日曜日。若山曜子さんのレシピで「ヴィクトリア・ケーキ」を作ってみた。いわゆるスポンジケーキをまじめに作ろうとしたのは初めてのことではないか、とこれまでを振り返る。シフォンケーキなら何度も作ったことある。メレンゲを作るとふくらむのがわかっているのでシフォンケーキを作ることが多い。シフォンケーキはバターもいらないし、できあがりが美味しいのもわかっている。それがこういう普通のケーキというのは作ったことがなかった気がする。なぜ作る気になったか。それは、借りていた若山さんの本の返却期限が日曜だということがわかったため!
食べた感想:おいしい!
クリームを周りにぬるわけではなく、間にジャムとマスカルポーネチーズを挟むだけのものなのだが、そのシンプルさが逆に良かった。軽いので、ぱくぱく食べて翌日には無くなってしまった。
そして、ふくらまないことはなかったです。本当に忠実にレシピどおりに作ったらちゃんと高さのあるケーキができた。
ちなみに若山さんは東京外大フランス語専攻出身の料理研究家。珍しい経歴だと思う。「フランス料理の前にその土地の文化と言語を知るべきだと思った」ということです。外大生だなあ。フランス語が読めて話せて聞けて書けるフランス料理人の言うことは、そうじゃないフランス料理人のそれより断然説得力があると思う。
当然ながら親近感が湧いていて、最近ひいきにしている料理家。ちなみに借りていた本は『おいしいがつまってる わたしの好きな10のお菓子』。表紙の写真にあるケーキと同じものを作ったのでした。もっとジャム多めでもよかったかもしれない。
子に「ビクトリアケーキって言うんだって」と言ったら「びっくりケーキ!」と言った。かわいいなあ。気に入ったらしいのでもう一度作ろうと思う。