Friday 30 April 2021

モナリザの修復

布一枚で作っていたために破れかけていたモナリザのトートバッグを作り直した。

経験ある人はわかると思うが一度縫ったものを解体するのはたいへん面倒、かつ気の進まない作業である。なにしろ、せっかく作ったものをゼロに戻すのだから。糸を外したくないなあと思っていたが、裏布で別に袋を作って入れ込み縫い付けるとなると、きっとゴワゴワするだろうということは分かっていた。もめんやまきのさんにも相談したところ「面倒だけど一回元に戻す方がいい」と言われた。ということでしばらく前に黒い布を買ってきた。そして全部解体した。

作ったのは去年。布一枚で薄いからこそ使いやすかったが、せっかくのきれいな生地がくしゃくしゃになるのがもったいなくもあった。いわゆるエコバッグ的な使い方をするのはこの生地には向いていなかったのだ。今回、解体したのをきっかけに接着芯を貼ることにした。

すでに切った布を使うので裏地も接着芯も寸法が分かっていて、扱いやすかった。こどもが西部劇を見ている間に出来上がった。完成品はこの通り。うむ、やっぱり生地2枚のほうがいいです。しっかりしているので本とかも入れられる。あらためて気に入った。

隣の食べ物はパネットーネと紅茶。今朝5時。ヨークシャーティーの出番もそろそろ終わるなあ。

朝日が出るのが早すぎて困る。きょうは子供が5:40に起きてきた。それより早く起きようとする私は5時。どんどん早くなる。

以下おまけ:
きのうの夕飯はpizzaでした。


Tuesday 20 April 2021

「きょうはな〜に〜」

 毎日、保育園に迎えに行くと、子どもたちが「きょうはな〜に〜??」と言いながら私のところにくる。何かというと、私のピアスを見たいらしい。「きょうはお花だよ」と言うと、そーっと触りながら「かわいい〜」と言ってくれる。そのうちに私も「きょうはこれだったら喜んでくれるかな」と思いながら選ぶようになってきた。たくさんのコレクションがあり、毎日違うものをつけているのだが、どんなに気に入っていてもなるべく前日とは違うものをと思うようになった。

昨日はふと、新しい石を買ってみた。選ぶ間も当然頭にあるのは保育園の子供達のこと。極度にキラキラしたものを選んでしまった。家に帰ってペンチを使ってピアスにする。どんな反応をするだろうかと思いながらお迎えに行ってみたらきょうはいつもより大勢の女の子たちがいっきに群がってきた。「かわいー」「かわいー」といいながらみんな触っていく。「ありがとう〜 みんなもかわいいよ〜」と言いながら頭を撫でる。

これが私の日常である。どんなに疲れていても、植物が水を与えられるように、一気に心が潤う。

こどもは最高だ。裏がない。すべてが本物なのだ。相方と「大きくなってしまうのが残念でもある」と言いながら保育園を後にする。

Tuesday 13 April 2021

かけがえのない4月の疲れ方

 

いやー、忙しかった。先週は本格的に仕事が始まり、毎日疲れた。

だけど!疲れるんだけど!この疲れ方がいい。授業の疲れ方はいい種類の疲れ方です。夜はとにかくよく眠れる。5時間授業するのと5時間会議または作業するのでは全然違う。

去年の自粛期間中、「あれ、疲れてないな」とふと思った。人前に立つことがまず無い。そして50分間、座らずにいることが1日のなかで一度もなかった。

こうやって、4月の爽やかさを全身で感じ、疲労を感じられているのはかけがえのない喜びだと思います。ちょっと肌寒いくらいで、みんなの目がキラキラしていて緊張で肩がこわばっていて…という4月。やっぱりいいよね。

マスクが残念だけど、変化がマスクで済むなら(つまり4月をこうやって迎えられるなら)こんなにありがたいことはない。

というわけで雨始まりのようだけど今週もがんばろう。

きのうは休みだったので、自転車の空気入れたり髪切ったり、お気に入りの公園で読書をしたり坦々麺を食べたりしました。エネルギーチャージできた。

Tuesday 6 April 2021

咳は病院で治す

 咳がひどくて眠れないことが3日ばかり続いた。睡眠が妨げられるのはほかのなにより辛い。日常生活に支障が出る。きのうの朝、病院に行ってみることにした。少し待って、診察。念のためレントゲンもとる。採血もする。痰を出しやすくする薬と、アレルギーの薬(花粉症のときと同じ)と、吸入器を処方してもらった。吸入をするのは初めてなので怖かったが、寝る前に恐る恐るやってみた。するとみるみるうちに息がしやすくなる。すごいなこれは。それからよく寝た。本当によく寝たと思う。9時から5時45分まで。夢は見たけど、それでも途中で起きなかった。朝起きたときに気持ちよかった。

咳が出るときはどうしてもイライラする。話したくても話せない。話すと咳き込む。イライラは周りの人にもよくない影響を及ぼすのでやっぱりすぐに医者に行くべきである。治るだろうと思ってもちっとも治らないのが咳。そしてこのくらいは大丈夫だろう、と毎日思ってしまうのが咳。

Monday 5 April 2021

「かじゅえんゼリー」を作った

毎週末、こどもと一緒に図書館に行って本を借りていた。しかし、毎晩読むとなると私もさすがに新しいのが読みたいなと思うようになる。いくら面白くても毎日同じものを読むのは飽きる。家にもたくさん本はあるが一度読んだことあるので「どういう話だろう」という楽しみもない。そんなわけで仕事の行き帰りに図書館で2,3冊借りて帰ることが多くなった。なにせ図書館は近所なのだ。

