前にも書いたけど、横尾忠則の息子が書いているブログをよく読む。というよりむしろ、見る。知人でもファンでもないのだが、どうしても気になって仕方ないブログである。毎日、食べ物の写真ばかり載せている。独り身で、食べてばかりいる人、というイメージしか、もはや、無い。ほかにどういう才能があるのかよく知らないのだが、とにかく食べるのが好きであるということは疑う余地も無さそうである。朝からパスタとシリアルを食べているというから呆れる。外食が多そうだ。いや、明らかに多い。その食事内容が、からだに良いものであったとしても、これは過度と呼ぶのではないのだろうか。良いものだって、良くなくなってしまう気がする。ここまでくると、もう、感心するしかない。どこでどうお金を調達したらこんなにたいそうなものばかり食べることができるのだろう。そして、「食」だけに向けて、ここまで情熱を注ぐことができるのだろう。よくわからないけど、この人はずっと「横尾忠則の息子」を超えられない気がして仕方ない。本人をよく知らないまま、ブログだけの印象でこんなこと言ってしまうのは失礼だとは思うのだが。
それでもなんだか気になって毎日のように見てしまうブログなのである。書いている内容が素晴らしいというわけでもない。なんでだろう。
結局、写真と食べ物が好きなのだ。きれいな食べ物の写真がならんでいるとなんとなく嬉しくなる。おそらくそういう理由だろう。
話は変わって。
またパン屋再襲撃を読んだ。そういえば今日はノーベル文学賞の発表日だったが、結局村上春樹は受賞に至らなかった。有力候補といわれ続けてもう数年が立つ。いつまでも引き伸ばされる。
仕事で嫌なことがあった。ちょっとうまく行ったと思うとすぐに何かが起きる。仕事に限らず、なんだってそうだ。
波、波、波―
壁を殴りそうになったので、すぐに職場を出た。
ところで、平日の昼間、街を歩くのは快感である。「イタリア展」をちょっとだけ見てきた。何人かのイタリア人と話した。たったこれだけで、気持ちがだいぶ楽になる。
ちなみに、話したといっても、話しかけられたわけでもない。かといって私から話しかけるわけでもない。目が合うと、どちらからともなく笑顔になるし、言葉が出るのだ。これって、残念なことにほとんどの日本人が、できないことだと思う。ああこの人は話したがっているな、というサインを察知する、それだけである。イタリアにいると、公共の場でやたら人がしゃべっているように見えるが、実は隣にいる人が赤の他人である場合が少なくない。
「電車のドアなかなか開かないわね」
「息子が待ってるのよ」
「あらお宅はどこから」
「私はパルマから。あなたは」
「私は…」
とまあこういう具合である。目が合って話しかけたところで誰もそれを不思議には思わない。
むむ。これさえできればこの国ももっと"豊かに"なるだろうに。
今年の夏、ローマで会ったおじさんが言っていた名案をここで紹介しよう。
「1000万人のナポリ人と、1000万人の東京人を、まるごと交換すれば、世界は、より良くなると思うんだよ」
名案、かつ、名言である。
さて、そのあと、服を買った。普段は混んでいるであろう、店も、平日の昼間は空いていて、良い。ZARAに行ってみた。ちなみに、学生時代からずっと、日本でZARAに入ることは、まず、無い。値段が微妙に高いのである。だからヨーロッパに行ったときに買うのが賢いと思っている。
ではなぜ今回ZARAで買う気になったのか。学生時代ほどお金に困っていないというのも一つの理由である。気に入ったものをその場で見捨てて次にヨーロッパに行くまで待てないと思ったからでもある。
つまり、(orそして)ヨーロッパに次行くのがいつか分からないからである。今のところ、今年の冬も、春も、行くつもりは無い。もう少し具体的に言うと、2週間、とか、1週間、というかたちで行くことはしばらく無いと思っている。次に行くときは何かしら覚悟を決めようと思っている。この3,4年のあいだ、行ったり来たりを繰り返していたが、その時期をそろそろ終えなければいけないと思っている。
パスタを食べながら『トランシルヴァニア』を見た。
結構好きだ。
東欧のジプシー音楽を一時期きいていた時期があったが、それを思い出させた。
ルーマニアに行ってみたくなった。
無理がきかない歳
今週月曜の夜に、職場の外で、大事な会議があった。6時から8時まで。この時間というのは、普通は家にいる。こどもとの宿題が終わって、お風呂に入って、ごはんを食べて、歯を磨いて、寝る準備をする、というのが毎日の流れ。会議に参加するということは、ルーティーンを壊すことになるので、たいへ...
-
きょうは代休。お昼を食べにでかけたら記録に値する興味深い出来事があった。赤ちゃん連れの多いオーガニックカフェ。昼はビュッフェ形式。私が案内されたのは一番奥の席。両隣にはすでに客がいて食事をしていた。二組とも、女の赤ちゃんを連れた母娘ペア。つまり、女3世代ということ。平日の客のな...
-
無類のスーパーマーケット好きである。用がないと行かない、というのが望ましいのだろうが用がなくても行ってしまう。日本に住んでいて、ほぼ毎日行く場所だと思う。もっとも落ち着く場所、と言える。 そんな私が海外に行って、スーパーを避けて通れるわけがない。いつまでもいられると思うくらい、興...
-
数ヶ月間のなぞがやっと判明した。 cul-de-sac だったのだ。 ******************* 「行き止まり」とか「袋小路」とかいう意味の「コーデサック」か「コーダセク」というような単語がある、ということは知っていた。 ただ、音で聞いたことしかなくて、読...