Thursday 28 January 2021

バッグを送る・もめんやまきの

ミシンを動かしたいと思いながらもなかなか時間が取れなかった。そしてようやくこの前の日曜、とりかかることができた。最近、弟が結婚した。2人で買い物にでも使えるようと思ってバッグを縫った。この生地は夏休みにユザワヤで買った(あてもなく生地を眺めていたら急に始まるあのタイムセール)のだが、そのあとずっと持っていただけだった。何かに使いたいけどこれはインパクトのあるバッグを作るのが一番だな、と寝ながら考えるほどだったのだが実際に縫うにいたるまでこれだけの時間がかかった。やっぱり、人は誰かのために動くときのほうが本気が出るというのは本当らしい。買って送るよりも断然(こちらが)嬉しい。

てなわけで、大したレベルではないがミシンを動かすのが好きである。裁縫が好き、というのよりはミシンが好き。ミシンをガガガとやっていることが好きなのでたとえば布を切って端っこを縫っているだけでも良い。

そして布屋さんをうろうろするのがもはや習慣になっている。正確にいうと、「うろうろするけど買いたい欲を抑えて帰宅すること」である。暇さえあれば布屋に立ち寄る。目的もなく、である。

しかしきのうだけは抑えられなかった。下北の「もめんやまきの」にかなう店はない。(以前にもここで書いたことがある。)入ったら最後、である。きのうはこれらを買った。この、電話の柄はとても珍しい。そして青いチェックは、普通の青とは色味が違って、少し明るめの青である。


 どれも、ユザワヤではとても手に入らない。上の写真のバッグに使った持ち手の部分は、ユザワヤで買った。こういうのを選びやすいのはユザワヤだと思うが、もめんやまきのには見たことのないような、しかももうこのあと生産されないんじゃないか、というような生地がたくさんある。まさにツボをついてくる感じ。

そして店主がやさしくて詳しい。バッグでもシーツでも、作り方を相談すると親身になって教えてくれる。こういうすばらしい個人商店はずっと生き残ってほしいと思う。

こういう、極端に気に入った生地は、例によってなかなか使い道が定まらない。何に使おうかなーと言いながらずっと持って眺めているだけ、という場合がほとんどである。それももしかしたらひとつの「使い道」なのかもしれない。

「ブリー」食べる

いつも行くスーパーでチーズが割引の期間が月に1度はある。先日、ゴルゴンゾーラと、ブリーを買っておいた。お風呂から上がってから、夕飯の前までの間、赤ワインと一緒にこれらをつまむのが楽しみである。

これがbrie

で、きのう、「ブリーいる?」と家人にきいたところ、子が「ぼくもたべるー!」と言った。

(モッツァレッラ以外のチーズはほぼ食べようとしないのに珍しいな…ブリーという名前のチーズがあることをこの子は知っていたのか?)

と思って、実物を見せながら「これだよ?これ食べたいの?」と尋ねると、少し表情が暗くなり、一言、

「ブリかと思った…」

と言った。

魚のブリだと思ったらしい。

さしみだと思ったらしい。

ああなんて面白いんだろう。

なんてかわいいんだろう。

「こんどおさしみ買ってあげよう」と約束した。

いずれブリー・チーズも一緒に食べるようになるんだろうな。

Monday 18 January 2021

暖かかった週末、カラスを数える日曜日

土日は親子2人で過ごした。以前からこの週末は2人っきりだとわかっていたので覚悟はしていたが結構疲れた。土曜日は天気がよかったので一日中外で過ごした。このまま春になるのかなというような暖かさだった。こどもが「あ、いい考えがある」というので何かと聞いてみると「ピクニックシート持ってきてここでお昼食べようか」という。確かにいい考えだ。ただシートは持っていなかったのでベンチで食べることになった。セブンイレブンのサンドイッチとおにぎり。

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相変わらずゴーストバスターズにハマる日々である。今週末も映画を見た。おかげで私もすっかり内容に詳しくなってしまった。 それにしてもよくできた映画だと思う。何度見ても面白い。私もあの、つなぎのような衣装が欲しくなってきた。


これらのおもちゃは「プレイモビル」という。あまりにもかわいいのでこどもがこれらを卒業しても、私は部屋のインテリアとして取っておこうと思っている。

土曜は何だったんだろうなと思うほど日曜はまた寒くなった。午前中に出かけようともせず、私は家でパンを焼いたり洗濯をしたりして、こどもはゴーストバスターズで遊んで過ごした。

