもちゃはplaymobil(プレイモビル)という外国製のおもちゃだ。レゴよりも大きい。これが完璧にゴーストバスターズの世界を再現している。playmobilはネットでは買えるがあまりどこのおもちゃ屋にでも売っているというわけでもない。我が子は自分が持っている製品の「製品番号」まで言える。数はまだ数えられないが。

ほかの友達がハマっているもの(仮面ライダーとか)にも興味はあったかもしれないが、結局あまり好きにはなれないらしい。少し、周りの話題に合わせたいという気持ちもあるようだがそれでも本来の興味には勝てないのだろう。

ところでこのプレイモビルを何ヶ月も見ている間に私もだんだんと愛着が出てきた。特に今回のファイヤーハウスはかわいい。シルバニアファミリー級の細かさで様々な調度品(?)や道具が作られている。これは、いつか子がプレイモビルに興味がなくなったときでもオブジェ的に家に飾っておきたいと思うレベルのかわいさである。

Friday 25 December 2020

24日のプレッシャーを免れている

昨日、午後3時ごろ、街を自転車で通ると、ケーキ屋さんには列ができていた。おそらく予約のケーキを受け取りに来る人々なのだろう。予約しても列に並ぶんだなあ、ほほう、と思いながら通り過ぎる。同僚は昨夜、「きょうはケンタッキーです」と言っていた。やけくそ気味に「チキン買って帰ります!」と強く言っていた同僚もいた。

うちはそういうのがない。

イタリア人と十数年一緒に住み、その子どもが生まれて4年となると、なんだかんだで生活はイタリア式になる。食生活への影響は最も大きいだろう。文化や言語も、家のなかだけとはいえ少なからずイタリア的である。

となると、クリスマスなどのイベントに関してもまさにイタリアの影響を受けている。なんと言っても、もともとクリスマス文化のないはずの日本なのでいわゆる「本場」であるイタリアの言うことを聞かざるを得ない、とでも言おうか。

そういうわけで、イタリア式にはお祝いをするのは24日ではなくて25日。豪華なディナーはクリスマスイブには食べない。当然「チキン」も食べない。ケーキも買わない。チキンを食べるという変わった習慣は日本で独自に根付いたものなのでこれは本当に不思議かつ面白いもんだなあと思う。

そんなこんなでこの十数年にわたり、日本にいながらクリスマスイブにケーキやチキンを買うというプレッシャーを免れることができている私はラッキーだ。「家族のために」となると、もし買うとしたらよけいに使命感も大きいだろうが、買う必要がない。成人式に着物を着なければ、というプレッシャーににている気がする。こういうのからフリーでいられるのはとても心地がよい。それにしても24日のプレッシャーって大きかったなあ、特に大学時代。ひとりでいるのは泣けるほど寂しかった。

ちなみにイタリアでは24日は魚を食べます。そしてきょうはラザーニャ。いずれの日もやっぱり、ケーキはない。クリスマスじゃない日に落ち着いて食べればよいと思う。

Monday 21 December 2020

ゴーストバスターズ漬けの毎日

こどものことを少し。思うままに。

4歳と4ヶ月。「ゴーストバスターズ」の熱狂的ファンである。

以前からゴーストバスターズのことは知ってはいた。自粛期間中の4月、紙にゴーストバスターズの絵(オバケに赤の丸で「中止」してある、例のマーク)を父親に書いてもらい、たいへん喜び、ジャケットにセロテープで貼り付けて公園に出かけ、保育園の友達に会ったので「ほらみてゴーストバスターズだよ」と言ってもまったく分かってもらえず、認識していたのはその子の親だった。というできごとを覚えている。80年代の映画を知っている日本在住4歳児はなかなかいないだろう。

ここ2、3ヶ月のはまりかたがすごいのだ。8月の誕生日にゴーストバスターズのplaymobil(というブロックとか人形とか)をもらった時はまだ今ほどではなかった気がする。そのおもちゃの影響なのか、生活の中心がもはやゴーストバスターズになっている。映画は2作とも見ている。リュックをしょってそこからソードというかピストル的なものを出し、おばけ退治をする、という一連の流れをゴーストバスターズになり切ってやる。毎日。

おかげでこちらは毎日テーマソングを聴く羽目になる。これがまた「耳タコ」で、一度聞いたら耳から離れない。この11月と12月は仕事中も脳内スーパー・リピートであった。1時間ぶっ続けで同じ曲を再生するものがyoutubeにあり、これを聴いていたのだが、しだいにアレンジしたバージョンを聴くようになってきた。最近は、お風呂から上がったあとはきまって「リミックスやって」と言われるのでyoutubeを再生する。通常より速いバージョンのゴーストバスターズが流れる。

私の37年間の人生において、ここまで毎日ゴーストバスターズという言葉を聞くことになるとは誰が想像しただろうか。こどものおかげで広がる世界、である。

Wednesday 2 December 2020

インターネットでの買い物の良さ

 12月になった。コロナコロナ言っているあいだにもう最終月の2020年。振り返って、何があったかを考えてみるけどやっぱりコロナ。今年のハイライトといえば自粛期間だろう。あんなのは今までの人生になかった。しかし人は勝手というか不思議なもので、あれだけ感じた無力感をすでに忘れつつある。仕事にも学校にも保育園にも行かないという前代未聞の日々を、どうやって過ごすか誰もが考えたはずなのだがまるでその時のことがなかったかのように、今を過ごしているきがする。そういうものなのだろう。人は忘れる生き物。そしてcreature of habitである。マスクをして表情が隠れている状態がデフォルトになってしまっているという恐ろしさ。そこに疑問も感じず毎日を過ごすとこれは危ういのではと思ってあえて、周りに誰もいないときはマスクを外すことにしている。そうでないと、慣れてしまうから。表情が「ダラーン」としてくる。

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とはいえ、11月末から12月のこの時期というのは楽しげな季節だ。クリスマスでワクワクするのはもちろんのこと、寒いので「家であっためてゴロゴロ」が喜ばしくさえある。そんな私の楽しみはもうすぐ楽天スーパーセールだ、ということ。と言っても何か書いたいものがあるわけではない。ネット「ウインドウ」ショッピングというか、何を買おうかなとうろうろとお得情報を探っているだけでだいぶ楽しい。

インターネットで買い物をすると無駄遣いをしてしまうのではないかと思っている人もいるだろう。私もかつてそう思っていた。ところがどっこい、である。どうやら逆な気がする。ネットのほうが消費が少ないのだ。大きな理由は以下:

店舗に行く場合は、その店舗にたとえば翌日買いに戻る可能性は極めて低いので、その場で思い切って買ってしまうことが多い。それにくらべてネットだといつでも見られるので、よーく考えてその場で「やっぱ明日まで考えよう」と持ち越すことができる。

これは大きいのではないか。そして慎重になって買った結果、使ったのはたったの1000円だったりする。店舗だとあっさり払ってしまう。あとは、ネットだと店員に勧められる、というのがないのも逆にいいかもしれない。そういった「ほかの要素」がまったくないまま、純粋に買い物だけに向き合うことができる。

みなさんはそうは思いませんか。私はこんな感じだからもはや店舗で物を買うことが食料品以外なくなってきた。ネットのほうが熟考できるから。

ありがとうとカルボナーラ

 新学期スタート。 子が帰ってくる時間に家に人がいる、というこの幸せ。保育園は4時とか5時まで預けていたのでこんなことはなかったけど小学校は本当に「帰ってくる」ので誰かいないといけない。自分が仕事していてその時間に家でFが子を迎えてくれているというこの安心感は、あらためて、ほかの...