Thursday, 6 September 2012

「お願いします、教えて下さい」

大学の1年、2年のころ特にお世話になった教授にメールを書いたら、心温まる返事が返ってきた。
「師」と呼べるほど真剣に勉学を積んでおらず、この教授の専門分野の欠片も会得していないのだが、それでも「先生」と呼びたくなるしご挨拶をしたくなる。
それくらい、彼の持つ幅広い知識と、熱意にはひきつけられた。
なんだか分からないけどこの人はすごい、という感覚を20歳ごろ私は得たのである。

「私の知らないことをこの人はたくさん知っている」

師への態度はこれが全てだと思う。

「私には知らないことがたくさんある」
「だから先生、それを教えてください」

学びの態度はこれが全てだと思う。
学びの姿勢はこうやって完結する。

己の無知に気がつき、師に「お願いします、教えて下さい」と言うのだ。
…と、まあ、以上は内田樹さんの受け売りです。

こう考えると「勉強ができる・できない」というのは生まれ持った素質も関係しているかもしれないけど、やっぱり肩を開いて学びの姿勢ができている人は伸びが速いのではないだろうか。

例えばファッション・モデルの開く「ビューティー講座」みたいなのに通う主婦のみなさんは意欲が旺盛ですよね。(たぶん)すぐ、しかも言われたとおりに実践するし、まじめだし。
あれはやっぱり「お願いします、教えて下さい」「その美の秘訣を私に教えて下さい」という姿勢を保っているからではないかと思います。

日本の教育は困ったことになっている

 5日。毎年三月恒例の婦人科検診。かれこれ20年前、治験で関わったのがきっかけで知った病院だがとても良いので結局20年間通い続けている。家の近くではないけどなにかと自分にとって都合が良く慣れた、なによりも信頼できる病院。 特に決められたわけではないが3月になると検診を受けている。...