実家のひな壇。博物館かと思うような大掛かりな雛人形だ。姪がこの人形の表情をひとつひとつ真似するのが面白い。芸達者な姪。
ひな壇はちょうどおととい片づけられ、今は兜に取って代わった。ようやく春らしい天気になったなと思ったら4月である。あまりにも寒々しい3月だった。2月はそれほど寒くないなと思っていたのだが3月になってからの寒さが長すぎた。フリースも、セーターも全然片づけられなかった。今回もダウンコートを着てきている。
東京に戻る日が近づいている。
つばめが飛んでいるのをみて「あ、もう飛び始めた」と弟が言っていた。東京にいて、つばめの飛ぶ時期を考えたことさえなかった。
きのうは暑くも寒くもなかったので、わらびをとりに山へ行ってみた。ここ数年のなかでは久しぶりに「当たり」だった。収穫ゼロで帰ってくることが何年も続いていたのに今回は少しだけだけど、採れた。
ゆったりとした時間が流れている。用はなくても庭に出て、山と空を見上げる。鳥のさえずりと、遠くで車の走る音が聞こえる。
菜の花の黄色と、チューリップのピンクと、そのほかの花々の鮮やかな色が目に入ってくる。日差しが少し強くなってきた。
きょうから4月。嵐の前の静けさ、なのかもしれない。
さてパンでも焼こうかな。