Thursday, 26 June 2025

セールの思い出

 激しく怒る夢を見た。理由も覚えていないけどその相手が母だったり子だったりした、気がする。夢で怒ったり、走ったりすると、「届かない」感じが苦しい。スローモーションで動くベルトコンベアの上を、自分も無理やり同じスピードで走らされているような感じがする。声も主張も、届いていないのに自分だけがエネルギーを著しく消費しているような、そんな感じがする。

さて6月が終わろうとしていて、世の中はセールの時期が近づく。仕事を始めて1年目、世の中に「セール」というものが存在することを知ったのはおそらくこの時だったと思う。それまでお金もなかったので服や靴を買うのとは無縁だった。そして働き始めた年は、定期券内に新宿があって、帰り道にあらゆる店に立ち寄ることが可能だった。あの夏にいろんなものを買ったのを覚えている。給料が出るのも初めてだったのでひたすら嬉しかった。「こんなに買っていいのかな」と思いながらおそるおそる1万円のポロシャツを買ったりした。

それから20年近くが経った今、当時に買った「いいもの」をまだ使っている。たとえばラコステの水着はいまだに状態もよく、夏の休暇先には必ず持って行く。リネンのワンピースも、なんだかんだでずっと使っている。あの選択は正しかったのだ。

欲しいなと思っていた綿のシャツがきのうの夜9時からセール、ということを、きのうの朝知った。9時というのは寝る時間なので、翌朝(つまりきょう)に見てみて、買おう、と思っていたのだが、今朝どう検索してもない。もしかしてと思ったら売り切れていた。考えが甘かった。諦めるしかない。

話変わって、昨日の朝の土砂降りにはやられた。あと5分で職場に着く、というときに降り始めた。途中でカッパを着込んで正解だった。

Wednesday, 25 June 2025

よく眠れた、と健康診断

 エアコンをつけっぱなしで寝た。とてもよく寝ることができた。5時に起きたときに重い感じもしないし、5時前に起きることもなかった。これが理想。これが毎日達成されるわけではない。暑い季節はなおさら難しい。だから1日の照準を「夜よく眠る」になるべく絞って過ごすようにしている。

最近新しくアイマスクを買った。高いものでもないので、試しにと思って買ったがこれが正解だった。真っ暗になるけど目への圧迫もない。

先日、職場の健康診断があった。これで病気が見つかるとは決して思っていないので、必要な検診は自分で受けている。職場のは、義務なのでやるだけ。職場に来ているクリニックの人たちもかなり「テキトー」にやっている。それで別に構わない。仕事と仕事の合間に済ませるので、「なるべく短時間で」済むことが大事だ。実際、15分くらいで終わった。

体重はずっと変わっていない。24歳くらいから、妊娠中をのぞいてずっと60kg代だ。少しの上がり下がりはある。ホルモンの影響で62kgくらいまで増え、浮腫むことはある。これが食生活や運動不足のせいではないとわかっている。自然と60kg代に戻る。それでも年間平均をとったら、きっとすこーしずつは増えているのかもしれない。体型は少しずつ変わってきている。

先日、同年代同僚と話していたら、こどもを産む前よりも14kgくらい太った、と言っていた。驚いたけど、これは結構普通のことなのかもしれない。

さ、きょうもがんばろう。

Tuesday, 24 June 2025

『問題は、躁なんです 正常と異常のあいだ』


 土曜日は朝から仕事で、しかし時間があったのでずっと読書をした。春日武彦の『問題は、躁なんです 正常と異常のあいだ』を読んでしまった。久しぶりに1冊いっきに読み終えた。同僚に精神的な不調に関する本を借りたことがあり、そのタイトルはなんだったか忘れたけど躁鬱病についての章をこの医師が書いていたのを覚えていた。先日図書館で見た時にこれは面白いかもと思って手に取った。

「うつ」のほうばかりが取り沙汰されるが、「躁」については問題とされることは少なく、傍目から見ても「元気があってよろしい」となってしまう場合が多い、というあたりからはじまる。具体的な対処法が書いてあるわけではないが、歴史において、おそらく躁の人が起こした事件や問題について具体的に取り上げられていた。内容も面白いが文の書き方が面白い。ユーモアがある。読んでいて引き込まれた。これは笑っていいのかどうか、と思う箇所がいくつもある。不謹慎だと思ったり深刻にとらえる人は多いだろうけどわたしは笑う。ユーモアだ。

