すっかり秋になってしまった。もうしばらくすれば、きっとまた日差しの強い日々が戻るのだろうと思う。それでもやはり、一時期の暑さは終った。
実に、一時期、であった。7月末~8月上旬にかけての数週間。
それは燃えるようだった、けれどやはり終息する。
ものごとはやはり、いずれは終息するようにできていると思う。
たいていのことは、放っておけば時間が解決するのである。
「すべては時間が解決する」
もう何年も前に、尊敬するおじから聞いたこの言葉。何度励まされただろうか。
けれどここ最近(具体的に言うと仕事を始めてから)、このフレーズから遠ざかっていた。
今さっき、夏の暑さについて考えて(書いて)いたらちょうど思い出したのである。
事実、しばらくのあいだ「時間が解決するだろうから」という方向に考えをもってくることがなかった。それができずにいたというよりは、むしろ、そうすることを忘れていたと言ったほうがいい。今ふと思いついた。
…余裕が無かったんだなあ。
何をするにも焦っている。明日のことも仕事のことも恋人のことも将来のことも。
頑張ってもどうしようも無いとき、というのが存在するはずだ。ある程度まで行ったら、自分自身に調子をうかがってみることも大事である。
最後に頼りにできるのは、自分自身だろう。
25年経った今もまだ自分自身をよくつかめていない。だけど、ほかの人に自分を伝えたいと思う。人にわかって欲しいと思う。ときどきそれだけで手一杯になっているけど。もっと単純になりたいと思う。
すべては時間が解決するのである。自分自身へ言い聞かせているにほかならないけれど、今のところ"効く"言葉はそれしかない。
雨が降るとどうしてもビル・エヴァンスを聴きたくなる。complete riverside recordingsをランダムに流し続けている。ほかのジャズでも良さそうな気がするものの、結局この人でないといけないのだ。ほかのものに変えたところで、結局納得がいかずにディスクを取り出す羽目になるだろう。私はジャズ通でも無いし、適切な言葉で評価をするようなことは決してできない。だってみんなみんな凄いからね。
けれど、詳しいことを分かっていない-たとえば私のような人-が、雨が降ると無意識のうちにそのCDを選んでしまうような、そういう演奏をしているジャズ・ピアニストは、音楽の分かってない人からであっても「すごい」とか「いい」とか言われていいのではないかと思う。
つまり音楽の分かってない人でも「すごい」とか「いい」とか、稚拙ではあってもそういう感想を述べていいのではないかと思う。
繰り返すようだけど、私は音楽がよく分からない。
けれど、その音楽のどこがどのように良いのか、言葉で表現できなかったとしても、心が何かを受け取っているのは事実であって、言ってみれば音楽を提供する人たちというのは、そういう音楽を純粋に目指すべきなのである。
つまり、「よくわけがわからないけど、これってなんだかいい感じがする」みたいなセンセーションを与えること。
音楽に限らず、映画も、絵画も、写真も、そう。
ふわっと目の前に何かが降り立つような、あるいは心臓をきゅううとしめつけるような、そういうセンセーション。
相手が1人であっても、地球規模であっても、そういうのってひどく素敵だと思う。
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