というわけで自衛隊中央病院に行った。11時の受付に間に合うかどうかギリギリだったのでタクシーの運転手の助言どおり、とりあえず電話で遅れる旨も伝えておいた。初めて行ったけど、入るまでに手続がいる。自衛隊員がうろうろしていて、不思議な空間だった。
予約がなかったのと、午前中最後の受付だったせいか、とにかく時間がかかった。お昼も食べずに長いこと待たされた。レントゲンは2回もとった。CTスキャンもとった。よく頑張ったと思う。ちなみに同僚の話でも、タクシー運転手さんの話でも、自衛隊中央病院は「かなり良い病院」と聞いていた。
詳しく診てもらって、このあと急いで手術が必要だったりはしません、ということがわかった。これにはホッとした。それでも右手を握ったり開いたりできるかどうかは大事なので、来週また様子を見ることになった。この種類の骨折は、神経に影響が出る可能性があるから。
だいぶ疲れた。日が暮れそうな時間に帰った。でも前日よりいろんなことがマシになっていった。2日ぶりにお風呂に入れてあげることができた。難しいけど、右手をビニール袋に包んでだったらお風呂に入れる。ようやく顔とか手とか洗えて、子はほっとした様子だった。骨折のショックが大きくやや情緒不安定にみえる。これもだんだんとよくなって行くだろう。
今考えてみれば、骨折当日はさっさと救急車を呼ぶべきだったろう。あれは救急車に該当する怪我だったと思う。しかしそうしなかったのはなぜなのだろう。もらった紙に書いてある番号にひたすらかけた。公園の人の判断が自分より前にあると思ったからそれに従ったのだろうか。
いろいろなことが落ち着いた今、すべては経験だなあ、と思う。今度同じことが身近な人に起きた時、どういう判断をしてどういう行動に出るか、今回ほど迷うことはないと思う。経験があるかないか、は大きい。病院の仕組みもいままでと違った側面を見た気がする。
さてこの翌日、つまり11日もまた別件で一日中病院に滞在したのだがそれはまた別の話。疲れた。私の仕事(授業)始めは実質今日からだと言える。