昨夜。カレンダーを見ながら、我が家のイタリア人F:
F「学校の初日は金曜なの?」
私「そうだよ」
F「その次が土日で休みってこと?」
私「そう」
F「ハ!(笑いながら)月曜からにすればいいのに」
私「だって9月1日が始まりだから」
F「そうだろうけど」
私「じゃあイタリアは何日開始なの」
F「州によって違う」
私「どうやって知らされるの」
F「忘れたけど、決まってはいる」
私「たとえばラツィオ州は何日なの」
F「9月のはじめだけど何日なのかはいつも違う」
私「なんで」
F「その日が金曜にあたるんだったら、翌日が土日だからたいていの人はバカンスがまだ続いていて結局来ないから、金曜にしない。月曜だったら土日から続いて休むから、月曜でもない。」
私「じゃあ火、水、木のどれか、しかないじゃん」
F(肩をすくめて)「みんなが来ない日より来そうな日に設定したほうがいいじゃん」
ここまで黙って聞いていた息子が一言:
「ダメだねえ!イタリア人は!」
会話はこのように笑って終了する。こういった、唖然とするような異文化体験?が我が家では行われることがある。土日から連続しない、夏休み明けの初日。日本でこの柔軟さはあり得ない。想像もできない。根本的な「違い」を感じる。私は、「イタリア人はダメだ」とは思わない。日本もそれくらいやってみれば良いと思う、が、この9月1日という「節目」または「けじめ」が日本人の精神?にどれだけ大事な要素であるかを考えると、それはまたそれだよねと思う。違うのだ、単純に。この違いを面白いと思う。
ところでイタリアには始業式というものがない。夏休みは6月から8月までの3ヶ月間。そして日々の授業は午前中で終わる場合が多い。塾は一般的でない。あったとしても日本の塾を想像すると全然違う。学校の試験は筆記に加えて口頭試験。筆記:口頭が5:5で成績をつけ、あわせて6/10を下ると留年する。留年は珍しくない。
私の知る限りの知識で、こんなに違う。今はそうじゃないよ、というのもあるかもしれない。この違いは本当に興味深い。