Friday, 14 December 2018

2歳と14日のきろく

こどものイタリア語が「すんげぇ」進化している。「どちらもしゃべるの?」と他人に聞かれると「まあ日本語が中心ですけどイタリア語もわかってるみたいです」と言っていたのがしばらく前。しかしこの1ヶ月くらいで確実に言えるのは「イタリア語が中心ですけど日本語もしゃべれます」ということ。変わってきた。家では9割くらいイタリア語をしゃべっていると思う。実家の父母と私が(もちろん日本語で)話しているとわかる言葉があればそれを横からいちいち全部イタリア語に訳してくる。たとえば

私「…で、誰もいなくてさ」
子「non c'era nessuno」
私「そう、ノンチェラネッスーノ、ね。そう、誰もいなかった」

ずっとこの調子。あと、ひとりごとはすべてイタリア語。すごいね、と声をかけながら私は本当に心から「すごいな」と思っている。

最近工事現場の用語が増え始めた。イタリア語で。ただし私も一度も使ったことない単語ばかりなので「え?なにそれ?」と尋ねることがとにかく多い。日本語でもなんと言うかわからないものがたくさんある。とにかく、おかげで私の語彙も増える。

つるはしのことをpicconeというのは知らなかった。あとはbetonieraがミキサー車。cingoloというのはなんと説明すべきか。車のキャタピラ部分?こんなの知るわけない。が、最近確実に私の語彙として加わった。furgoneというのはバスとワゴンの中間くらいの車。バン?と呼ぶのかな。

単語だけではなく文になってきたし、女性名詞と男性名詞もなんとなく使い分け始めている気がする。冠詞がつくようになる日も遠くないのだろう。すげえよ、ネイティブ。

せきどめのシロップを飲ませて、そのあと粉状の「ドライシロップ」を取り出したら「tipo...」という。tipo ~ というのは「〜みたい」というい意味で、英語だとlikeとほぼ同じ。

「tipo.. なに?」と聞くと
「tipo sale(塩みたい)」と答えた。おっとこりゃ驚いた。たしかに粉薬、塩みたいなのだけどそんなイタリア語が出てくるとは。同じことを日本語で言えるのだろうかと考えたが、たぶん「〜みたい」とはまだ言えない気がする。

イタリア語のネイティブと一緒にいる時間が長いので、こうなるのは自然と言えば自然なのだが思った以上の入っていきかたなので毎日本当に驚いている次第。

ここ数日は私も仕事に少し余裕ができて、保育園の送り迎えを父母一緒にやっているのだが、別れるときは「パパ」と涙を流して叫び、離れようとしない。「あのー マンマもいるんですけど」と言うと子供は「ちがう」と良い先生たちは笑う。二人で迎えに行っても私のことはほぼ素通り。そしてたまに私ひとりで迎えに行こうものなら「パパー!!」と言って泣き叫ぶ。「マンマが来たんですけど」と言っても「ちがう」らしい。どんどんパパっ子になっていく。

お父さんの回復、12月の疲れ

父が入院している。経過は良いようで、退院が見えてきたらしい。よかった。毎日のようにテレビ電話で様子をきいているが、話す様子が1日、1日と元気になっていくのがわかる。人間の身体はすごいなあ。 話を聞くたびに、普段の姿勢とか、動き方とか、注意しなければと思う。身体に負担をかける動きを...