ピークの忙しさが過ぎ去って少しほっとしている。ようやく元気になってきたというか、いろんなことができそうな気がしてきた。少しの「間」とか「余白」とかがないとアイディアも浮かばないしやる気も出ないのだ。ここ一週間ぐらい、自分がほっとしているのに気づいてようやくそれを思い知っている。
夏休みが始まるとなるとすかさず仕事の依頼が来るもので、まいったなこりゃと思っている。が、これまでの多忙さを乗り切ったことを考えると、まあなんとかなりそうな気がしている。休暇という大きな目標があるのでそれまでに全力でいろいろなことを終わらせようと思っている。
先日は初めて、平日の朝稽古に行ってきた。初めてなのだ。朝稽古に行くようになってだいたい半年が経つ。これまでとまったく違う角度から合気道に関わっている気がしている。たった半年で大きなことは言えないけど。
それで、仕事が休みだった今週の火曜、ふと思い立って、朝稽古に行ってみた。わたしのペースはこんな感じなのだと思う。朝稽古に行き始めた頃は「月に1回、朝行ければいいや」と最低限のめやすを考えていたが結局毎週行けるようになってきた。だからといって平日も行けるかというとそんな簡単にはいかないもの。いまになってようやく、行けるようになったというわけです。自分の身体と気持ちがついてくるまでは、焦らずにやるほうがよい。自然と行きたいと思うようになったときがチャンス。無理して行こうとすると長く続かない。
ものすごい汗をかく。はたからみていると軽くやっているように見えるかもしれないが、45分間ずっと、ぽたぽたと汗がとまらない状態だ。しかしこれが気持ちいい。特に終わってから自転車で帰宅するときの爽快な気分はほかの何にも替え難い。これだからやめられないな、と思う。朝7時半、すれ違う人たちが出勤・通学している。重い体を引きずっているような人を見ると、「私はすでにもう一仕事済んだ」と優越感さえ感じる。
行こうかなどうしようかなと迷うときはある。やめようかなと思うこともある。それでも私の励みになっているのは門人さんたちで、なかでもYさんである。なんと88歳。いや、89歳だったかもしれない。とにかくもうすぐ90歳。1日も欠かすことなく稽古に来られている。1日も、である。しかも徒歩で。ほかの門人と少しも変わることなく機敏な動きをされる。なんというか、全然弱くない。いわゆる「よぼよぼ」とは程遠い。そしてまったく偉そうでない。さわやかに挨拶をされる。会えると嬉しい。Yさんの存在が、この道場においてどれだけ希望をもたらしているだろうかと私は思う。Yさんのことを考えると、背筋が伸びるし、言い訳なんてしていられないなと思う。多くを語らずとも行動で示すというのはこういうことなのだな、と。
さて明日と明後日はやすみ。この余白をどう楽しもうか。