Friday 25 December 2020

24日のプレッシャーを免れている

昨日、午後3時ごろ、街を自転車で通ると、ケーキ屋さんには列ができていた。おそらく予約のケーキを受け取りに来る人々なのだろう。予約しても列に並ぶんだなあ、ほほう、と思いながら通り過ぎる。同僚は昨夜、「きょうはケンタッキーです」と言っていた。やけくそ気味に「チキン買って帰ります!」と強く言っていた同僚もいた。

うちはそういうのがない。

イタリア人と十数年一緒に住み、その子どもが生まれて4年となると、なんだかんだで生活はイタリア式になる。食生活への影響は最も大きいだろう。文化や言語も、家のなかだけとはいえ少なからずイタリア的である。

となると、クリスマスなどのイベントに関してもまさにイタリアの影響を受けている。なんと言っても、もともとクリスマス文化のないはずの日本なのでいわゆる「本場」であるイタリアの言うことを聞かざるを得ない、とでも言おうか。

そういうわけで、イタリア式にはお祝いをするのは24日ではなくて25日。豪華なディナーはクリスマスイブには食べない。当然「チキン」も食べない。ケーキも買わない。チキンを食べるという変わった習慣は日本で独自に根付いたものなのでこれは本当に不思議かつ面白いもんだなあと思う。

そんなこんなでこの十数年にわたり、日本にいながらクリスマスイブにケーキやチキンを買うというプレッシャーを免れることができている私はラッキーだ。「家族のために」となると、もし買うとしたらよけいに使命感も大きいだろうが、買う必要がない。成人式に着物を着なければ、というプレッシャーににている気がする。こういうのからフリーでいられるのはとても心地がよい。それにしても24日のプレッシャーって大きかったなあ、特に大学時代。ひとりでいるのは泣けるほど寂しかった。

ちなみにイタリアでは24日は魚を食べます。そしてきょうはラザーニャ。いずれの日もやっぱり、ケーキはない。クリスマスじゃない日に落ち着いて食べればよいと思う。

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