Thursday, 13 March 2025

読み聞かせと授業参観

 今年度最後の読み聞かせ当番だったので朝8時半から小学校へ行ってきた。読み聞かせの本を選ぶにあたり、どの本にしようか、と相談すると子も楽しそうで、選んで、2人で練習をする。読み聞かせに行くと子どもたちの反応が楽しいので私にとってまったく苦ではなく、今年度は2回担当した。3月12日はおそらく今年度最後。とりまとめをしてくださっている保護者がいて、これもありがたい。

終わってからそのまま帰らず、算数と外国語の授業を参観していった。実は2月の授業参観以来、見かねたFが週に2回、3回と授業に行っている。保護者が授業に行く小学校なんて聞いたこともないのでこれは行き過ぎなのではないか、せめて週1にしたほうが良いのではないかと思っていた。

しかし、特段問題がないどころか効果が出ている。まず、担任は「いつでもどうぞお願いします」と言う。おかげで授業中に大きな問題は起きず、担任からの電話は2月の間、こなかった。私は授業の様子を聞き、情報を共有できている。そして子は、きのう見てみたら、とりあえず座って周りと同じことをやろうとしている。結果的に、よかった。

イタリア人だからできたことだろう。つまり、親が学校に行って様子を見る、などという思い切ったことは、私だったらできない。どうみられるかわからないし、先生に迷惑がかかると思ってしまうし、何よりもほかにそういう人はいないから。しかし日本の学校を知らず、いわゆる「常識」にとらわれない彼にとっては、「子がいうことをきかなくて先生がお手上げ状態なら親がなんとかするしかない」というシンプルな考えから授業参観に行き着いたわけだ。

話は昨日に戻る。2月のはじめに私が授業参観に行った時、あらゆる指示に対して「いやだ」と反抗しまくっていた我が子は、座って算数の問題に取り組んだ。「ママがいるとやる気がでるなあ」と言いながら次々に解いていった。1ヶ月前とは全然違う。これはもちろん親がいないとこうはいかないのかもしれない。でも2月は親がいても反抗していたくらいなのだから、大きな進歩ではないか。

最初からまったく席につかない子が数人いる。お手伝いの大人がずっと付きっきりでいる。ある子は読み聞かせの間ずっと廊下に座ってi padをいじっていた。またある子は私のいた3時間の間結局一度も座らず、空席のままだった。(そもそも遅刻してきた。)急に「校庭に出てサッカーする」と言い出し、どこかに行った。座っている子もいるけどずっとi padで遊んでいる。うちの子もこうだったのだ。

別の話題になるがi padの使用は本当に困ったものである。もはやi pad無法地帯となっている。課題プリントが終わった人は何をやってもいいことになっている。お絵描きや読書などいろいろな選択肢はあるが、子どもたちは当然i padに手を出す。これについて私は先日担任に「制限してほしい」と訴えたが「特にi padをやりなさいと指示しているわけではありません。どうすればよいか一緒に考えてください。i padじゃないことをやっている生徒もいる」とのこと。しかしきのう見に行った限りではほとんどの子がi padを開いている。課題プリントが10分くらいで終われば残りの35分はゲームし放題なのだ。小学2年生にこれはないと思う。

幸か不幸かi pad故障中の我が子は粘土で遊ぶことにした。わたしも一緒に作ってこれは楽しかったが、これって授業なのか。小学校のことはわからないけど、授業の大半が「好きなこと」というのは、学年末だからこうなっているのか。日々の様子を子から聞く限り、どうもそうではないと思う。

さまざまなことが、来年度から切り替えられることを願う。

いったん帰って、昼を食べにいった。行った先で「麻婆春雨」があったのだがこれが美味しかった。チャンプルーとは違う。自分でも作ってみようと思った。「ほめる」を早速実践しようと思ってスタッフの人に「麻婆春雨がとても美味しかったです」と伝えた。嬉しそうだった。やっぱり、心掛けないと、褒める言葉は出てこない。

3年生になって、相談室メモ

 3年生になった我が子。新年度に切り替わったとたん、とても調子がいい。授業中も、座っているらしい。これは驚くべきこと。悪ノリする仲間たちとはクラス替えで別のクラスになり、とても良いスタートがきれている。 2年の後半、授業中に使ってよかったタブレットも、使わなくなったどころか、今と...