Saturday 5 July 2014

ツール・ド・フランス!

世界はいよいよワールドカップの準決勝に盛り上がっているらしい。
しかし、それとは「別の」ワールドカップに盛り上がっている場所が、世界にはある。

別のワールドカップ。
サッカーじゃなくて、自転車だ。

「ツールドフランス」という名前は聞いたことがあってもあまりよく知られていないのがここ日本での現状だと思う。
なぜかはよく知らないのだが、日本ではあまり自転車レースの人気と知名度は低い。
いや、というよりも、ヨーロッパでは自転車が盛ん、といったほうがいいのかもしれない。
まあ、自転車の発祥はヨーロッパだし。

今日から、ツールドフランスが始まった。
日本での知名度が低いため、テレビをつけても生中継をしていることはまず無い。
去年もこれで困った。ただ、第1ステージと第2ステージだけはJ SPORTSで放映する。

             
そんなわけで、きょうは夕方6時過ぎからずっとテレビの前にいる。
私自身はそんなに自転車ファンというわけでもないのにどうして見ているのかというと、スタート地点が今年は、リーズだからだ。

リーズ。LEEDS。

10年くらい前にその街に住んだことがある。
テレビを見ていて、「ああこの場所は知っている」という瞬間があるかなと期待したのだが、無かった。
見覚えがありそうな気はしたのだが。

Harewood Houseというところで、キャサリン妃たちが待っていて、そこで集団全体が止められる。
これが結構おもしろかった。
止められるんだけどそこで全員がロイヤルファミリーをじーっと見ている。

実況と解説の人が「みんな…ただ…見てますねえ」「ははは」と言っている。
そのあと、セレモニー開始、なのかどうなのか、全員がヘルメットを取る。
フランス、イギリスの順に国歌が演奏される。
レッドアローズが航空ショーをはじめる。
トリコロールが空に描かれる。
王子と妃が選手と話し始める。
先頭にいる選手は、ほとんどイギリス人選手。
意図的なのかどうか。
ここでキャサリン妃、テープカット。
(画像はDaily Mailからもらいました)
まあしっかしヨークシャーのきれいなこと。
リーズからバスで近くの街に移動するとき、こういう風景を見たなあそういえば、と懐かしく思い出した。
何百年か前のの修道院があって、なだらかな丘があって、羊が走っている。

テレビを見る限りでは、相当天気がよさそうだ。
実はこの季節にイギリスに行ったことが無い。
だけどちょうど今の季節がイギリスの一番いい時期だと言われる。
湿気が無くて、太陽がある。

選手を見るのももちろん面白いのだが、選手の目線で道をゆくのがなんとも面白い。
周りの景色がどんどん変わっていく。
上空からの撮影が気持ち良い。

旅行しているような気分になる。
んー、旅に出たいなあ。

景色が綺麗だから、見ていて面白いのだと思う。
これが、同じような道路ばかりで、脇にはチェーン店が並ぶような景色だと、面白くないと思う。

しばらくして、スキップトンが出てきた。
日帰り旅行をしたことがある。
小さな小さな町だ。
スキップトンの人口は2万人にも満たないらしいのだが、応援をしている人たちはすごい人数だ。
これはおそらく全員が外に出てきている。
それにしてもこの実況、解説、ゆるーい。
選手のスポンサーである会社が作っている電器製品の使い方なんかをとりとめもなくしゃべっている。
ラジオみたいなノリだ。
あと、嬉しいのは、歴史上のできごとをきちんと説明してくれる。

今ちょうどButter Tubsという山岳地帯を集団が通過している。
「たぶんこのバタータブスは…地球ができて以来一番人が多くいるんじゃないでしょうか」
と、解説が言っている。
面白い。
まあそれにしてもすごい人だ。
自転車に乗っている人から前が見えないくらいに人がいる。
山が人で埋め尽くされている。
観客が選手に触っている。
それを制する人もいない。
こんなのアリなんだね~。

いつの間にかロイヤルファミリーの式典が始まったり、この気楽というかゆるい感じがいい。
こういうのたぶん日本では実行できないんだろうなあ、と思います。
道路に応援メッセージを描いたりするんだけど、これはたぶん日本だったら「~~法に違反するためダメ」とかになりそう。
箱根駅伝が、まあ「ロードレース」という意味では近いんだろうけど、あれは2日で終わる。
ツールは、23日間だ。
いくつかの国と地域が会場となる。
23日間のレースなんて、やっぱりヨーロッパでしかできないだろうなあ。
ほかのところだと「結果が出るまで待てない」というようなことを言うかもしれないし、23日間も管理し続けられない。

まあ、23日間も色々な道を走っていると、途中で何が起こるか分からないし、どんな道に変わるか分からない。
例えばいきなり細くなったり、観衆が一緒に走ってきちゃったり触ってきちゃったりするわけで。
ドラマがある。
予測不能だけど、それでいいじゃないの、というわけだ。
そこがまた面白いところなのだと思うし、そのくらいの構えじゃないと、100年以上も続けられないだろう。

ちなみにきょうの観客数は200万人らしい。

とまあ、楽しみながら見ているんだけど、第3ステージ以降、どうやって見よう?
スカパー契約するしかないのか。
オンラインでサイトを探すか。
うーむ。困ったなあ。

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