こういうのを読んでいると「問題を抱えている人たちはたいへんだな」と思ってしまうが、自分もいつでもそうなりうるということを忘れてはいけない。昨年、村上春樹の『アンダーグラウンド』を読んで思った。その箇所を具体的には覚えていないが「自分はこっち側で、あの人たちはあっち側の人、と思ってしまうこと」について書かれていた。この事件の場合は、オウムであるわけだが、たいていの人は自分がそうなりえない前提でものごとや事件をみる。実際のところたいした壁はなくて、自分は「そうじゃない」と思っていても、そうなりうる。

さてきょうはちょっと涼しい。朝から忙しいが、きょう夜寝ることを楽しみにして1日を生きる。

Friday, 20 June 2025

息をするように行動する友人

きのう。珍しい友人からメッセージが届いた。facebookの投稿をみてメッセージをくれたのだった。30分くらい話そう、と。空いている時間を探してみたらちょうどきのうの午後はあいていて、それ以外だと夕方の、寝る前になる。あとは土日かな、と返事をしたら、その2時間後に話すことになった。つまりきのうの午後。

こういう、約束を取り付ける感覚というのは人と文化によって異なる。日本人の場合、たいていは「きょうはさすがに急だから」となる場合が多い気がする。この場合であれば「余裕のある土日に」となる。相手のことも気遣うゆえの選択。

しかしこの友人はなんともspontaneous(自然発生的、自発的)という特徴がある。その日に話すとなったときに「さすが」と思った。そして「やっぱり」と。

友人はアメリカに住んでいる。20年前、私が英国にいたころ、彼女はイタリアにいた。

「アメリカ的な考え方って日本にいても入ってくるものだけど、ヨーロッパはやっぱり全然ちがうから、やっぱりヨーロッパに住んだ経験があるのは、良かったと思う。あの時間の流れ方とか、生き方とか、何者も匹敵しない歴史の重みとかは、住んでみないとわからない。20代で経験できたのは良かったと思う。」

という話をきいた。「欧米」とまとめていうけど欧州と米国は全然違う。2週間前に会った、米国から帰国したばかりの友人も同じこと、つまり欧州と米国は違う、と言っていた。

あと、聞いた話:

・アジア系がリードしている。学校で言われたことをこなす、というそれだけでも立派なスキルがつくってすごいなって。米国でそれができるのはアジア系の人たちばかり。結果、会社のトップなんて見てみてもアジア系ばかり。

・食べ物はやばい。おいしいものはない。

あっという間に45分間がすぎ、あっさりと「じゃあね」と言って別れた。

20年前のローマ。小さなポーチを斜めがけにして、スカジャンとミニスカートでローマを闊歩する彼女の姿をわたしは未だに記憶している。これどうやって渡るんだ、という交通量の多い道路を、彼女は人差し指をピッとあげてさっさと渡っていった。徒歩であちこち連れて行ってくれて、おいしいジェラートも教えてくれた。当時のローマはもっと閉鎖的で、たとえば地下鉄にのってもアジア人はからかわれた。それを無視できる強さが、かっこよかった。もはやローマっ子だった。

たとえばこの友人のように、息をするように行動する友人が何人かいる。主体が常に自分にあり、誰にも似ることない。20年間会っていなかったとしても、おそらくそのスピリットは今も変わっていないことがだいたいの自信を持って言える。そしていろんな場面で「あの子だったらどうするだろう」と想像すると、自然と勇気がわく。前向きになる。今は40歳すぎていても、私のなかには永遠に「21歳のあの子たち」がいる。

Thursday, 19 June 2025

自転車、フムス

 暑い。言ってもどうしようもないけど暑い。暑いと眠りが浅くなり、日中も疲れてイライラするようになる。なんとかしないと。エアコンをつけて寝られるように、エアコンのフィルタを掃除しないといけない。

きのうの朝、4時50分ごろに子が「もうそろそろ起きる?」と言ってやってきた。なんと4時25分に起きたらしい。証拠写真まで撮っていた。つらいだろうに。明るくなるのが早いので、こういうこともある。昼寝もせずに1日を過ごし、きのうは9時にすぐ寝た。

