Saturday, 27 June 2026

雨、これは、同窓会ではなく

金曜の夜は友達に会うことになっていた。今週の優先順位一位はそれだった。金曜の夜を欠かすことがないように、あらゆることを整えておいた。

雨が降っていたけど遠くもないので大して困りもせず、財布と鍵と傘を持って出かけた。化粧もしない。帰ったらすぐ寝るから、というのもある。が、そもそも化粧して会いたい友達ではないのだ。18歳で知り合ったこの人たちに、もはや自分を飾ったり大きく見せたりする必要がまったくない。探り合う必要もない。見栄を張る必要もない。

久しぶりに会うはずなのに久しぶりな感じがしない。7人あつまった。「何年ぶりだっけね」と言いながらも、「この前」の延長のように会話をする。近況もだいぶ変わっていたり、変わっていなかったり。健康と子育てが話題にあがるようになったあたりが、昔と違うところだろうか。この年になると、それはもう、「人生いろいろ」である。あっという間に時間が過ぎて、別れた。

夢のように楽しかった。帰り際、こんなに楽しいのはなんでだろうかと考えた。性格のよさ、賢さ、遠慮のなさ…

ふと、過去より「いま」についての話が多いことに気づいた。一緒に過ごした時間は、それはもう濃密な数年間で、過去のことを話そうと思えばいくらでも出てくる。それでも話題の中心は「いま」で、さらにこれから「〜しよう」とつながっていく。「あのころはよかった」と寂しくなることはない。その点で決して「同窓会」ではなく、未来が楽しみになる集まりなのだ。そして、日々に勢いがつき、ポジティブになれる。別れたあとも「たとえば彼らだったらこの場できっとこうやるだろう」と想像をする。

かけがえのない仲間を得たものである。

帰りの電車に乗ろうとしたら地震の、あの音がした。地震です、地震です、と誰かのスマホから響く。プラットフォームのスピーカーなど、上から吊り下がっているものが揺れている。電車が止まってしまった。歩こうかと思ったけど、待った。しばらくして動いた。遠くじゃなくてよかったと思った。

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雨、これは、同窓会ではなく

金曜の夜は友達に会うことになっていた。今週の優先順位一位はそれだった。金曜の夜を欠かすことがないように、あらゆることを整えておいた。 雨が降っていたけど遠くもないので大して困りもせず、財布と鍵と傘を持って出かけた。化粧もしない。帰ったらすぐ寝るから、というのもある。が、そもそも化...