Friday 26 February 2021

梅、お盆、食器


 こちらピッツァ。我が家は週に1度手作りのピッツァが夕飯になる。家人がつくり、私は作らない。これが美味しい。これが習慣になってだいたい一年になるが、改良に改良を重ねた末どんどん美味しくなってきている。前回は「モッツァレッラは焼いたあとでのせる」ことにしたらしい。どうせ熱で溶ける。

さて春が近づいている。というか春ですね。近所に梅林で有名なところがあるが、今年初めて「あれ、こんなに梅って綺麗だったっけ」と気づいた。満開の時に見たことがなかったのか。顔を上げて歩いていなかったのか。それとも例年は寒くて、この時期に公園に行くことがなかったのかもしれない。なぜだろう、と考えたけどわからない。

桜とちがって上のほうに伸びた枝がなんとも日本の絵画を思い出させる。浮世絵にもあったかもしれないけど。菅原道真、ということばがすぐに連想される。満開は過ぎたように見える。

今年は梅まつりがなくて残念だが、それでも人出はすごい。駅で行われている民芸品や食器のお店が毎年楽しくて、毎日通るたびに見ている。一つ汁椀を買ったが、それ以外には結局買っていない。きのうお盆を買ったのだが、家に帰ってテーブルに置くとカタカタいう。曲がってしまっていたのだ。ということですぐに返品に行った。なかなかいいお盆に出会わない。今使っている無印のは、使いやすいが高い割にはいい木ではないと思う。こういう民芸品のほうがより味があって良い。

食器類はわざわざ買いに出かけるというより、ふと目にして、手にして「これは」と思ったものを買ったほうが良いと思っている。運が良ければ会える。アンテナをはっておくといい。出会いなのだ。

そもそも食器が足りなくて困るということはない。うちは3人暮らしだが、家の棚にある食器を数えたところ、おわんも平たい皿も全部合わせて20ぐらいしかなかった。それでも1ヶ月以上触ってもいない食器もある。そんなもんですね。相当いいものに出会ったときしか買う必要はない。

さて、きょうもがんばっていきましょう。

Sunday 21 February 2021

「としとらないでね」と、自転車とプール

 寝る前に子がひとこと:

「マンマ、歳とらないでね」

どうして、と聞くと

「だってさー、ぼくさー、ずっとマンマとねたいからさー。」

私「まー、でも、いつか『ぼくは一緒に寝ない』って言う日がくるかもしれないよねー」

子「こないよ」

私「そうかー」

子「マンマもパパもさー、ずっととしとらないほうがいいよねー」


どうやら、いつまでも今の状態ではいられないということがうっすらわかっているらしい。そうでないとこの発言にはならないだろう。わたしがかつて「退職したら郷里に戻りたい」みたいな話をしていたのを覚えているというのもある。3人で、東京でワイワイしているのがいちばん楽しいらしい。将来どこに住みたいか、と聞かれたときも「東京」と答えていた。かわいいなあ。

きのうはピッツァを食べに昼、出かけた。そのあといったん家に帰り、子の自転車の練習をすべく、外に出た。自転車に乗ってスーパーまで行く、というミッション。自転車を買って1ヶ月以上経つがいっこうに乗ろうとしないので困ったもんだなあと思っていたのだがきのうは乗ることに成功した。

嫌がる子を、ある方向に向けて行動させるのは本当に難しい。無理矢理やらせるわけにもいかないし、成功体験も大事だし、そのためにはどういう動機付けがあるべきなのか、と考える。きのうは結局、うまく行ったので本人としても少し自信がついたのではないかと思う。

自転車で帰りながら、「きょうプールあいてるんだよ」という話をしたら珍しく食いつき、これから行くと言い出した。これは本当に珍しいことなのでチャンスを逃すまいと、いったん家に帰ってからすぐに準備をしてプールに向かった。近い場所にプールがあるってすばらしいことだ。

顔をつけて泳ぐことはできないのだが、水に入るだけでもじゅうぶんだと思っている。20分でも30分でもいい。楽しければそれでいい。

本人が言い出さない限りは何か習い事をさせる気はない。自分自身がピアノをさせられて本当に嫌だったのもある。楽器は好きなのに先生が嫌いなので結局レッスンが嫌だ、という、そんなにもったいないことがあるかよ、と思う。時間も労力も無駄だ。ああいう思いをさせたくない。こどもは「きょうは何をしようかな」くらいの暇があるほうがいい。

Saturday 20 February 2021

朝のひとり時間

 

これはしばらく前の写真。朝6時前。ちょうど空がオレンジ、白、青の3色になる時間帯がある。しかもこの日は月が出ていた。この時間を、紅茶を飲みながらひとりで過ごすのが朝の楽しみである。東向きの部屋に、東向きに座ってブログを書いたり読んだりする。朝のこの時間がないと、だんだん崩れていく。つまり、たとえば7時ごろにこどもと一緒に起床する生活だと。崩れるというと大袈裟だが、自分のなかでバランスが取れなくなる感じがわかる。ひとりの時間が必要なのだ。

この数日、私が起きた5分後にこどもが追っかけて起きてくるということが続き、正直「もう少し寝てくれ」と思っていた。どんなにこどもがかわいくても朝起きてすぐには一緒に遊びたくない。誰だって1人になりたい時がある。私の場合はそれが朝で、少なくとも30分欲しい。そのために早く寝て、早く起きる。

Friday 12 February 2021

土井さんのおかげで味噌汁作れるようになった

 土井善晴さんのツイッターをみている。時々出てくる味噌汁の写真にいつの間にか多大な影響を受けていて、私も味噌汁を作るようになった。生まれてこの方、味噌汁が好きだとおもったことはほぼなかったので自分で作ることもまずなかった。味噌は、買って1回使ったら2回目がほぼ来ずに賞味期限が切れて捨てることになるのがこれまで1人ぐらしをしてからの19年間だった。

