Wednesday 1 April 2020

歯の3月が終わった

気が付いたら3月は2件しか投稿していなかった。書き始めると何を書いたらいいか収拾がつかなくなりそうだったというのもあるし、疲れていたというのもある。単純に書く気になれなかったというのもある。

とりあえず2020年3月を振り返る。キーワードは「歯」と「コロナ」だ。後者について書き始めると長いのでそれはまた別の投稿にする。3月は、そう、歯が大変だった。

順を追ってみていくと始まりは1月だった。私は歯科にしょっちゅう行って歯のクリーニングをしている。大きな問題はなかったのだが1月のある日クリーニングに行くと右奥がしみる。前からしみてはいたものの、やっぱりしみる。もっとしみる。何の影響か、と聞くと親不知だという。抜かなきゃとわかっちゃいたけど抜いていなかった右奥親不知、最後の一本。それがどうやら近所の歯にも影響を与え始めている。2年くらい前に紹介状を書いてもらって左奥を抜いたのは東京女子医大。再診の電話をかけても一向につながらないのでこの2年近く、行くのをあきらめていた。勇気を振り絞ってかけても「ツー、ツー」という音しかしなかったのだ。ここでやはりもう一度かけてみるか、と今年2月思い立った。やっぱりかからない。初診にかけてみるか、と思ったがこれもまたかからない。やっぱな、大病院はそうだよな、と思いながらウェブサイトにあった「大代表」というところにかけたらすぐにつながった。予約専用電話ではないのだけど、と言いながらも予約をとってくれた。決戦は3月9日と決まった。

前回の受診から時間が経過しすぎているのでまた初診扱いですと言われた。そのためにまた紹介状が要る。いずれにせよいつもの歯科にクリーニングに行く予定になっていた。2月26日、いつもの歯科でクリーニング。今度は右上の虫歯が怪しいということでレントゲン。ここ数年「怪しいけどまあいいでしょう」で見逃してもらっていた右上4番5番の虫歯についにメスが入ることに。予約取り直してきてくださいと言われる。改めまして3月2日。仕事がこの日から休校になりやることなし。だけど休みをとって歯医者へ。麻酔してドリルして詰め物して治療終了。その時はそんなに痛いと思わなかったんだけどその後1週間くらいは治療したところの周辺の歯茎がものすごく弱い感じ。歯磨きをするとすぐに血が出る。なじむまでに時間がかかるのだろう、と思っているところであっという間に1週間が過ぎ、決戦の日、3月9日がやってくる。

(この日が近づくにつれて自分のイライラが増えていくのに気づいていた。花粉症ですっきりしないのもあったと思うけどやたらと当たり散らしたり怒ったりしていた。怖くて不安だったのだと思う。)

ちなみに右下の親不知がどういう状態だったかをここで説明すると、だいぶ斜めに生えている上に、ほぼすべて歯肉がかぶさっていて、ほんのちょっとだけ表面が外に出ている状態。歯はまっすぐにしか抜けないので、切開後、歯を割って抜くしかないと聞いてずっと恐怖を抱えていた。

3月9日。東京女子医大へ。10時予約の口腔外科。コロナウイルス対策で病院の入口に入る前から臨戦態勢のスタッフたちが入ろうとする人たちを止めて熱はないかとかマスク持ってるかとか尋ねている。無理もない。

レントゲンも撮って手術開始。「チクっとしますよ~」と言われて麻酔。顎のほうまで麻酔が入って行くのがわかった。結構奥のほうまで効いている。ここで切開が始まるのだ!と気合を入れた瞬間、ドリルの音が聞こえた。「あれ?もう切ったってことか?」と思っているうちに、ドリルは進んだ。焦げ臭いようなにおいがした。「ちょっと押されるような感じしますよ~」と言われた。そうそう、「引っ張られるような感じ」じゃなくて逆の「押されるような感じ」なのだ。助手が私の顔というか頭のほうを押さえて、医師が歯を引っこ抜く。抜歯はあっという間に終わった。10分かからなかった。終わった瞬間「え?もう終わったんですか?」と医師に聞いた。医師曰く、「15分に一回抜いているからねえ」。プロはさすがだよなあ。二日分の抗生物質と痛み止めを飲んで過ごす。

翌日。右頬がポコッと腫れている。消毒しにいつもの歯科へ。「腫れているんですけどこんなもんですか」と聞くと「そんなもんですよ」と答えられる。

一週間後。いつもの歯科にて抜糸。ちなみに糸も歯も、抜くときはどちらも「ばっし」になるから歯医者さんはこういうとき「糸を抜く」と言う。日本語面白い。

気にせずそのまま過ごして一週間。実家に帰省する日が近づいてきた。念のため来週一回来てください、と言われていたのでもう一度消毒に行こうとは思っていた。が、それより懸念すべき事項が出てきた。頬がまだ腫れているのだ。抜歯翌日よりは腫れがひいている。それでもまだ顔の形が左右で違う。

3月25日、いつもの歯科へ。消毒したあと「まだ腫れているんですけど」と言うと症状を見てくれて「こうけつしているね~」と言われた。こうけつ?いろいろな漢字が頭に浮かぶ。公欠?纐纈さんという知人もいたなあそういえば。そしてどうやら「硬結」だろうということが分かった。抗生物質と痛み止めをもらって帰る。

3月26日、郷里へ。顔の形はもしかしてこのままなんじゃないかと思うとどうも不安になってくる。元気で過ごしているのだから考えるのはやめよう、とも思う。

27日朝、まだ腫れている。どうしたもんか、と言いながら、朝から東京女子医科やいつもの歯科に相談の電話をかける。とりあえず予約とったりする。

28日朝。どうもすっきりしないので家族が行っている歯科に行ってみることに。土曜午前ならあいている。「まあセカンドオピニオン的な感じでね」とそこで治すことは期待せずに行った。院長に見てもらうと「膿がたまっている」と言われた。「切って出すしかない」と言われたので、またあの大きな病院に行ってそれをしてもらうのか、と思っていたら「ここでもできますけどやりますか」と聞かれて「はいお願いします」と即答。早速麻酔をして、ちゃりっと切ってもらって、薬を出してもらって終了。なんだ、こんな簡単なことだったとは。どうやら抜歯後に入り込んだ食べ物から化膿していたらしい。それにしてもまさかここで治すことになるとは思ってもみなかった。歯医者を出たときには顔の形がだいぶもとに戻っていた。

それから4日経った今、腫れもなく快適に過ごしている。

[まとめ]
・麻酔…3回
・ドリル…2回
・切開…2回
・飲んだ抗生物質…数えられない
・かかった歯科…3件
・歯科に行った回数…6回

[コメント]
・親しらずは抜く意味がよく分からない時でも早く抜いたほうがいい
・医療機関であれ人であれいろんな人に相談することは重要
・口内の問題は、直接命に関わることはなくてもストレスを引き起こす

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