子の小学校入学以来、家への人の出入りがいっきに増えた。子の友達が学校帰りに寄ったり土日に遊びにきたりすることが多くなったため。
どうしてこれが保育園時代に叶わなかったのだろう?ときのう1人で考えていた。ひとつにはコロナが原因だと思う。が、それだけではない気がするのです。子どもたちではなく保護者どうしの壁が大きかったのではないかと。遠慮なのか、それほど仲良くなかったのか。保育園に通わせている区域が大きくて、それほど近所ではなかった、そして関係する人数が多かったのか。公園で遊ぶことはあっても、家のなかにまで人を入れて遊ぶということはなかった。
小学校になって何が変わっただろう。
・遊びに来れる時間帯が早くなった
・子どもがたくましくなった
・子どもの意志が強くなった
・同じ保育園からの友人が本当に近所の子たちだけになった
・親が共通の悩みや相談をかかえて共感しあうようになった
・コロナの規制が減った
こんな感じだろうか。こどもだけでしばらく友達の家にいたり、逆にこどもだけうちに数時間いて遊んだり、ということも多い。こどもは24時間くっついてあげる必要もないくらいに大きくなった。
それで、だ。
土曜のこと。近所の子と家の前で遊んでいたら、親から「サーカスのチケット」をもらった。どうやら、予定していたのに行けなくなったらしい。運動会の代休の日。なんともありがたい話だ。3人分買ったら何万円もするようなチケット。私は通常月曜に仕事が休めるのに、この日に限って仕事があったので、サーカスへは行けなかった。父子2人で楽しんできたようだ。
帰ってから、また「うちにきてください」と招待されていた友達の家に、子だけ遊びに行ってきた。送って行って、しばらく遊んで、戻ってくるときはあちらの家族がわざわざ送ってきてくれた。ありがたい。家の玄関先で「どうもありがとうございました」と話をしていたら、隣の家の子がドアから飛び出してきて、廊下で3人で騒ぎ出す。
それがきのうの話。
日曜の午後は、昼を食べたあとにふと別の、子どもの友達が遊びにきた。歩いて3分くらいの近所。2時間もないくらいレゴで遊んで、私はその子のお母さんと運動会の感想など話した。「来週はうちにきてください〜」と言われて別れた。
東京に住んでいて、こういう付き合いができるとは思っていなかった。
「どこにいても、結局は人間関係なんですよ」
という同僚のことばを思い出す。職場しかり、家しかり。人とのつながりがすべて。小さい家で、自然もやや足りないけど、周りの人たちとのつながりをとてもありがたく思っている。まさにそのつながりのきっかけになっている我が子の存在をこれ以上なく尊く思う。