Monday 29 June 2020

忙しい、読むこと、料理

いよいよ夏、となってくるとどうしても旅に出たくなる。正確に言うとイタリアに行きたくなる。もう二度と行くか、と何度思っても、どうしてもまた行きたくなる。この時期に買い物に行くとほぼ無意識のうちに頭の中でスーツケースに入れるものを思い浮かべ「ほかに必要なものはないか」と考えながら歩いてしまう。子どもを連れて、となるとそんなにのんびりできるわけでもないのだが、それでもやはりイタリアの空気が懐かしい。イタリアの空があんなに青く高いのはなぜだろう。東京だって同じ空のはずなのに、ここはいつも、晴れてもなんとなく白っぽい。スモッグ?よくわからないけどこの十数年ずっとそう思っている。

話は現実に戻る。

忙しい一週間だった。金曜から通常時間割に戻ったので、同じ内容を二回行う手間は省ける。それにしても40人が教室にいるのはやはり過密だ。すごい圧迫感。こんな状態で今まで授業をしていたのかと、ほぼ4ヶ月ぶりに40人を相手に授業をして思った。ほぼ4ヶ月ぶりか…。


いつも、あれ読みたい、これ読みたい、と読みたいものがたくさん手元にある。
・購読しているthe New Yorker
・毎日職場にくるNew York Times
・kindleにダウンロード済みの西洋美術史入門はじめちくまプリマー新書の三冊。(20日までキャンペーンでなんと200円以内で買えた。finalvent氏おすすめのものをとりあえず買った。)
・外語大の入試問題。これは読むというより解くもの。

上の2点については日毎週ごとに追っかけてくるのでこれは時間内に読めないともはや諦めるしかなくなる。仕事が再開してあらためて、自粛期間中のような余裕のある時間は滅多にとれるものではなかったのだと気づく。仕事が始まってからは読むものを開くことさえできずに1日が終わる。キンドルは一週間スイッチを入れられていない。土日こそ、と思っていたが、この土日は疲れをとるのと、料理で終わった。

そう、料理。これは自粛期間中に得たことの一つで、少し料理に対して前向きになってきた。そもそも料理は嫌いではなかったが「作ってみよう」というやる気に欠けることが多かった。自粛期間中、作らざるを得ず、いろいろと試した結果、結構楽しくなってきたのだった。おすすめは「白ごはん.com」です。料理のウェブサイト。これで作るとほんとうにおいしい。料理本は出さないんだろうか。

Saturday 20 June 2020

久しぶりに『彼岸花』

珍しく一人で夜を過ごしている。映画でも見ようと思ってすぐ心に浮かんだのは小津安二郎。「彼岸花」のDVDが手に触れてすぐに「これだ」と思った。

なんて良い映画なんだろうなあ。小津映画を見始めた当時はかれこれ10年以上前で、親に結婚すると言っても何ひとつ納得してもらえなかった時期だった。なんて古い家なんだ、と思ったし、言うことをいちいち聞いていたらやっていけないと思った。当然ながら「節子」の方に感情移入するわけだ。しかしながら今回は感情移入というよりこの親たち、特に母親の演技に注目してしまう。結婚を許さない頑固な父親と、反発する娘の間を絶妙な感じで取り持つ母親(田中絹代)。この表情、しぐさ、台詞がひとつひとつ響く。前見たときはこんなこと気づきもしなかったのになあ。

そして極め付けは笠智衆との会話。「いやあ、こどもにはかなわんよ」。子育ては思い通りにいかない、と、子育ての難しさを二人で語るシーンがもう痛いほど心に響く。セリフのひとつひとつがもはや美しい。

邦画をそれほど見ない私だが、小津映画はやはり別格だよなと思う。

Thursday 18 June 2020

子ども置き去りについて

昨日の朝くらいから、起きたときの疲れが減ってきた。きょうも比較的すっきり起きた。そして体重も元に戻った。やっぱり適度に運動してそれに見合った食事をすれば良いのだ。

昨日はプールに行った。初夏のプールは最高だよな、としみじみ思う。まあプールに行かなくても初夏は最高なんだけど。そもそも。泳ぐのは30分間にしている。距離を決めるよりは時間を決めた方が良い。というのは、たぶんこの10年くらいで気づいたことなんだと思う。以前は「1.5km泳ぐ」と決めていたので。距離を決めると自分にプレッシャーがかかる。

車内に2歳の子供を置き去りにした、というニュースを今朝も見た。しょっちゅう聞くニュースだし、そのたびに「信じられない」という気持ちになる。しかし世の中にはこういう人たちがいるのだ、ということを実感したのは子供が生まれてから、である。

