また冬がきた。いっきに寒くなった。空気が乾燥している。それでも素敵な季節だなあと思う。銀杏のピークは過ぎた。
時々、私は何を成し遂げたいのだろうなあ、と考えることがある。生涯をかけて成し遂げたいこと。こどもが生まれてからは特に、毎日を回していくのに一生懸命だ。「このまま何が残っていくのだろう」と思うことがあるのは、もしかしたら怒涛の日々のおかげなのかもしれない。子はいずれ大きくなる。生まれてからもう5年も経った。だんだんと手がかからなくなってきた。子は手元には残らない。子育ては楽しいし、大変だけど、それは私の生涯ではない。子は、私を、通り過ぎていくだけだ。とどまるのは自分だけなのだ。そんな時に、何が残るのだろう。私はハッピーな年寄りでいられるだろうか。自分に問いながら日々を過ごしている。