12月26日からずっと佐賀にいた。今年は全然寒くなくて、快適に過ごせた。あまりにも暖かかったので10月とか3月とかと勘違いしそうなくらいの陽気だった。会うたびに姪っ子が大きくなっていて成長が微笑ましい。両親も、きょうだいも元気で何よりだった。2日には、おじ、おば、いとこ、いとこの子どもたちetcが集まって、なんと総勢23名だった(たぶん)。文字通り、数えきれないくらいだった。小学1年生以下が7人いたのは間違いない。誰かが特別なことをしなくても、特別な食事やお酒がなくても、そこに人がいるというだけでこの上なく楽しかった。
1日の地震と2日のJAL事故があまりに衝撃的で、5日の飛行機は本当に飛ぶのか不安になった。いざ飛んでみたら、問題なかった。運航状況を毎日確認していたが、2時間以上遅れて出発しているようだったので、きょうもそのつもりでいた。しかし、1分の遅れさえなかった。羽田に着く前の時間稼ぎか、千葉上空で少し蛇行(?)しているのがフライトレコーダーからわかったが、大したことはなかった。
今回は、飛行機に乗っている間にあまり不安を感じることがなかった。なぜかと考えてみると、おそらく2日の飛行機事故のために飛行機関連のニュースをたくさん聞いていたので、いかに安全な乗り物かをあらためてわかったから、そして事故のあとだからいつにも増して安全に気をつけているはずだと思ったからだ。
それにしても、5日になるまではJAL機についてのニュースをなるべく目にしないようにしていた。見てもどうしようもないのだ。見ても見なくてもどうせ飛行機には乗らなければいけない。だとしたらただ不安を煽る映像や情報をなぜわざわざ見なければいけないのか。あえて避けていた。だから今になって、当時の乗客のレポートなどを読んで「なるほど」などと思っている。今だったら読める。
きょう飛行機が着地したあと、ゲートまで移動するあいだにちょうど事故後のJAL機が見えた。思わず首を伸ばす。野次馬以外のなんでもない。みんな見ていた。きょうから撤去作業が始まるらしくて、クレーン車も見えた。あれか、と思った。非現実的な感じがした。
その後の電車も、何の遅れも問題もなく、家についた。冷凍庫にあった坦々麺を食べた。
まるで、26日からの10日間を「ぱっつん」と切り取ったかのように日常に戻っている。10日間がなかったかのような、東京の、普通の日だ。明日から仕事が始まる。スーパーにでも行こうかな。