Friday 4 August 2017

サンダルがこわれた

サンダルが壊れた。

2週間くらい前だったか、ベビーカーのストッパーを上げようと思ってサンダルをひっかけたら、鼻緒(って言わないよね下駄じゃないんだもの)がスパっと外れてしまった。「あ」と思ったが、まあ仕方ないなと同時に思った。こういう扱い方をするからだ。自分のせい。

その部分が外れていても十分にはけるのだが、やっぱりここはきちんと修理に出そうと思った。BIRKENSTOCKのサンダルなので店舗に持って行けばきっと直してくれるだろう。

店のカウンターにサンダルをのせてみて初めて思った:

「ボロボロやないか…」

痛々しいほどにボロボロである。こんなに目に近い位置で、しかも照明にあてて自分のサンダルを見たことが無かった。

それもそのはず、もはやあれはどの夏だったか忘れた、というくらい昔に買った。5年?いや、もっと前である。10年も経ってないはず。その年は(というか、「も」)ローマで夏を過ごしていた。靴屋さんで50ユーロくらいで買ったと思う。

ビルケンシュトックは日本で買うとやたらと高い。レートにもよるだろうけど2割増くらいに感じるときがある。ドイツのメーカーなのでヨーロッパで買うともう少し普通の値段で買えるのだろう。

…と、当時思ったのを覚えている。それ以降、ヨーロッパでも日本でもサンダルを買おうとしたことがなかった。というのも、そのとき買ったこのサンダルでじゅうぶん満足していて、毎年ほかに何か欲しいと思うことはなかったから。

たしかほかにもいろいろサンダルを持っていたはずなのに、この一足に足が馴染めば馴染むほど、ほかのサンダルがいらなくなっていった。じょじょに処分をして、今残っているのはヒールのある黒いサンダル(スケッチャーズとクラークス)が二つ。それとこのビルケンシュトックのみ。

で、修理の話に戻る。

きょうの夕方、こどもをお風呂に入れようとしていたら電話がかかってきた。なんと修理不可能だそうだ。というのは、この古さでは、土台もソールも総取っ替えしないと話にならないらしい。土台であるコルク部分を替えるとお金がかかりすぎるからとりあえず鼻緒(!)の部分だけ替えてくださいとお願いしていた。そうすれば1800円で済むのでこの夏でとりあえずはきつぶそうと思ったのだ。しかし総取っ替えしないといけない、と。そしてその修理代はほとんど1万円。

これは修理を諦めるしかないと思った。新しいのを買ってもだいたい1万円するのだ。

気に入ったもので質が良いものは、ちょっとずつ直して長く使うのが結構好きだ。かれこれ10年以上使っている財布も然り。質が良いと修理に耐えられる場合が多い。

しかしこればっかりは仕方ない。寿命だ。それにしても長く活躍してくれた。

調べてみると、MAYARIという種類のサンダルらしいです。紫色だった。これだけはけばサンダルも本望だと思います、とお店の人も言っていた。今度、工場から戻ってきたら引き取りに行くことになっている。ありがとう、お疲れさま、私のサンダル。

ありがとうとカルボナーラ

 新学期スタート。 子が帰ってくる時間に家に人がいる、というこの幸せ。保育園は4時とか5時まで預けていたのでこんなことはなかったけど小学校は本当に「帰ってくる」ので誰かいないといけない。自分が仕事していてその時間に家でFが子を迎えてくれているというこの安心感は、あらためて、ほかの...