Friday 17 April 2020

在宅の友、ブレイブボードと初級者の気持ち

「在宅指示が出るらしい」と聞いてから一週間が経つ。平日なのに職場に行かなくなって一週間である。仕事を初めてからずっと、当たり前だけどこんなことはなかった。週末ではないのに、家にいる。私の在宅指示とほぼ同時に保育園からは自粛のお願いがきた。ということは、3人で家にいるのだ。朝も、昼も、夜も。そしてお出かけしない。電車も乗らない。これまでとはまったく違った生活が始まってしまった。

先週金曜のストレスはすごかった。頭が爆発するかと思うくらいだった。実際に頭が痛くなったような気がする。いつも家にいない人間が家にいると、居場所がないような気がする。どこに身を置いたらいいか分からない。こんなことなら実家に残って入ればよかった、と思った。実際、緊急事態宣言があと数日早かったらそれも可能だっただろう。

金曜の朝は散歩さえしなかったと思う。ずっと腹を立てたような感じだった。それから午後、いつも行ったことのない公園へ3人で行った。家のすぐ近くの小さな公園。子供達とその親が何人かいた。親のうちの一人がスケボーに乗っていた。あの、くねくねしながら前に進むタイプのやつ。実家にいるときに、父親と車のなかからみて「あれはどうやって進んでいるんだろう」と話していたのを思い出した。しばらく見ていたのだが、気になったので「それ、難しいですか」と聞いたら「乗ってみますか?」と言われた。その女性の手を借りて、上に立とうとしたが無理だった。そんなに突然できるわけない。「スノボとかやってた人ならすぐできるみたいですけどね」と言っていた。曰く、子供が6歳の誕生日に買ってあげた、と。こどもも楽しいだろうけど大人のほうが、運動不足の解消にいい感じだ、と。なるほど。興味がわいてきた。

ちょうど楽天のお買い物マラソン中だったこともあって、ネットで検索してみた。あれってなんていうんだろう、と思った。品名を知らない。とりあえず「くねくね スケボー」と入れてみたら、出てきた。「ブレイブボード」というらしい。ほかにもキャスターボードという名前もある。どれを買うべきか分からなかったのでしばらく調査していたら「リップスティック デラックス ミニ」を買えばよいのではという結論に至った。「ミニ」なので子供用だ。子供は今のところ、乗りそうにない。私が乗るのだ。

待望のブレイブボードは火曜日の昼届いた。こどもと一緒に「わーい」と言いながら箱から出して、とりあえず公園に向かった。しかし、だ。始め方がわからない。とりあえず壁で支えて立ってみても、そのつぎに何をすればよいかわからない。「先生がほしい」と思った。なんのガイドもないと、初級者は困るのだ。「がんばれ」って言われても…という感じである。語学であれスポーツであれ、初級者の気持ちになってみるのは大事なことだなと思った。

その日はそれで終わり。翌朝、初級者のための動画を5分間見てみた。それからいてもたってもいられなくなり、マンションの玄関ロビーへ下りていった。動画で見たとおりに、15分くらい集中してやっているうちに「あ、今できた」と思った。ひねりながら前に進んだのだ。これは楽しい。

天気の良い日だったので午前中3人で公園へ行った。ブレイブボードを持って。集中して練習をした。子供の世話は任せっきりである。一度、派手に転んだ。

「できるようになる」というのは何とも表現しがたい喜びがある。この純粋な嬉しさ。人に披露したくなるしもっと上手くなりたいと思う。そうか、学校で何かを習うときもこんな気持ちなのかもしれないなと思った。

どうせ在宅だったら何か一つチャレンジングなことをやりたい、達成したい、ついでに運動不足解消したい、と思った結果のブレイブボード購入。これは正解だった。運動不足という面でいうとこれはものすごい効果があると思う。走っているわけでもないのに汗をかくほど。そして何より体幹が鍛えられる。下手にトレーニングするより、楽しみながらやるほうが良い。そしてランニングとか球技みたいに広いスペースが必要なわけではない。退屈でどうしようもないという人、おすすめです!

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