Monday 18 May 2020

晴れた日に公園で読書する習慣

早く普通の日々に戻って欲しいとは思うが、在宅勤務のおかげで得たものもたくさんある。そのひとつが読書。

私は読書家というわけではない。そんなにたくさん読まない。電車通勤をしていた頃は毎日何かしら手元に持っていて、よく読んでいたが現在の職場になって自転車通勤に変わり、本を手に取ることが減ってしまった。しかも、残念ながら読書が家で習慣付いていなかった。そこにこどもが生まれた。ますます読書どころではなくなった。生まれて当初は本当にまったくと言っていいほど読めなかった。仕事に復帰したら、(矛盾しているようだが)少し自分の時間ができた。電車でどこかに出かける時、実家に帰るときなどを利用してなんとか読んでいる具合だった。

それが今回の在宅で、読めるようになった。子も家にいるのに、なぜかというと、午前中我が子は「パパ〜」と一緒に過ごしたがるのでもういっそのこと子供の世話は任せて自分の時間をとろうと決めたのだった。

これは話し出すと長くなるが、子供が普段から一緒にいる時間が長いのはその父親のほうであり、完全に二人のペースができているのでたとえば私が強引に「ほら、公園にいこう」なんて言ってもまったく聞く耳を持たない。これにたいして在宅が始まった当初はたいへんイライラしたのだがもうあきらめることにした。感謝しつつ自分の時間をとる。

読書にはもっぱらkindleを使う。電子書籍だ。これが合わないのではないかと思いながらももう本棚に本が増やせないので、NHKのテキストを買うためにと思ってためしに買ってみたのがちょうど一年前。それからこの便利さにはだいぶ助かっている。そうだ、読書をするようになった理由のひとつにはKindleがあるのだ。Kindleじゃなかったらそもそもこれほどまで本に手を出そうとしなかった。増えても、増えないというのがいい。

何を読んでいるかというとここ数年ロアルド・ダールをずっと読んでいる。読み始めたのは産休育休のときからだ。面白すぎて読み終わるのが惜しいが、それでもまだ読む分はありそう。ちなみに全部英語。こんな職業をしているというのに英語を読むのが億劫だった。ずっと。それがダールに出会ってからというもの、それが英語であることを忘れるくらいのめりこんでいた。短編じゃないと無理、と思っていたけどダールの小説には短編じゃないのもあり、読んでいる間に結構長いものも夢中で読み終わっていたりする。実はこういう経験が仕事に直結している。

晴れた5月の公園でひとり、ベンチに腰掛けて読む。目の前には開けた空間。こどもが遊んでいる。木陰から見上げる葉っぱは、それはそれは美しい。最高の季節だ。気がつくと2時間近く経過している。仕事が再開したらこれを習慣とすることはできなくなるだろう。だけどいつか2020年の4月と5月を思い出す時、私はきっとこの光景と空気とたくさん読んだ小説のことを思い出すだろう。

ありがとうとカルボナーラ

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