寒稽古に参加した。結果から言うと「こんな世界があったのか」と思う。人生におけるNEXT レベルを達成したような気持ちだ。やっと、突破した。稽古が終わって帰宅したいま、とても気持ちがいい。こんな爽快感はいままでになかった。「自分に勝つ」ことを先生がいつも言う、意味がようやくわかった。いや、わかったなんて言うのはおこがましいだろうけど。
前日から「明日こそは行くぞ」と心に決めていて、道着も袴も準備していた。気が張っているので夜中に「よし」と思って目覚めたらまだ2時だった。
4:58に起きて、いつものように紅茶を飲んだりduolingoやったりしながら外を見る。
あっという間に5:30がくる。外は真っ暗。ほそーい月が出ていた。
5:45になる。顔を洗って着替えて、準備開始。
6:00ちょっと前。自転車に乗って家を出た。まだまだ真っ暗。当然寒い。しかしここまできたら後には引けない。もはや何も考えない。いや、考えられない。寒すぎて暗すぎて考えられない。
なるほど朝稽古に行くのが習慣になっている人というのはこういう感じなのか。起きたら行く。自動的に、行く。朝起きて顔を洗うように、合気道に行く。行くかどうか考えている暇はない。
着いてみると、いつもの道場だった。ただし、人が多い。いつもの3倍はいる。こんな早くから参加する人たちが、こんなにたくさんいるとは。感心する。
稽古始まって20分もすると、汗が出てきた。こんなに寒いのに、汗をかいている。そして外が明るくなってきた。
終了が7:15。これだけのことを達成しているのにまだ7時過ぎなのだ。1日はこれから始まるのである。
みなさん猛烈な勢いで着替えている。これから出勤する人が大半だろう。「働きマンモードですね」と言いながら去っていく。すごい。わたしがきょう参加できているのは、きょうは仕事が休みだから、なのに。
家についたのが7:37。この時間に、これだけの量の運動を終えて、しかもこの爽快感、充足感。繰り返す。「こんな世界があったのか」。寒いはずなのに、「おお寒い」という言葉が出てこないしそもそも、思わない。
帰ったらこどもがごはんを食べ終わって学校に行く準備をするところだった。きょうは始業式。8時前に、いっしょに歩いて学校へ行った。すでに活動しているので「これから寒いところへ出る」感じがない。走ってでも行けそうなくらいだ。
いままで朝稽古に行かなかったのは「朝は忙しいから」「朝は無理」というだけだった。忙しいというのはほぼ理由にならないし、無理というのは自分でそう決めつけているから。書いてみて思うけど、言い訳にさえならない。
突破するひとつのきっかけとして、寒稽古があってよかった。昨年までは参加しようとしていなかったのに今年参加しようと思えたのは自分のなかで何か、合気道に対して、気持ちの変化があったのだろうと思う。
今後、しょっちゅう行くようになるかどうかは分からない。それでも初めて参加したことは自分のなかでひとつの「突破」であることは間違いない。
こどもが家を出たあとで、Fが「おいしいもの」を買ってきてくれた。ありがたきご褒美。いい日になりますように。