先日、子の保育園時代の友達が公園に集まるという機会があった。保護者と話していたところ「スイミング行きたくないって言ってて…。」と、自分の子について言っている人がいた。その人は自分の子をかれこれ1年以上(だと思う)が、スイミングスクールに通わせている。毎週日曜、2時半ぐらいから。
ここまできくと、なんの変哲もない、普通の会話だ。どこにでもあることだと思う。習い事に行っている、子供は行きたがらない、という。いつものパターン。
それから少し私は考えていた。「行きたがらない」という事実を初めて知った、ということもある。喜んで行っているものだと思っていた。それが、行きたがらない、と…
おそらく通い初めとは違うのだろう。小1の今は保育園の時よりも意思がはっきりしている。ほかに興味のあることも出てくる。行きたくなくなるのは当然の流れかもしれない。
我が子はなにひとつ習い事をしていない。特に興味はないらしい。本人が言い出すまでは特に私からすすめることはしないでおこうと思っている。
最近、すごい頻度で区営プールに行きたがることについては以前も書いた。本人はお風呂がわりだと思っているところもあるが、しょっちゅう行っているおかげで潜っている時間が長くなり、少し前に進んだり足を動かしたりするようになった。
ふと、スイミングに通いたくないけど通っている子と、スイミングじゃないけど水に入りたくて毎日プールに行くうちの子を比べてみた。実際に泳げるようになる時期や程度はあまり変わりないのではないか。想像にすぎないがそんな気もする。
信頼できる同僚のうちの1人と話した。本人は60過ぎで、成人した娘が3人。「娘さんはなにか習い事していましたか」と聞くと、しばらく考えて「うーん、何もしてなかったね」と。近所のこどもたちとひたすらよく遊んでいた、と。そして中学高校になってから急にジャグリングに興味を持ったり、地域の劇団に入ったりしていた、と。やっぱり。
習い事について、させたほうがいいのだろうかと去年あたりから少し考えることがあったが最近は迷いが減った気がする。好きなようにすればいいと思う。私自身、嫌だったピアノに通わされてさらに嫌になった経験がある。ああいうおもいは、する必要がない。そもそも、嫌で何かやってもたいして伸びないし身につかない。家でレゴをしたり近所の子たちと仮面ライダーごっこをしているこの時間こそがかけがえのないものなのだと思う。
習い事、その人に合うならいいし楽しんでいるならそれでいい。我が子のように「いやだ」「別にいい」「うちにいたい」と言う子をむりやりひっぱりだすことはない。
それに、そもそもどこかに連れて行けるような、親の余裕がない。日曜の2時半?絶対的に家でごろごろタイムでしょう。