火曜日の午後、猛烈に暑いなか、帰り道に自転車屋さんに寄ってきた。買うものはだいたい決めているのだが、やっぱり実物を見たいと思ったので。実際に乗れるかなと思ったけど、店員があまり元気なくて、しかも修理のほうで忙しそうだったので、まあいいや、と思って話だけ少し聞いてきた。

そしてきのう水曜日、ネットで注文した。2週間くらいで届くらしい。楽しみにしている。今の自転車はもう十分に元を取ったと思う。

最近フムスを週1回くらいのペースで作る。ブレンダーがあればできる。材料は、ひよこ豆、レモン汁、ねりごま、オリーブオイル、にんにく。にんにくがなかったのでこれはにんにく抜きで作ったけどじゅうぶんおいしかった。

からだにもいいし、冷蔵庫に入れておくとなにかと使える。

Wednesday, 18 June 2025

冷やし甘酒、つめたい飲み物

訳あってこの2ヶ月間、微生物についての本をよく読んでいる。読むといっても熟読ではない。わからないこともたくさんある。それでもこれだけたくさんの情報を手に入れていると、今まで知らなかったことを知るようになった。だいぶ勉強したな、と思う。

おかげでいろんなことが気になるようになった。なかでも自分の身体については意識することが増えた。腸内細菌は特に面白い。ものすごい数の菌がすんでいるらしい。腸の状態を日々改善しようと思えばできる。そして腸の状態が良いと、脳にも良いらしい。逆を考えればわかりやすいが、ストレスを過剰に感じてはおなかがゆるくなったり便秘になったりする人の例はよくある。つながっているのだ。腸は第2の脳とも呼ばれるらしいがもしかしたらこっちが先に脳だったのかもしれない、というくらい重要な器官。

というわけで、発酵食品をよく摂取している。なかでも甘酒は最近のヒット。ほんの少し飲むだけで満足度は高い。パック入りがおすすめ。100mlくらいだがものすごく甘いのでこれでじゅうぶん。夜にアイスクリームでも食べたいなと思ったときはかわりに甘酒を飲む。添加物はゼロ。おなかにいいことをしてあげている気がする。

アルコールを買う代わりにいくらでも選択肢はあるので、水じゃ物足りないけど何か飲みたいときのための選択肢をいくつか持っておくといいかも知れないと思っている。いまのところヤクルトと甘酒は常備している。そしてきのうはリンゴ酢を買ってみた。これは発酵食品というわけではないけど、ジュースよりましだろう、と。薄いジュースに酢が入ったようなものだろうか。アルコールよりは絶対にまし。

去年は炭酸水を箱で買ってみたのだが、当然ながらペットボトルが大量に出るので廃棄が面倒。そしてペットボトル飲料を日常的に飲むことによるマイクロプラスティック摂取も少し気になりはする。少し、ね。

なんとかその代替手段をこの夏は持っておきたいと思う。甘酒はぐびぐび飲むわけにはいかない。

…やっぱり麦茶かなあ。

Tuesday, 17 June 2025

夏が来た

気持ちが良いと感じられる初夏は、どうやらもう終わったようだ。サワサワと降る雨はほんの数日で終わった。日曜午前の雨を境に夏になった。お昼過ぎに図書館から出たときの「むわっ」とした感じで悟った。ああ、もう逃げられない。

去年、めまいがして立てなくなったのは6月18日だった、ということをよく覚えているので今年は細心の注意をはらっている。体調をくずすパターンがある。

それにしても、我が子を含め、周りを見ても、もう限界です、みたいな気持ちが伝わってくる今週。4月から走り抜けてきて、疲れが出てくるころ。夏休みも目前に見えているのに、気温と湿度が上がってきて、エアコンの風にとどめをさされて風邪をひく。

これは先週末、いつも行くレストランで日曜の昼ごはん。いつもより美味しかった。パスタは乳化がポイントだな、と。

子も、メニューにないものを考えて注文することが増えてきた。大人しくしておいてほしい、と思う私はやはり日本人。ツナと、コーン。美味しく無いわけがない。

セールの思い出

 激しく怒る夢を見た。理由も覚えていないけどその相手が母だったり子だったりした、気がする。夢で怒ったり、走ったりすると、「届かない」感じが苦しい。スローモーションで動くベルトコンベアの上を、自分も無理やり同じスピードで走らされているような感じがする。声も主張も、届いていないのに自...