昨日、雨が上がって気持ちよく晴れた。晴れているけど暑くない。いっきに涼しくなった。ちょうど9月を思わせるような爽やかな晴れだ。盆をすぎると涼しくなるというけど、やっぱりそうだなと今年も思う。田舎にいて自然に囲まれているとそれを余計に感じやすい気がする。
朝9時前ごろにこどもを連れて近くの川まで散歩した。大雨のあとなので川の勢いがすごい。田んぼの水が澄んでいる。「あ、おたまじゃくしが」と言って近寄ると、子は「どれ?」という。近寄って「これ、これ」と言ってもわからない。見たことがないのだ。おたまじゃくしを見る経験がないまま6年間を東京で過ごしている。絵本で見るおたまじゃくしとはだいぶ違う。仕方がないとはいえ、ああそうかと少し残念に感じざるをえない。タニシをみて「くろいのがいっぱい」と言うので、これはタニシというんだよ、と教えてあげた。
ほんの少しの時間だったけど、手をつないで道を歩きながら、私の通っていた小さな学校の話や幼稚園のバスについて話をした。やわらかい手をにぎりながら、手もにぎりやすくなったし、同じスピードで歩きやすくなったなあと思った。
親子だけど、違う時代を、違う環境で、それぞれの幼少期を暮らしている。同じ経験をさせたいようにも思うが、それはそれなのだ。この人にはこの人の人生がある。