子はすべてが気に入るわけではない。これは好きだろうなと思って借りた本でも「これもういや」と言うときもある。理由は不明。その反対に、毎日読みたがるような本もある。借りた本のなかでどれがヒットするかわからない。「ポテトむらのコロッケまつり」というのは最近のヒットだった。延長してまで借りた。

もうひとつ、これは意外なヒットだったのだが、「おいしいものつくろう」という本。あらいぐま一家と、うさぎ一家が、朝ごはん、昼ごはん、夕ご飯をつくる。「ぱっくりドッグ」とか「オムレツ・フラメンコ」とか料理名もかわいい。作り方が載っているのだがそれは詳しいレシピではない。

そのなかで「かじゅえんゼリー」というのがあって、これをつくりたいと以前から言っていた。金曜の夜に読んだときにまた言っていたので、よし、明日はゼラチン買いにいくか、ということになった。牛乳とゼラチンと砂糖とフルーツ。

さて、土曜。ふたりでスーパーへ。「ゼラチンはどこかなー」とか「桃がいいよ」とか言いながら材料を買った。「ぜんぶある?」と材料がそろっているかを訪ねるこども。かわいい。「大丈夫だと思う」と答えた。

いくつかのウェブサイトに載っているレシピを比較しつつ作ってみた。練乳を買ってくりゃよかった、と思ったが砂糖にした。

メモがわりに以下にレシピ:

・ゼラチン5gを水大さじでふやかす。

・牛乳250ccと砂糖大さじ3 ⇨ 火にかける。沸騰させない。

・ゼラチンを入れて溶かす。

・みかんの缶詰1/2といっしょに容器に入れ、あら熱が取れたら冷蔵庫へ。


所要時間はたぶん10分くらい。まあこんなもんかなー、ゼラチンなんて久しぶりに使ったなー、と思いながらほぼ半信半疑でやってみた。

夕飯後、デザートにと冷蔵庫から出したらこれが美味しい。プリンみたいだった。こんなに簡単なのか。これだったら、出来上がったものを買うより断然おいしい。最初は牛乳なんて入れなくていいんではないかと思っていたのだが、このコクがなんとも言えない。これはリピートして作ろうと思った。子は無言で食べていた。

コロナがはじまってこの1年間、「だったら自分で作れば良い」と、手作りに時間をかけることが多くなった。パンがその代表である。慣れてしまえばなんてことはない。単純に、やったことがなかったため大変だと思っていたというだけである。家庭料理だって、レトルトを使ったほうが楽だと考えていたし外食が美味しいと思っていたのだが、ここ数ヶ月で土井善晴さんの本を読んでガラリと考えが変わり、急に手作りが苦ではなくなった。こどもに何が食べたいかときくと「おにぎりとみそしる」と答えるようになった。結果、レトルトは買っても減らない。これはやはりこどもがいるおかげというのもある。

よく「丁寧な暮らし」と言うが、実はそれが当たり前だったはずなのだ、ずっと昔は。ゴマは摺るものであり、最初からすったゴマが売ってあることはなかった。忙しい忙しいと雑多なことがらに追われて、「食べる」という、生きるための基本的な行為をほぼないがしろにしている現代人。コロナ禍でパンを焼くようになった人たちは多いと聞くが、やはり自分の生活を見直すという点においてはコロナがもたらした恩恵はかなり大きいのではないか。

Thursday 1 April 2021

イタリア大使館へ

3月さいごの日、我々はイタリア大使館へ。コロナで外出の機会が減っているせいか、とても遠くに出かける気がした。
東京タワー周辺、三田とか麻布とかいう地域。まったく慣れない。同じ東京とはいうものの雰囲気がだいぶ違う。写真は大使館入口。 

大使館でのやりとりは当然イタリア語。そこにいる人たちもイタリア人。となると子の話す言葉がこの日に限ってはイタリア語の割合が多い。

大使館の入り口ではまた例によって警備の人と会話が始まる。こどもは消防士の格好をしていったのでそのことついて一生懸命説明していて、警備の人もいっぱい質問してくれるし、しっかり目を見て笑っている。

お昼にふらりと入ったLa Giocondaというトラットリアがめちゃくちゃ美味しかった。正直言って、やっぱりほかの「イタリアン」レストランは本物から程遠いということがわかった。イタリアで食べたことがあればすぐにわかるレベルの違い。

そこで働いている人もイタリア人。周りにやってきたお客さんもおそらく大使館勤務のイタリア人。

ただのランチなんだけど対応の柔軟さがまさにイタリアで、いわゆる、用意されている「ランチメニュー」にないものを頼んでもだいたい作ってくれる。そしてだいたい、こどもには「なまえは?」と聞いてくるし、みんな優しい。メニューにないはずのシャーベットをおまけにくれた。最後にはお互い自己紹介しあって、レジのところで握手して別れる。これは、「美味しかったし、サービスもよかった。満足した」という証なのだ。

こうやってイタリア的な環境に身を置くと、ふだん東京にいて、周りからどう見られるか、嫌がられたりしないかをどれだけ気にしているか、つくづく思い知る。そういうつもりはなくても東京にいると公共の場でビクビクしているのだ。

知らない人と会話をすることがごく日常のイタリア。これが日本人にとってとてつもなくハードルが高い。

さて、きのうの、こどもの夕飯。

ホットドッグです。まったく手間がかからない割に、子は喜んで食べるので時々必殺技として繰り出している。4歳にしてはめずらしくマスタードを食べる。


ありがとうとカルボナーラ

 新学期スタート。 子が帰ってくる時間に家に人がいる、というこの幸せ。保育園は4時とか5時まで預けていたのでこんなことはなかったけど小学校は本当に「帰ってくる」ので誰かいないといけない。自分が仕事していてその時間に家でFが子を迎えてくれているというこの安心感は、あらためて、ほかの...