先日、交差点で信号待ちをしていた。そこには地下にある駅へ通じる階段がある。子供二人と、母親一人がそこにいた。母親が息子のパスモを持って、何か言っていた。母はやや怒り気味。朝ありがちな光景だ。よく聞き取れなかったが、おそらく残額がないということを言っていたのだと思う。というのも、なんとその母親は二人をそこに残して、階段を降り始めたのだ。手にはパスモ。おいおい、と思った。置き去りにするには幼すぎるよ。だけど行ってしまった。たぶん、一回やると普通になってしまうのかもしれない。二人はそこで大人しく待っていた。

別の例。保育園に子を迎えに行った時のこと。3人子供のいる女性が、自転車に乗ってやってきた。一番上の子を迎えにきたらしい。後には末っ子一人しかのせていない。真ん中の一人はどうしたのか、と聞かれると「家に置いてきた」と。ほかに祖父母などいるわけではなく、一人で家に置いてきた、と。それを聞いたほかの保護者が「それはすごいね〜、うちはそれやらせたことないわ〜」と言っていたが、内心びっくりしていたに違いない。それに対し「テレビみせとけば大丈夫」と言っていた。ワンオペの辛さはさておき、これはよくない。まったく良くない。車内置き去りではないけど、家の中でも何だって起きうる。私は会話を聞いていただけだったが、唖然としてしまった。驚きを超えて悲しくなってしまった。

というように、子供を置き去りにすることに抵抗のない人たちがいる。これは私が見たなかでもほんの一例。たぶん世の中で置き去りにしているケースの99%が「何もなかったからよかったけど」という例だろう。私は、ほんとうにこれが信じられない。二人以上子供がいたらもしかしたら「気持ち分かる」となるのかもしれないけど。そして逆にこどもがいなかったら、目線が全然違うのでそもそも置き去りにしていることにこれほど気づきもしないと思う。

こんなに小さくてか弱い存在を、置き去りにすることは絶対に許されてはいけない。大人のエゴに振り回される子供たちが少しでも減ると良い。

Wednesday 17 June 2020

疲れ、ミシン

疲れる。とにかく疲れる。その証拠として一番わかりやすいのが、朝起きた時に爽快感がない。なんだかぐったりしている。こんなに寝ているのに?暑さもあるだろうけど、今までどおりの体力を取り戻すのにこんなに時間がかかっている。職場に行って帰ってくるというこんなシンプルなことに慣れないでいる。

とはいえ、先週よりはマシだ。めまいや立ちくらみがすることはなくなった。取り戻しつつあるのだろう。なんでこんなに回復できてないんだろうなとは思うが、ほぼ3ヶ月休業状態というのは前例のないことなので、まあ仕方ないと思うしかない。決して年齢のせいだなんて思わないことにする。


ミシンを動かして二種類、作った。

一つはマスク。職業柄、しないわけにもいかない。作ってみようかとおもって作ったら簡単にできた。一つ作れば2つ目は慣れたもので、5分くらいでできた。まるで折り紙のような感じ。

2つ目は綿麻のズボン。こどものため。Fireman Samという話に我が子がハマっており、黄色いズボンが欲しいと常に言うので、作ってあげることにした。昨日帰宅してから1時間くらいでできた。

Monday 15 June 2020

体重超過

うーん、よくないな、よくない…。

きょう。朝起きてからもやもやしている。なぜか。体重が増えている。この一週間、つまり仕事が再開してから微妙に増えているなと思っていたのだが、ちっとも減る様子がない。今朝測ったらなんと61kgを超えていた!こんな数字は久しぶりにみた。私の適正体重は59.5~60.3kgぐらい。これを外れてくるとちょっと調子よくない。昨日の朝は60.5でその前は60.7だった。これでもやっぱり調子がよくない。調子がよくないというのは具合悪いのとは違って、なんか体が重くて動きにくい感じがするということ。これは私本人にしかわからない。そして今朝なんでこんなに体重が増えているかというと、きのうの夜pizzaを食べたから。そして仕事が再開して以降、筋トレとかダンベルとかする余裕が全くなくなった。疲れすぎてそれどころではないのだ。そしてお腹が空いている「気がする」ので、間食が増えた。ん〜、ちょっとゆるゆると過ごしすぎたかもしれないなあ。

Friday 5 June 2020

久しぶりのプール

職場に行って帰ってくるだけで疲れる。なのに、それに加えて授業をする。そしてマスクをする。さらに、暑い。さらにさらに、昨日は夕方にプールへ行った。約3ヶ月ぶり。疲れているんじゃないのか、と言われそうだが、ここまで疲れたらもう同じ。そして泳ぎたくて禁断症状が出そうなくらいだったので。もしこのあとまた自粛期間が始まろうものなら、次に行けるのはいつになるかわからない。せっかく再開したので行ってみることにした。

今までと違って、名前や電話番号を記入することになっていた。そして入口から入って着替えるまでは1分もないのだが、その距離であってもマスク着用となっている。プール運営側もかなり気を使っている。それはそうだろう。ここでクラスター発生となったら問題だ。閉鎖してほしくないので、ここではルールを尊重する。