そしてお昼はピッツァを食べに行くことにした。二階の席で、窓からカラスをかぞえた。みかんをついばむカラスの動きがおもしろくてだいぶ長い間こどもとそこにいた。「あれはチョコちゃんかなあ」「あ、レモンちゃんもきたよ」と言いながら見た。チョコちゃんやレモンちゃんというのは、絵本の「カラスのパン屋さん」に出てくるカラスたちの名前である。


午前中あまり動いていないせいか、こどもはいつものようには食べなかった。おかげで私がたくさん食べることになってしまい、お腹いっぱいになった。二枚も頼まなければよかったと思った。
ちょうど1歳すぎたあたりから、こどもをつれてこのレストランに毎週来ていた。そのときは一人前しか頼んでいなかった。膝の上に乗せて、切り分けるとそれをパクパクと子が食べる。ワインのグラスとかオリーブオイルの瓶をひっくり返されないかそわそわしながら食べた。1歳とはいえ、たくさん食べる子だったので、私の口に入るのはピッツァの「みみ」の部分だけだった。あとはサラダとワイン。なつかしい。

Wednesday 6 January 2021

10日間をゴミ出しせず乗り切った我が家

 4日にプールが再開したので2日連続で行ってきた。とても気持ちが良い。生涯スポーツだなあとあらためて思う。

さて、この年末は生まれて初めて実家に帰らず東京で過ごした。年末年始はごみの回収がない。この状況に直面するのも初めてだった。しかもひとつ大きな勘違いをしていて、12月29日に回収がないと思ってゴミを出さなかったら実は29までは回収日だったということにあとから気づいた。というわけで25日を最後として「ここから1/5まではゴミが出せない」という覚悟とともにこの期間を生きた。

とにかくゴミを出さないように家族で頑張った。その結果、この10日間を普通のビニール袋二つで済ませることができた。これは上出来だと思う。

工夫したことは以下:

・生ゴミは、12月のうちは別の袋に入れてためたり、野菜の切れ端や皮はベランダで干して乾かしたりした。

・形のあるもの(ヨーグルトのパックとか)は普段からハサミを入れてはいたけど、さらに細かく切ってから捨てることにした。こうやるとカサが減る。

・そもそもゴミを家のなかに持ち込まないよう常に意識しておく。

・あとはいつもの透明プラスチック、紙パック類は洗ってリサイクルへ。

これだけでだいぶ少なく抑えられたと思う。


そもそも、数ヶ月前に知った、二週間に一回、区でプラスチックリサイクルが行われているのを知って以降、全体的にゴミの量は減った。お惣菜の入ったプラスチックの入れ物なんかは、今までポイと捨てていたのだが、あれはシールをはがしてリサイクルができるのだ。むしろこれまでどんだけプラスチック捨ててたんだろう、と思うくらいにゴミの量は減った。

あとは、汚れていない紙も全部リサイクルするので、これらがゴミ箱に行くこともない。小さいヨーグルトの周りについている紙などもぺりー、とはがしてリサイクルに出す。

3人暮らしであるが、同じマンションの人たちが出している山のようなゴミからすると、本当に少ない。昨日はゴミ出しのときに特にそれを感じた。

完全にプラスチック・フリーにするにはだいぶ遠いがそれには消費者だけではなくて売る側も変わらなければいけない。たとえばヨーロッパは野菜はそのまんま売られている。量り売りだし。それで困ることはないです。日本は何から何まで包みすぎ。というのはよく言われる例ですけどね。

Monday 4 January 2021

3日、スーパーにて柔軟な店員の対応

ほんとうにどうしようもない世の中だけど、良いこともたくさんあふれている。そういうエピソードは心がけて記録すると少し前向きになれるかもしれない。

3日。10時ごろ子と外に出かけた。子は三輪車、私は徒歩(というか小走り)というスタイルがここ最近の定番である。天気が良い。太平洋側の正月というのはこんな感じなんだなあとあらためて東京の運の強さみたいなのを思い知る。東京の冬はいい。空気がパリッとしていて空が青く、高い。

公園で追いかけっこなどした後、スーパーへ向かった。お目当ては、アンパンマンのお菓子セットである。

前日の2日、煮物のための干し椎茸を買いに立ち寄ったスーパーで、子が叫んだ。

「ああっ!!こんなのがあるよ!」

と手にしていたのは「割引きコーナー」に置かれていた、ブーツ入りのお菓子。クリスマス仕様なので1000円が500円に割り引かれている。

「またこんなものを…」と思った。ちょうどその1時間前に「アンパンマンペロペロチョコ」を買ってあげたのでその日はもうこれ以上何か買う気は無かった。

私「買わないよ。今日は買わない。」

子「買うの!買うって言ってるでしょ!」

このやりとりをしばらく続け、子はその場でわめいた。それでも買わなかった。最終的には我慢ができた。

なので、1日たった昨日、まあきょうは買ってやっていいかと思ったわけです。


張り切って2人できのうの割引きコーナーに向かうと…

ない!!

