Thursday, 17 February 2022

本物のカルボナーラは…

昼に坦々麺を食べたその日、夕飯はこちらでした: Spaghetti alla CARBONARA!!

カルボナーラ。何年ぶりかに食べたと思う。というのは我が家のイタリア人が何年ぶりかに作ったから。これがもう絶品でした。完璧だと思った。全然重くない。ローマで食べたものに限りなく近い。そうです本物はこんな感じです。白くないの。

「カルボナーラにクリームは使わない」というのは、世界のどこに行ってもイタリア人たちが言う言葉だ。しかも自慢気に。「カプチーノは朝食に飲むもの」とか「パスタとピッツァは一緒に食べない」とかもその類である。イタリアの鉄則なのに、違った形で世界に浸透しているイタリア文化にまつわるあれこれを、得意気かつ自慢気にイタリア人たちは指摘するのだ。まるでそれらを最初に発明したのが自分であるかのように。

話をカルボナーラに戻そう。

実際、クリームを使うのも使わないのも自由なのだろう。が、本当のカルボナーラはクリームを使わないし、使わないほうが美味しい。というか使わないから美味しい。もし目の前に勘違いしている人がいたとしたら、イタリア人じゃない私でもきっと言ってあげると思う。「違うよ」と。

初めて食べたときはやはり目からウロコだった。全然違うものをこれまで食べていたと思った。レトルトのカルボナーラは、ただのクリームスパゲッティだと言える。ペペロンチーノも、トマトソースも、本物を食べる(というより作り方を見る)と、呆気に取られるくらいシンプルだ。

イタリアで本物のパスタを食べるとこう思うだろう:


「こんなに美味しいなんて…一体何が入っているんだろう?」


答えは、「あんまり色々入ってない」が正解である。

だいたい3つぐらいの材料で出来上がっている。素材そのものが美味しいならあんまり手は入れないほうがいい。カルボナーラはどうか?材料は、卵、豚肉、パルミジャーノ(チーズ)の3つである。たったそれだけなのだ。(あとはもちろんパスタも。)パスタをゆでるときに塩を使うのでそれ以外での塩の出番はない。日本のたまごかけごはんにちょっと近いかもしれない。


…と、こんなに偉そうに言っていますが私は一ミリも調理に参加していません。全部作ってもらっている。ありがたや。

溶ける平日やすみ

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