土井さんの、味噌汁の写真の下には材料が書いてある。いつだったか

「おみず アボカド トマト おみそ」

みたいなことが書いてあって、「へー」と思った。これでいいんだ、と。土井さんの「決まりなんてない、好きなの入れて気楽に作ればいい」という考え方を知って、いつの間にか「そうだよな」と思うようになった。さらに「一汁一菜で良い」という考え方に触れて、「だよね」と思うようになり、作ってみるようになった。

そして、だしは有元葉子さんの本を読んでいたときに「冷凍しておく」という案を見て、やってみることにした。顆粒だしは使いたくないし、だからといって毎回だしをとる時間もない。なので、一回作ったら、冷凍が二つ分できるようにした。野田琺瑯の容器に入れて冷凍庫へ。

中学校の家庭科や、母親の作り方などがどうやらしっかり根底にあるらしく、手順や具材もきっちり守らなければいけないものだと、いつの間にかプレッシャーを感じていたらしい、ということに気づいた。味噌汁の具は3種、だと、なんとなくずっと思っていたけど、1つでも2つでもいいじゃんと思えるようになった。豆腐入れたらすでに味噌汁である。ちなみにブロッコリーやカリフラワーの味噌汁は本当においしいです。

一汁一菜あれば、それ以上おかずはいらない。こどもに味噌汁と、梅と昆布のご飯を与えると、この2皿でちょうどおなかいっぱいになる。満足して「ごちそうさま」という。

土井さんのことばはまるで裸の王様という話のなかで出てくる「王様は裸だ」の言葉みたいだ。なにを今までこだわっていたのだろう、と、思う。解き放ってもらえてよかった。何歳になっても、考え方や行動を変えることはできる。

Tuesday 2 February 2021

月曜ピッツァ、アドバイスは年下から

毎週日曜に家人がpizzaを家で焼くようになって1年近く。 一昨日の日曜は都合が合わなかったため、月曜に焼くということになった。

トマトを使わない、オリーブ、ブロッコリ、アンチョビ、モッツァレッラのピッツァがこちら。とても美味しかった。ありがたいなあ。


ずっと前に、「年下の人からのアドバイスを受けることにした」という、ある人のツイートを見かけた。具体的には、その人がおそらく50か60代で、40歳以下からのアドバイスを参考にするようにする、ということだった。なるほどなあ、その勇気があるかなあ、と思っていたのだが、最近、職場で、これは確かに若い人の言うこときいたほうが正解だなと思うことが増えてきた。もちろん以前からそういうことはあったけど特にコロナが始まってからはさらに増えた気がする。私はちょうどその二者の中間地点みたいなところに今いるので、余計にそう感じるのかもしれない。バランスをとって仕事をしたいと思う。

Monday 1 February 2021

1月最後の日曜、公園でピクニック

 1月31日。1月最後の日曜日はとても良い天気だった。寒さはあるかもしれないが日差しが強い。

9時半から子と外に出た。三輪車で爆走する子を追いかける。新しい自転車を買ってもらったというのにいっこうに乗ろうとしない。怖いらしい。

公園でひとしきり遊んだ。砂場に水を運ぶという作業を繰り返していたため子はかなり汚れていた。子がピクニックを提案したため、なるほどいいね、ということになり、いったん家に帰る。カーブのついた坂道を三輪車で下り降りるということをやっていた途中、勢いつきすぎて三輪車ごとひっくり返った。しばらく泣き叫ぶ。ブレーキがあるから自転車のほうがいいんだよと言ってはみたが、どうだろう。

家に帰り、全部着替えて手もピカピカにした。「あ、ピクニックシート」というので、私もそうかと思い出した。先日公園でお昼を食べたときに「ピクニックシートあればねえ」と言っていたのをよく覚えていたらしい。適当な布をバッグにつめて、おやつのチョコレートやパイの実も入れて、でかけた。

コンビニまでの道のりは、それはそれは楽しそうで、飛び跳ねていた。おにぎりとサンドイッチを好きなだけ買って、公園の芝生にシートを敷いて食べた。楽しい。たったこれだけのことなのにこんなにたのしい。日差しがかなり強い。

持っていた本をみせて、以前はこうやって昼寝をしていたんだよ、と教えてみせると子も真似をして寝転がり、顔の上に本を開いて載せた。子が生まれる前は、しょっちゅう代々木公園に行って、この方法で読書したり寝たりしていたのだった。

たいそう満足して、図書館に寄ったあと家に帰った。そのあと私は泥だらけの洋服や靴をすべて洗い、洗濯機を回し、パンを焼き、ショートブレッドを焼き、ごはんを炊き、カレーを作り、切り干し大根のサラダを作り、乾いていた洗濯物をたたみ、片付けた。台所にほぼずっと立ちっぱなしだったがその間、3時間近くのあいだ子はずっとゴーストバスターズで遊んでいた。

先日読んだ吉本隆明の本に「ひとりの、まとまった時間をとること」の重要さについて書かれていて、子をみていると、ああまさにこういうことなのかもなと思って邪魔をせずにいることにした。

さて、新しい週、新しい月、2月が始まる。

ありがとうとカルボナーラ

 新学期スタート。 子が帰ってくる時間に家に人がいる、というこの幸せ。保育園は4時とか5時まで預けていたのでこんなことはなかったけど小学校は本当に「帰ってくる」ので誰かいないといけない。自分が仕事していてその時間に家でFが子を迎えてくれているというこの安心感は、あらためて、ほかの...