水中での感染はしないと言われている。なんてったって、塩素に浸かるわけだ。全身消毒みたいなもの。プールはそれほど混んでいなかった。3ヶ月ぶりの水はとても気持ちよかった。快適、快感。まさに水を得た魚。これがないとやってけないよあ、と泳ぎながら思った。私の人生はプールとともにあると言っていい。プールが再開してくれたおかげでこのコロナ渦中でもこうやって自由を感じながらのびのびと体を動かすことができる。マスクをしたまま苦しそうにランニングをするのとはわけが違うなあと思った。いやもちろんそもそもランニングが趣味であればそれでもいいんだけど。

通常は30分泳いで終わりなのだが、昨日は20分で終わりにした。久しぶりなので、軽めのほうがいい。20分でも十分。

なぜ泳ぐのが好きなんだろう。

・一人でできる
・水がそもそも気持ちいい
・自由
・汗だくにならない
・爽快感

という、よくある理由のほかに:
「全身動かして短時間でいっきに運動ができるので、たとえば筋トレみたいに時間かけて苦しんでせっせとやらなくていい。」

というのが、私の場合、ある。家で筋トレやったり公園でランニングしたとして、消費しているカロリーは大したものではない。そして意外と時間がかかる。たとえばプール閉館中、毎日家でダンベル含めたトレーニングをしていた。これが20分かかる。20分といえば昨日泳いだ時間と同じだ。泳ぐのは、プールに入りさえすれば良い。あとは流れに身を任せてずーっと泳ぐだけ。なのに筋トレはいちいち、きつい。家という環境だととくに「さーて、やるか」と重い腰を上げなければいけない。爽快感は、はっきり言って、さほどない。

どうか今後プールが閉まりませんように。なんてったって一年で一番泳ぐのが気持ちいい季節なのだ。

Thursday 4 June 2020

本業再開

仕事が始まった。正確には先週からすでに始まっていたが、昨日からは「本業」のほうが始まった。こどもたちの声が戻ってきた。

30分の短縮x4時間連続で授業をしたらもうぐったりしてしまった。以下体育のベテラン教師との立ち話。

私「いや〜、授業ってこんなに疲れるもんだったかなと思いますよね〜」
同僚「でも疲れ方の種類が違うでしょ。大人と顔合わせて何時間も会議するのとは全然」

言われてハッとした。充実した疲れ。夜ぐっすり眠れる類の疲れ。もはや喜びである。何しろ3ヶ月以上ぶりの授業なのでこの感覚を味わうことさえ忘れていたのだ。

それにしてもマスク着用での授業はつらい。暑い。汗だくになる。マイクとか使えばいいのかもしれないけどこんなにしゃべりにくいことはない。距離をとっているんだからマスクは外してもいいんじゃないのか、と思う。しかし近くにいる人たちに不安を感じさせるようであればマスクはしなくてはいけない。

今後どうすんべ、と思いながらも、ここから変えていくしかないのだ、とも思う。今までと同じ形でやらなければいけないわけではない。できることはたくさんある。

Tuesday 2 June 2020

6月になった。

6月になった。6という数字に、冗談じゃないのか、と思ってしまう。3,4,5月をすっ飛ばして一気にここに来た。きのうが入学式だったという子どもたちもいるのではないだろうか。浦島太郎とも違う、この感覚。なんだろうな。

ポストには申請書類がいっきに届いた。

・子ども手当現況確認
・10万円申請
・こどもの歯フッ素塗布
・省エネポイントアクション申請

こういうのは封を切ったその日に記入まで済ませてしまうべし。今日やることのうちで最も優先順位が高い。



またパソコンに電源が入らなくなった。一週間前にそういうことがあって、普通通り動くようになったのでめでたしめでたしと思っていたのもつかの間、昨日また動かなくなった。そしてきょうは動く。バックアップを取っておくべし。



5月末から梅雨に入るあたりは最も好きな季節。半袖でちょうどいいけどエアコンつけるほどでもない、という、そんな気候。夕方に友達と待ち合わせてビールでも飲んで…というのが一番楽しい季節なんだけど…今年の場合はなかなかそうはいかない。



仕事が再開したのだが、少し早く出かけるだけでぐったり疲れてしまった。全然慣れない。こんなんでやっていけるのだろうか。



在宅生活で得たものの一つに、腕の筋肉がある。(こうやって書いてみると変な表現だな…。)4月から、ペットボトルのダンベルで毎日鍛えることにした。水泳に行けないのでこの方法をせめてとった。そうすると今まで鍛えられていなかった部分も鍛えられてなんだかムキムキになってしまった(笑)。

ありがとうとカルボナーラ

 新学期スタート。 子が帰ってくる時間に家に人がいる、というこの幸せ。保育園は4時とか5時まで預けていたのでこんなことはなかったけど小学校は本当に「帰ってくる」ので誰かいないといけない。自分が仕事していてその時間に家でFが子を迎えてくれているというこの安心感は、あらためて、ほかの...