Friday, 31 July 2015

親知らず、着いて2日目の雑感

目が覚めて、さて朝ご飯だ、と張り切っていたのだがふと時計を見るとまだ午前3時半だった。いつもの体内時計で動いているのだろう。もう一回寝て、7時頃朝ご飯を食べて来た。コルネットとカプチーノ。朝はこの組み合わせが一番好きだ。例えば和定食もありがたいけど、とりあえず甘いものが食べたい。

ぐっすり眠ったつもりだが、疲れは取れていない。顔色も良くないし目の下のくまも取れないし、全体的にむくんだように見える。

先週から親知らずの痛みが続いていた。最初は大したこと無かったし、左側だけだったのだが、これが今週に入り右側にも痛みが移ってきた。そして出発の前日、痛みがピークに来た。しゃべるのもつらいし、食べ物を口に入れることもできない。ここまでひどい痛みは今まで無かったし、はっきり言って人ごとだと思っていた。冗談にもならない痛みである。

長期の旅行でこれが続いたら困ると思ったので、29日夕方、緊急に歯医者へ行った。左は半分くらい生えているのが見えるのだが、右は何も見えない。で、レントゲンを撮って、7年前と比べてみた。左はだいぶ出て来たようだが、右は「これはもう出て来ないかなー」らしい。なんと、転がったような形で生えて来ていてた。つまり、まっすぐじゃないのだ。あー、これも人ごとだと思っていたのに。

これと一緒に生きて行くなんて…。もちろん抜くこともできる。しかし歯肉の下にあるものを抜くということは切開することになりこれは大手術になる。怖いし、できることなら避けたい。

寝る間も、ずっと続いた痛みは、飛行機の中でなんとか終息したが、痛み止めがなかったら大変なことになっていたと思う。実際、痛み止めの効き目が切れたときがはっきり分かるくらいにまで痛みがぶり返していたから。

だましだまし、一緒に生きて行くしかない。とりあえず、ヨーロッパにいるこの三週間の間に復活しなければ良いと願っている。

きょうはこれからウクライナに行く。飛行機は13時10分。午前中はホテルでのんびり過ごすことにする。わざわざローマ観光をつめ込んだりしない。

昨日、レストランのカメリエーレと話していて初めて知ったが、フィウミチーノ空港近くで火災があり出発便に大幅な遅れが発生したらしい。そのことについて朝の討論番組でもだいぶ盛り上がっていた。

それから番組は「イタリア人のバカンスについて」にテーマが移った。そもそも人の話を聞くつもりの無い人たちが5人も6人も集まって話すのだが、これがイタリアの番組はスタンダードである。チャンネルを回すと必ずこのタイプの番組が目に入ってくる。

空港の件もこんな感じ:
「首都の空港でこんなことがあるなんて」
「問題は、責任をとれる人がいないってことよ」
「もっとちゃんとしてくれないと」

それから、「日本人のカップルが全然違う場所にタクシーで連れてかれた」話が出て来て、「恥ずかしいわ、まったく」と嘆く。

本当に恥ずかしいと思っているかどうか分からないが、イタリアのいい加減さ改善される様子はまったくないし、むしろこの人たちはそれも自分たちの魅力の1つだと認識している。日本人はまじめで純粋な国民で、その対局にあたるこの国では永遠にだまされ、同時に好意的に見られ続ける。

きのうのシェフも"sempre ammirato",つまり「日本はいつも賞賛の対象」と言っていた。

お父さんの回復、12月の疲れ

父が入院している。経過は良いようで、退院が見えてきたらしい。よかった。毎日のようにテレビ電話で様子をきいているが、話す様子が1日、1日と元気になっていくのがわかる。人間の身体はすごいなあ。 話を聞くたびに、普段の姿勢とか、動き方とか、注意しなければと思う。身体に負担をかける動きを...