きのう、東京に戻った。ずいぶん遠いことのように思える。わずか1日しか経っていないのに。実家にいたのもずっと前のことのように思える。
以前ほど東京の狭さに愕然としなくなった。滞在期間にもよるだろうが、一年間でこれだけ行き来を繰り返せば変化にも慣れるというものだ。
こどもはついに人生12回目のフライトを経験した。
12回(うち2回は国際線)…。
まだ1歳になっていないのに12回も飛行機に乗っているのだ。すごい。マイレージがだいぶたまるだろう、と言いたいところだが0歳なのでそもそも無料で搭乗しているのでマイレージはたまらない。
親子ともに経験を積み、2人でいかに快適に空の上で過ごすか、より良い方法を模索してきた。経験を積んで慣れてはきたものの、その都度、子どもが成長しているので対処すべき問題が異なってくる。使う神経も異なる。
例えば生後すぐだったら、いつ泣き出すか分からないという問題がある。母乳で対処できない「よくわけのわからない泣き」がこの時期はあった。周りの人にすみませんと頭を下げることが多い。そして首がすわっていない時期は文字通り「手が離せない」ので搭乗には補助が必要。
春(5月ごろ)までは比較的旅行させやすかったかもしれない。母乳でササッとおとなしくさせることができる。動きがそこまで激しくない。(とは言え、国際線は本当に辛かったけど。それはまた別の話。)
それ以降、寝返りだけではなくハイハイが始まると、動きが激しくなり1人でひざの上に大人しくさせておくのはもはや不可能。そして体重が、ひょいと抱えるにはきつい重さになってくる。そして、これは私のこどもが特にそうなのかもしれないが大人しく抱っこされている、ということがまずない。私を蹴りまくって私の上(って無いけど)によじ上ろうとする。これを機内でやられると大変。さらに、ものごとがより分かってくる時期になると、いつもと違う場所に来るため興奮してなかなか寝るどころではなくなってくる。ただし、身体がじょうぶになってきているので首のすわっていない子を連れているときほど「手の離せない」状態ではない。離せないのは手ではなく目である。空港で借りたベビーカーから脱出をはかったりする。怖い。
…というわけで今回のフライトは大変でした。しかしそれはこどもが暴れるからというよりも、ピーク時の便だったから。本当に一席も空いていなかったので、子どもを少しも「ちょこん」と横に置くことができなかった。そして席ではじっとすわらない。当たり前だ。ハイハイする自由が欲しいのだということが、肌から伝わってくる。しかし床に置くわけにもいかない。(通常はかならず空席があるので、「あの席に移動していいですか」と離陸ギリギリのところで移動する。)
ただ、それでも、たったの2時間なら余裕で耐えられる。耐えられてしまうのである。その理由は、12時間のフライトを経験しているから。あれに比べれば多少暴れようが大したことは無い。まあ何時間であってもピークは避けるに越したこと無いけど。
ちなみにこどもは、機内で泣き出すことはない。記憶するに、生後1ヶ月の時だけだった。本人も、12回目ともなると、「慣れたもん」なのかもしれない。さすがだ。
毎回思うのは、やはり協力的かつ理解のあるお客さんが近くに座っているととても居心地が良いということ。逆に、しかめっ面をされると辛い。これは成人男性に多い。
さて、これだけANA機に乗っているため、機内で差し出される子供用のおもちゃはほぼ網羅してしまった。飛行機の風船(2種類)、おりがみ、お絵描きボード、パズル… 差し出されると思わず「それどちらも持ってるんです」と言いそうになるが、ありがたくいただく。飛行機の風船はもう3回ももらった。次なる新しいおもちゃに期待。ところであのおもちゃは何歳までもらえるんだろう。
Sunday, 20 August 2017
お父さんの回復、12月の疲れ
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