昨日までいくつかあったはずの赤いブーツがない!

私「あ〜 ないよ〜 誰かが買っちゃったんだ〜」

子「え〜 きのう買えばよかった〜」

これはしょんぼりである。「仕方ないよ」と言いながらしばらくその場に立ち尽くしていた。諦めて去ろうとしたその時だった。

「もしかして、アンパンマンのやつですか」と後ろから声がした。

エプロンをした男性の店員さんが立っている。太めで、若めだった。半端に剃られたひげ。

私「えっ!どうしてわかるんですか。はい、そうですけど」

と答えた。

聞くと、残念がっている子どもの声が聞こえたので、出てきたという。そして商品は、ちょうどきのう店長と「廃棄処分だね」と言って店頭から下げていたらしい。

しばらく待つと「これですかね」と言って例のものを店員さんが持ってきた。

「あー!それです!よかったねぇ!ありがとうございます!」叫ぶ子と私。

さらに「これ、廃棄寸前だったのでさらに割引になる可能性があります。ちょっと待っててください」と言われてさらに待った。

並んでいる商品を見ながらしばらく待つ。オリーブオイルがずらっと並んでいてひとつだけ欠けていた。

子「あ、vino(ワイン)がたくさん」

私「これね、オリーブオイルだよ」

子「これはどうしてないの」

私「誰かが買ったんだよたぶん」

子「たぶん、パパが買ったんじゃなーい?」

私「ははは、そうかもしれんね」


そんな会話をしている間に店員さんがやってきた。

なんと値札が500円から200円になっているではないか。

私「えー!いいんですか」

店員「廃棄処分なので」

店員がとても嬉しそうである。

私「よかったね!ありがとうございます」

子「ありがと!」

ヤター、ヤター、と赤いブーツを抱えて飛び跳ねる子。

世の中こんないい人もいるもんだなあと思った。彼自身も、まさに店員冥利に尽きる、といった感じであらためて私に「いやー、処分品の近くから声が聞こえたんでもしかしてと思って」と笑いながら言っていた。

おかげでこれはその日一番の「良いできごと」のうちのひとつだった。店員本人がかなり嬉しそうだったのが、私にとっても嬉しかった。こういう機転の利く、柔軟な人がいるスーパーというのは労働環境としてきっと良いんだろうと想像できる。マニュアル通りにしか動けない店員が世の中たくさんいるなかで、彼の行動はすばらしく人間味にあふれたものだったと思う。

お菓子は結構たくさん入っていた。でも1000円でこれを売るとはアンパンマンも強気だなあ。

Saturday 2 January 2021

1月1日をこう過ごした

写真で記録。

大晦日はみんなでラザーニャを食べた。実家から、一緒に食べるはずだったそばを送ってもらっていたのでそれは昼に食べた。

30日はゴーストバスターズ2、31日はゴーストバスターズの映画をみた。子どものおかげで、2時間座ってしっかりみることができた。いやはや、名作。何度見ても面白い。写真はプレイモビルの人々。右から4人が主役で、レイ、ウィンストン、イゴン、ピーター。

新年、とはいうものの東京の家でこれと言ってすることもない。スーパーさえ閉まっているのでどこにも行かず、ただやることのない1日だった。

昼まで家で過ごした。その間ずっとゴーストバスターズで遊ぶ子。英語らしきものを喋り続けている。それからいつものレストランに挨拶がてら食べに行った。ピッツァ3枚。写真はカンパリソーダ。

帰りに近くの小さな公園に立ち寄ると、1歳半の女の子を連れた女性2人(たぶんおばあちゃんとお母さん)がやってきた。フレンドリーに話しかけ続ける我が子。(これは特徴の一つだと思う。)内容は様々。最近は「おうちにあるおもちゃ」について話したくて仕方ない様子。幸い、女性が優しくてずっと「へぇー そうなの。」と言いながら話を聞いてくれる。完全に無視される場合もあるのでこういう人に出会うとありがたい。

