昨日、6日は朝から渋谷のBunkamuraへ行って来た。ラファエル前派の展示を見るため。平日の休みはチャンスだ。混んでいないときに行かないと意味が無い。
12月の始めごろだったと思うが、ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの「エコーとナルキッソス」が東京に来るということを知ってすぐに、前売券を買った。
リヴァプール国立美術館の作品が全部くるらしい。リヴァプールには行ったことある。国立美術館にも行ったことがあるかもしれない。かもしれない、というのはよく覚えていないから。イギリスに着いて間もない頃で、右も左も分からなかった私は、人に着いて行っただけだったから。従って、「エコーとナルキッソス」を見たかどうかは分からない。
いずれにせよ、このラファエル前派というものに興味を持ったのはその後の話だった。だから、こうやってまとめて東京にやってくるというのはありがたい。
お目当てはジョン・エヴァレット・ミレイと、ウォーターハウス。とくに「デカメロン」だったが、ほかにも初めて見て気に入った作品があった。絵を実際に見に行ってみるとよくあることだ。期待もしていなかったような出会いがある。
今回は特に「乙女エレン(The Little Foot Page)」という作品。Eleanor Fortescue-Brickdaleという女性画家の作品。
Burd Helenという話の1シーンらしいのだが、説明を読むと結構興味深かった。冷酷な恋人からひどい扱いを受けているエレン。男装するように言われて、髪を切り落とそうとしているシーンらしい。確かに、足下に、脱いだばかりの服が見える。
どんな話かよく知らないので調べてみようと思う。
フィレンツェのウフィツィ美術館や、ニューヨークのメトロポリタン美術館で、腰が痛くなるまで歩き回ったのに比べればはるかに楽で、あっさりと終わった展示だったが、行った価値はあった。
「デカメロン」のマグネットを買って、コレクションに加えた。