この日のハイライトは、と振り返ってみるとやはりこの人たちとコミュニケーションをとったことだったなと思う。やっぱり少しでも心の触れ合いがあると楽しい。どこの国に旅しても、結局人との触れ合いが旅を面白くすると私は思っているのだが、それとちょっと似た感じ。この人たちとしゃべったことがこの日を少し特別にした。

日差しが暑いくらいのいい天気で、このままずっと日なたにいたいと思った。あと1時間でもいられるね、とか言いながら本当に1時間、公園でひなたぼっこした。2時半になって、家へ帰ることにした。子が「おもちのないおしょうがつなんてね〜 へんだよね〜」というので、開いている店を探して餅を買った。ちなみに子が「つきもちがいいんだよね〜」としょっちゅう言うのだが、いったいそんな言葉をどこから覚えてきたんだろう。スーパーでカレールウを見て、カレーを作ることにした。正月に限ってカレーが美味しそうに見えてくるものだ。あとは牛乳を買った。帰宅して朝から仕込んでおいたパンを焼いたり豆を炊いたりした。

時間さえあれば台所に立つのが好きである。少なくなった塩や砂糖を足したり、保存食やパンを作ったりする。ふだんこういう時間がなかなかとれないので、何の予定もない日は貴重だ。

賞味期限の切れた豆腐を食べたらなんだか胃の調子がおかしくなった。子に食べさせないでよかった。子はカレーと、大根サラダを食べた。大根も新鮮さがないので少しパサパサしていた。子どもと一緒に9時ごろに寝た。こうやって2021年の正月を過ごした。

Friday 1 January 2021

2021年のはじまりに思うこと

 「ぬいじゃった。おふろはいる時間かと思っちゃった。」

2021年は子の、こういう声で目覚めた。最近、お風呂に入るときに私と子とで「どっちがはやいかな」と服を脱ぐ競争をしている。たいてい私が負けるし、勝たせてあげている。ところが、昨夜は子があやうく負けそうになった。(服が頭にひっかかって「てつだって、てつだってよう」を連呼していた。)しまいには途中で泣き出した。そして昨日の夜は寝言でまで「マンマがさあ、勝つのは嫌なんだよう。ぼくに勝ちさせなきゃだめなんだよう」と言っていた。相当悔しい思いをしたらしい。結果的に負けたのは私なのに。

その延長なのだろう。今朝5時ごろに上記の発言。見ると、ほんとうにパジャマの上だけ脱いでいる。かわいいなあ…。思いながら着せてあげた。起き上がるとまた鼻が子の頭に激突した。暗闇での、この激突パターンが最近多い。鼻の同じ箇所がちょうど子の頭にぶつかる。二週間前にひどく打った鼻はいまだに痛い。

服を着せるとふにゃふにゃしながらすぐに寝た。子の寝顔ほど、安らかな気持ちを与えてくれるものがあるだろうか。

子育て真っ最中である。2021年もかけがえのない時間を大事に過ごしたい。幸い、仕事でめちゃくちゃ忙しいポストにはついていないので子育てに専念させてもらっていると思っている。

昨日、子のための自転車を買いにヨドバシまで行った。電車のなかで、いかに手がかからなくなったかを家人と話した。おむつもいらない、ベビーカーもいらない、パンツもいらない、よだれかけもいらない。自分で歩ける、意思疎通が取れる。おもちゃや本がなくても電車にじっと乗せておける。

その成長を見守っているつもりだが流れていく時が早すぎて追いつけない気持ちになるときがある。特に、自分に余裕がないと子どもに優しく接することができない。仕事も家も80%くらいでやっていけたらいい。たとえ少し片付いていなくても子どもと向き合って、真剣に遊んであげられる時間をとりたい。

自分の幼少期を思い出してみると、親がよく笑っていたという印象はあまりない。唯一、覚えているのはおばあちゃんの笑顔とか冗談とかである。もちろん親と祖父母では立場が違うけど。自分が親になってみると、やっぱりあのとき親は忙しかったんだろうなと思う。自分の子には、むずかしいだろうけど、笑っている姿を覚えていてほしい。だから仕事と家の8割で余った分はしっかり自分と向き合う時間をとりたい。

ありがとうとカルボナーラ

 新学期スタート。 子が帰ってくる時間に家に人がいる、というこの幸せ。保育園は4時とか5時まで預けていたのでこんなことはなかったけど小学校は本当に「帰ってくる」ので誰かいないといけない。自分が仕事していてその時間に家でFが子を迎えてくれているというこの安心感は、あらためて、ほかの...